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「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援」とは何か?支援1「学部の新設」の選定校31大学を確認してみる

令和4年度第2次補正 3,002億円 の予算額が付いた
「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援」
をご存じでしょうか。


成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援とは?

背景・課題

• デジタル化の加速度的な進展や脱炭素の世界的な潮流は、これまでの産業構造を抜本的 に変革するだけではなく、労働需要の在り方にも根源的な変化をもたらすと予想される。
•一方、日本では大学で理工系を専攻する学生がOECD平均より低いうえに、OECD諸国の多くが理工系学部の学生数を増やしているなか、日本ではほとんど変わっていない。
デジタル化、脱炭素化等のメガトレンドを踏まえた教育・人材育成における「成長と分配の 好循環」を実現するため、高度専門人材の育成を担う大学・高専が予見可能性をもって 大胆な組織再編に取り組める安定的な支援が必要。

事業内容

デジタル・グリーン等の成長分野をけん引する高度専門人材の育成に向けて、意欲ある大学・高専が成長分野への学部転換等の改革に 予見可能性をもって踏み切れるよう、新たに基金を創設し、機動的かつ継続的な支援を行う。

【支援1】 学部再編等による特定成長分野(デジタル・グリーン等)への転換等支援
支援内容:学部再編等に必要な経費(検討・準備段階から完成年度まで)
支援対象:私立・公立の大学

【支援2】 高度情報専門人材の確保に向けた機能強化支援
支援内容:情報科学系学部・研究科を有する大学の体制強化に必要な経費 高等専門学校における情報系学科・コースの新設・拡充に必要な経費
支援対象:国公私立の大学(大学院を含む)・ 高専

というもの。

令和5年度 支援1の選定結果は?

支援1に関しては公立・私立合わせて67大学が選定された

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 HPより弊社にて整理

改組内容については、6種類あり
A「学部の新設」
B「学部の新設(当該大学が授与する学位の分野の変更を伴わないもの)」
C「既存学部における学科の新設」
D「既存学部における学科の新設(当該大学が授与する学位の分野の変更を伴わないもの)」
E「既存学部の収容定員の増加」
F「既存学科の収容定員の増加」

「学部の新設」が選定された大学は?

学部の新設が選定されたのは31大学。

2024年度にすでに開設されたのが7大学

2025年度に7大学

2026年度も7大学

2027年度は10大学

の準備が進んでいる

すべての大学が設置されれば4年間で3,877人の入学定員増となる。
ただし、すべての大学が純増させるわけではないので、
純増分としては1,970人となる。収容定員でいえば約8,000人。
一気に少子化が進む中で、他学に与える影響は少なくないだろう。
どの大学が、どの程度入学定員を純増させるかなどは後程しめしたい。

新学部を開設した/開設予定の具体的な大学名・学部名・入学定員数は?

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