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令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧を見てみる

2024(令和6)年6月26日、文部科学省から
「令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧」

が公表された。


諮問と答申

この話題に入る前に「諮問」と「答申」という言葉について理解する必要がある。

諮問

ある事案に関して、有識者で構成された審議会などのような機関に問い、見解を求めること。

実用日本語表現辞典

答申

立場が上の人の問いかけに対して答えること、意見を述べること。上申、具申すること。典型的には、諮問機関が行政機関の問いかけを受け、回答として意見を述べることを指す場合などがある。「審議会答申」などのように用いられる。

実用日本語表現辞典

今回の「令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧」は答申にあたる。
つまり、諮問されたものを審議会が審議し回答したものということ。

それでは諮問された情報はどこに掲載されているのか?

令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更認可申請一覧

2024(令和6)年4月8日に文部科学省ホームページに大学から申請され、諮問されることになった私立大学一覧が掲載されている

実に17大学が申請したことがわかる。申請大学の

大学名(設置者名)

学部・学科等名

令和6年度入学定員

令和7年度入学定員

入学定員増減数

所在地

備考

備考に記載されるのは「改組」「特例」の2パターン
改組:現学部の学部・学科名 定員数を記載
特例:具体的な特例の理由を記載

が記載されている。

そして今回2024(令和6)年6月26日に公開されたのは

令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧

「令和7年度からの私立大学等の収容定員の変更に係る学則変更予定一覧」に掲載されている。

私立大学において、令和7(2025)年度に収容定員を変更が認められた大学の

大学名(設置者名)

学部・学科等名

令和6年度入学定員

令和7年度入学定員

入学定員増減数

所在地

附帯事項

附帯事項に記載される多くは、定員増加もしくは未充足の学部学科がある場合
その是正に努めること。【遵守事項】
と記載されることが多い。

どのような大学の収容定員増が決まったか

①敬愛大学 情報マネジメント学部 情報マネジメント学科(入学定員50人:千葉県千葉市)

敬愛大学の総入学定員は430人→480人に50人純増

②拓殖大学 政経学部 社会安全学科(入学定員150人:東京都八王子市)

拓殖大学は政経学部社会安全学科を開設
総入学定員は2,323人→2,473人に150人純増
※附帯事項:外国語学部スペイン語学科の収容定員未充足の是正に努めること。【遵守事項】

③人間環境大学 総合環境学部 フィールド自然学科(入学定員60人:愛媛県松山市)

③人間環境大学 総合環境学部 環境情報学科(入学定員40人:愛媛県松山市)

人間環境大学は総合環境学部 フィールド自然学科/環境情報学科を開設
総入学定員は555人→655人に100人純増

④大阪成蹊大学 教育学部 教育学科 初等教育専攻(入学定員20人:大阪府大阪市)

大阪成蹊大学は教育学部 教育学科 初等教育専攻の収容定員を増加
総入学定員は960人→980人に20人純増
※附帯事項:経営学部経営学科の収容定員超過の是正に努めること。【遵守事項】

⑤武庫川女子大学 環境共生学部 環境共生学科(入学定員120人:兵庫県西宮市)

⑤武庫川女子大学 生活環境学部 生活環境学科(入学定員30人:兵庫県西宮市)

武庫川女子大学は
環境共生学部 環境共生学科を開設
生活環境学部 生活環境学科は収容定員を増加
総入学定員は2,375人→2,525人に150人純増

※附帯事項:
・建築学部建築学科の収容定員超過の是正に努めること。【遵守事項】
・健康・スポーツ科学部スポーツマネジメント学科の収容定員未充足の
是正に努めること。【遵守事項】
・音楽学部演奏学科の収容定員未充足の是正に努めること。【遵守事
項】

※3年時編入:
教育学部 教育学科 40人→25人 15人減少
健康・スポーツ科学部 健康・スポーツ科学科 20人→0人 20人減少

⑥就実大学 心理学部 心理学科(入学定員100人:岡山県岡山市)

⑥就実大学 教育学部 初等教育学科(入学定員35人:岡山県岡山市)

就実大学は
心理学部 心理学科を開設
教育学部 初等教育学科は収容定員を増加
教育学部 教育心理学科を廃止(入学定員62人)
総入学定員は632人→705人に73人純増

※3年時編入:
教育学部 初等教育学科 5人→0人 5人減少


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