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2023年の振り返り

去年作ったフォーマットを使って今年も振り返りをした。

ざっと書いてからA4サイズに印刷してバインダーに綴じる。
去年も思ったけど、出来事を書き出したら結構色々やっていた。
一昨年まで毎年「今年も何もしてない」って落ち込むだけだったのがちょっともったいなかったかも。

今年見た中で気に入った作品をちょっとだけ書いとこうかな。

Dior展

フランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオールとその後継のデザイナーたちの衣装の展示。世界巡回だったらしい。詳しくはこの記事がわかりやすそう。

会場に入って真っ先にクリスチャン・ディオールの作品が1点だけバーンと見えるのが格好良くて衝撃だった。かなりシンプルなのにとってもインパクトがある。時間が経っていることは分かるのに、古臭さは感じない。

作品が格好いいのはもちろん、展示空間が素敵すぎてとにかくワクワクしていた。
見ることしかできないはずなのに全身で体験した。

光と風のモビールスケープ展

(公式HPだとURLをうまく読み込んでくれなかったので美術手帖のページです)

遊歩道に浮遊するように配置されたモビールがキラキラと光を反射するインスタレーション作品。インスタレーションってそういえばなんとなくでしか知らなかったので検索したら、展示空間全体を作品とするものらしい。

煌めくモビールと木々、土や川のにおい混ざりあってとっても心地良かった。
距離のある水辺のモビールは妖精みたいに幻想的に見えて、こんなに目が悪くて良かったと思った日はなかった。

東大流! 本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab

タイトルのまま、東大流の本気の自由研究をする本。

これを読む少し前に『着眼と考え方』を読んで、
文学的な文章を読むときに言葉を確認する頻度があまりに多く驚いたところだった。

頻度が多い理由を咀嚼し始めたタイミングだったので、
書いてあった文章にものすごい納得感があった。
コーラにメントス以外のものを入れて泡立たせる実験に対しての文。

実験結果からわかるのは、「コーラに何を入れるかによって噴き出す量が変わる」ということです。そんなの当り前じゃん! と思うかもしれませんが、明らかになったことを地道に、丁寧に確認していく作業が考察の質を高めます。

これを去年見てもたぶん通り過ぎていたので、今年の自分を感じる1冊になった。

ティアムーン帝国物語

大国の皇女が時を遡り、ギロチンに処される運命を回避するために奮闘する話。
元はなろう小説で、アニメ化とかもしたらしい。

前から存在は知ってたのだけど、パッケージの雰囲気を見て手が出せず絶妙にすれ違い続けていた。
いざ読んでみたら、周りの勘違いでうまい具合にことが進んでいくコミカルな様子に新鮮さと懐かしさを感じた。

最近は時間を戻す話が多いような気がする。ドラマ『ブラッシュアップライフ』みたいに、大体の作品では時が戻った主人公は試行錯誤して人間的にも成長していく。

このお話では、主人公は読者に一貫して愚かさを見せ続けてる。
浅はかな欲望やちっぽけな見栄があり続ける主人公。
そのダメなところが愛おしいから不思議。

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