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高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に採択された高校は?61.4%の最多採択率の県はどこか?
前回は、
「令和6年度高等学校DX加速化推進事業(DX ハイスクール)って何?」
というテーマで事業の内容について記載した
どのような高校が採択された?
1,010校が採択されたということだが、どのような高校が採択されたのだろうか。
何校申請し、何校採択されたか?
申請校:1,097校(公立:812 私立:285) 申請額:107.7億円
採択校:1,010校(公立:746 私立:264) 採択額:100億円
という結果。
公立で66校、私立で21校、計87校が前年ながら採択に至らなかったが、
採択率:92.1%
と高い結果となった。
本事業は令和5年度補正予算額として100億円計上されたもので
その予算ぴったりに合わせての採択ともいえる。
誰が審査したのか?
高等学校等デジタル人材育成支援事業費補助金(高等学校DX加速化推進事業)実施要領
を確認すると、「高等学校DX加速化推進事業委員会」が採択基準を作り文部科学省が審査。
文部科学省は、文部科学省に設置する外部有識者からなる「高等学校DX加速化推進事業委員会」から意見を聴取の上採択基準を定めることとする。なお、本事業の実施に当たり、文部科学省はその他必要に応じて「高等学校DX加速化推進事業委員会」に意見を求めるものとする。
採択方法はどのようなものか?
これも、
高等学校等デジタル人材育成支援事業費補助金(高等学校DX加速化推進事業)実施要領
を確認。
都道府県基礎枠と全国枠があり、先に都道府県基礎枠で審査をし、そこに至らなかったが高校を再度全国枠で審査し予算内で採択するとあった。
①都道府県基礎枠
都道府県ごとに学校数、公私比率を踏まえた公立学校分、私立学校分の基礎枠を設ける。文部科学省は交付申請書等を確認の上、各都道府県の基礎枠の範囲で採択基準に基づく得点上位の学校から順に採択校として決定する。
②全国枠
文部科学省は交付申請書等を確認の上、申請要件を満たす学校のうち都道府県基礎枠の学校数を超えて採択校として決定されなかった各都道府県の学校を集約し、採択基準に基づく得点上位の学校から順に予算の範囲内で採択校として決定する。
どのような学科を持つ高校が採択されたか?
高校の学科別のまとめを確認すると、
普通科654校・工業科158校・商業科120校の順で多い。
普通科:654 農業科:59 工業科:158 商業科:120
水産科:11 看護科:12 家庭科:21 情報科:23
福祉科:12 理数科:50 総合学科:70 その他 :104
※学科を併置する学校があるため採択校数の合計は1,010校にはならない。
都道府県別の採択校数は?
最も多いのは東京で101校。
次いで、大阪府61校、兵庫県49校、愛知県43校と続く。
これは、採択方法で記載した「都道府県基礎枠」が”都道府県ごとに学校数、公私比率を踏まえた公立学校分、私立学校分の基礎枠を設ける”とあるのだが、なんだか学校数とは比例していないようだ。
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都道府県別の採択率は?47都道府県の採択率を確認してみる
先ほど確認したように採択数は東京都が101校と最も多かった。
当然のことながら東京都は437校(高校+中等教育学校)と設置されている高校も多く、採択率としては23.1%。
これが47都道府県でどの程度の順位になるかというと、19番目と割合としては高くない。
※「特別支援学校高等部」の都道府県別学校数について、令和5年度学校基本調査に記載がなかったため集計値に反映されていない
採択率が最も高い県は57.4%と圧倒的
2番目に高いのが京都府で33.3%。
47都道府県で唯一過半数を超えて採択されたということになる。
一方、最も採択率が低いのは11.6%の広島県。
都道府県により採択率の差が大きいことがわかる。
以下に県別の採択率を掲載する。
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