はじめての悪寒戦慄

悪寒戦慄との出会い

昨晩、はじめて「悪寒戦慄」と呼ばれるものに出会いました。
いつものように夜9時前には十分にお風呂で体を温め、11時過ぎには就寝したと思います。
割とぐっすりと眠っていたように思うのですが、1時半ごろにちょっと異常な寒気に襲われて目が覚めました。最初は「あれ?窓でも開いてるのか?いや、そんなわけない」と思いながら、寝ぼけつつも顎まで布団に潜り込んで寒さをやり過ごそうと思っていました。しかしながら、1分くらいで寒さに耐えられなくなり、すぐに厚手のパーカーを上に着ました。
この段階でもまだ「やけに今日の夜は冷えるな~」くらいだったのですが、パーカーを着ても寒さが和らぐどころか、もう体が震えるくらい寒くて、手先も冷たい水に浸したように血の気が失せていました。
感覚としては風邪の前兆の「寒気」に近いものがあったのですが、かと言って高熱が出て来るような気配もなく、ただただ異様に寒いのです。
というわけで、「就寝」「寒気」や「体温低下」のようなキーワードで検索をかけたところ「悪寒戦慄」という症状がヒットしました。
その原因は色々と考えられるそうですが、主に「自律神経失調症」の症状の一つらしいです。もともと私は適応障害という精神疾患にかかり、自律神経についてはちょっとした権威になっていたので「なるほど。自律神経失調症にはこんな症状もあるのか!」と妙に腑に落ちました。頭痛や吐気、眩暈や耳鳴り。その他にも胆汁(黄緑色の液体です)を嘔吐した経験があったり、毎回手を変え品を変えで、色々な症状を見せてくれる自律神経失調症には、ファンタジスタ的な一面がありますね。
と、冗談はさておき、そんな感じで「悪寒戦慄」にびっくりした私がその夜にやったことを書き残しておこうと思います。

待っていても事態は好転しない…攻めろ!

まず悪寒戦慄の恐ろしさですが、本当に雪山に放り込まれたように息をするのもしんどいくらいの寒さを感じます。私は現在寮暮らしなのですが、暖房器具は備え付けのエアコンだけなので、まぁ、寒いと言えば寒いです。が、関東の冬の夜ですからたかが知れていると言えば、たかが知れています。そして、良い質の睡眠のためにはエアコンはつけっぱなしの方が良いと聞いていたので、乾燥は加湿器でカバーしつつ、少し効きの悪いエアコンはつけっぱなしなので、それなりには暖かったはずです。
しかしながら、気分的には雪山で遭難して、何とか見つけた洞穴で吹雪をやり過ごしている…くらいには寒さに追い込まれていました。
ダメだ…寒すぎる…と思いながら、何とか布団から手を伸ばし、椅子にかけていた厚手のパーカーを取り、布団の中で着込みます。そして、そのまま数分体を震わせていたのですが、ぜんぜん温かくなりません。
更なる対策が必要なのは明らかです。
しかしながら、寒すぎて布団を出られないのです。もうほんの少しでも布団に隙間を作ることすらしんどい。いわんや、布団から出て箪笥からヒートテックを取り出して着込むなんて…をや。という感じですね。
しかしながら、布団の中でそれ以上体を震わせていても、事態が好転するとは思えませんでした。
意を決して、布団から出て、体を震わせながらヒートテックのタイツを着込みます。そして、ティファールでお湯を沸かして、急に押し寄せて来た尿意を消化しにトイレへと駆け込みます。
寒すぎてなんか笑ってしまうような状態で、お湯が沸くのを待ち、白湯を飲んでから再び布団の中へ。しかし、10分くらいかけても体温は上昇してきません。
「もう極暖しかない…!」
私はもう一度決意を固め、箪笥まで行き、寒さでがたがたと顎を鳴らしながら今度はヒートテック極暖のシャツを着込み、その上からトレーナーを着て、さらに厚手のパーカーを着るという万全の態勢を作り上げました。
それからも寒いは寒かったのですが、気がつけばまた眠りに落ちており、次に意識を取り戻したのは朝4時半ごろでした。そのときは全身から汗がだらだらだったのですが、ヒートテックによる締め付けと、おそらくは寒さに耐えるべく無意識のうちに全身に力が入っていて、体がギシギシしていました。
この体験からわかったことは、
・とびっきり厚着をしない限り、寒さは消えない。
・どんなに寒さが辛くても、意を決して行動に起こさなければならない。
ということです。何とか寒さが軽減してくれはしないか、と待っている時間はただ苦しい時間が延びるだけなので、即時行動が1番良さそうです。

リラクゼーション系ドリンク

思えばこの日、心療内科から処方してもらっているスルピリドというお薬に加え、自分で興味本位で買ったリラクゼーション系ドリンクを飲んでいました。GABAやテアニンといったリラックスに良いとされる成分が入っているやつですね。もしかしたら、それによって交感神経が過剰に抑制されて体温を保てなかったのかもしれません。
真相はわかりませんが、とりあえず今日は飲むのをやめて、お薬だけにしています。

事後対応

まぁ、こういった自律神経失調症に端を発する悪寒戦慄のような症状が出たということは、それなりに疲れが溜まっていて、自律神経が弱っているということなんでしょう。
そのサインを体が出してくれていると思って、しっかり自分を労わらなくちゃなりませんね。というわけで、今日はしっかり早寝をしたいと思います。

追記
翌日は中途覚醒があったものの、悪寒戦慄は起きず、ほっと胸をなでおろしています。こういうのって毎日決まって起きるわけではないことが多いので、お医者さんに行っても「こんなこともありました…」とどこか説得力にかける説明になってしまうのが難です。
買い換え時の家電みたいに色々な不良が断続的に発生するのですが、家電と違って買い換えられないですからね。悩ましいものです。電脳化して義体化したらこういう悩みもなくなるのでしょうかね…

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