見出し画像

こんにちは、かわむらです。今回は「文章検」という検定を紹介します。漢検や数検といった検定と比べると知名度が低いですが、僕たちの生活に必要な「文章」を学びなおす良いチャンスにもなる検定です。自分は思っている以上に文章が読めていない、書けていないということに気づけるかもしれませんよ。


1.文章検とは

文章検は、「論理の流れがはっきりしている、わかりやすい文章を書けるようになることを目的としている検定」です。(出典:文章検の特徴

…これだけだとよくわからないですね。文章検というのは、日本漢字能力検定協会(漢検をやっている法人)が主催している「文章力」を測る検定です。

「文章力って、何?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
ここでいう「文章力」とは、「相手の文章を正確に読み取り、自分の考えを文章にする能力」のことです。この検定は基礎力、読解力、作成力の3項目でどれだけ文章が読めるか、書けるかを測ります。

ちなみに、どうして日本漢字能力検定協会が文章検などという検定をやっているのか、不思議な感じもしますが……漢検協会は日本語、漢字の能力を高めることで日本文化の振興を目指す団体であり、漢検で培った漢字能力を運用できるようになってほしいということで文章検を行っているそうです。


2.どんな問題?

画像1

まず級とレベルですが

 2級 大卒者レベル
準2級 高卒者レベル
 3級 高等学校レベル
 4級 高等学校で最低限必要なレベル

おおむねこんな感じです。

検定問題は《基礎力》《読解力》《作成力》の3項目に分かれています。

《基礎力》は語彙、文法の知識を測ります。語彙は受験する級に対応した漢検と同じレベルの漢字や慣用表現が理解できるかどうか、文法はその働きや意味、文法的な違いが表現において果たす役割を理解しているかどうかについて問われます。

《読解力》は意味内容の理解、資料の分析、文章構成の把握を測ります。文章内の段落や要旨を読み取れるか、読み取ったことを整理できるか、構成を把握し筆者の意図を受け取れるかを試されます。

《作成力》は構成、表現、総合を測ります。求められる文章に必要な要素を適切に選び配置できるか、効果的な表現や文法、意味的に正しい文章が書けるか、適切な表記や言葉選びができるか、与えられた条件にそって論説文や通信文が書けるかが問われます。

合格基準得点率は70%です。級が上がるにつれて記述解答の割合が大きくなるので、記述問題に不慣れな人はかなり難しく感じると思います。自分の現状の文章力にあった級を受験するようにしましょう。


3.受けてよかったこと

画像2

僕は高校生の時に2級を受けました。自分が受験のメリットとして実感したのは、

①文章の読み方を見つめ直すことができた
②文章の読み書きにあたっての抵抗感が消えた
③手紙の書き方を体系的に学べた

といったことです。

①僕は国語の問題を解く際、些細なミスで何問か取りこぼすことが多くありました。検定の勉強で文章の構成、読み取り方を一から振り返ったことでミスの元となる無意識的な癖に気づくことができ、取りこぼしがかなり少なくなりました。

②勉強をするうちに文章からある要素を読み取れていない原因や勝手に想像して読み取っていた原因に気づけました。これによって何に気を付けるべきことが明確になり、文章を書くにあたっての抵抗感が消えました。

③2級では手紙の書き方も問われるため勉強しました。相手と自分の立場、季節、内容など様々な状況に応じて沢山の書き方があることを体系的に学んだので、必要な時にその場しのぎで調べて手紙を書くよりも短時間で手紙を作成できるようになったと思います。

文章を読む、書くということは日常的な行為だからこそ無自覚な傾向があり、僕らが思っている以上にできていないことが多いです。自分の文章力がいかほどのものなのか、文章検で腕試しをするのはいかがでしょうか?


穎才学院の公式HPはこちら
入塾希望者は随時受付中です。私たちと一緒に勉強してみませんか??
無料体験授業の申し込みはこちらで受け付けています。お気軽にお申し込みください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?