最近の記事

震災のその日

2011年3月11日の午後2時過ぎ、神田小川町の編集部にいた。その時、『サンガジャパンVol.5』の校了作業中。編集部にはサンガのメンバーと外部編集者の星飛雄馬さん、そしてティク・ナット・ハン師の翻訳者の岡田直子さんがいた。特集テーマが「死と仏教」で、岡田さんにアラスカ先住民の墓守の人の翻訳原稿をお願いしていたのだった。 今思うと特集テーマが因縁めくが、仏教においては本質的で、常に身近なテーマではある。 揺れが起きたちょうどその時は、たしか編集部の五十嵐はふらっと外に出て

    • 仏教未来フェスで語った看取り体験

      花まつりの日の仏教イベント 前回の投稿は、個人的なことをうだうだと書いてしまったので、今回はもうちょっと、他人様に読ませる風のことを書きます。 先日、といってももうふた月近く前ですが、4月8日に仏教未来フェスという仏教関係のオンラインイベントがあり、出演させていただきました。 仏教未来フェス https://airderajapan.wixsite.com/miraihotoke 仏教関係者が寄り集まって、zoomを使って、あーだこーだと5分の持ち時間で、好き勝手話

      • ある友人の思い出と身心変容技法オンラインセミナーのご紹介。

        普段、仕事で書く文章は、一つのセンテンス、一つのパラグラフに、いかに情報量を多く盛り込むか、とか、破綻ない文章か、とか、コンテクストはこれでよいか、とか、用語の使い方に間違いはないか、とか、果たしてこの文章を読んだ人は何を思うか、受け取るか、とか、本来伝えようとすることを表出する前にいくつもの関門を自分の中に設けて文章化していくので、どうしても自分の言葉にならない。会社文体になってしまう。人の身体に体形があり、体形によって気質が違うように、文体にもその人の何か質が現れると思う

        • 『チベット仏教の世界』刊行とセミナー開催のお知らせ

          元サンガ社員のnote(https://note.com/samghajapan)をやっているが、旧サンガからの流れでしている仕事のことなど、向こうのnoteだとちょっと色が違うかなと思ったので、新しく自分のnoteを立ち上げます。もとサンガ副編集長の川島です。 ネット社会の発信力がものをいうご時世に、じつにまったく乗り遅れ気味の発信力のなさなので、プラクティスのつもりもあり、21世紀のディシプリンジムはnoteなのであった。つまりあまり自己規制、自己検閲をかけずに、縷々、

        震災のその日

        • 仏教未来フェスで語った看取り体験

        • ある友人の思い出と身心変容技法オンラインセミナーのご紹介。

        • 『チベット仏教の世界』刊行とセミナー開催のお知らせ