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ただスマホをいじるためだけの人生

朝起きたらスマホ、移動中にスマホ、仕事の休憩時間にスマホ、昼休みにスマホ、家に帰ってスマホ、夜寝る前にスマホ、とりあえずスマホ。

スマホは究極の暇つぶしなんだよね。でもそんな究極の暇つぶしアイテムが存在してしまうということは、それまでスマホがなかった時代になんとか暇つぶしをしようとテレビをつけてみたり雑誌をめくってみたりすることがなくなり、誰かと話題を探して雑談しようとする試みが減るといいうことである。

どんなアイテムもスマホ以上のオールマイティなエンターテイメントになり得なかったので、テレビ見ながら会話してみたり、雑誌見ながら会話してみたりしていた。雑談や会話の優位性がまだあった。ところがスマホというパーフェクトな暇つぶしアイテムが出現してしまったばかりに、僕らの社会は雑談や会話を以前ほど必要としなくなっていて、それを放棄しかかっている。まあそれはちょっとオーバーな表現だが、少なくともそんな社会の入り口には立っていると思う。

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