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映画アンダーカレントに、ついて。

アンダーカレントは、
ラストカットがとても
重要で、
うちは、テネットを想起したが、
今泉は、テネットは…
ただ、ハネケが大好きで、
ジャンヌディエルマンに
めっちゃ刺激を受けている
今泉は、
テネットは、
ちょっとしっくりこないのだろう
映画を美事に仕上げることにかけては、
最も優れている、
今泉力哉のアンダーカレントの
ラストカット、
これは、起点ならば、
叫にこそ、
インスパイアされているのか、
うちは、
今泉の映画の無常が
頂点に達したのが、
アンダーカレントだと、
確信した、
男女ふたりの映画を
撮りたいと、
ずっと言ってた、今泉が
差し向かいで食事するという
ちょっと、お茶漬の味みたいな
ほっこりとした小世界を
ゆっくり反復する、
または、
隠された秘密も
どこか、反響しているのか…
ただ、
常に
おそろしすぎるにも
ほどがある、
映画における、
ホラーの超魔王、
今泉力哉は、
今回は、
なにを
やってくれているのか、
それは、
ありふれた、
無常なる情交の
単発的永久化である、
(あらゆる、映画を彩ってきた、
それら、あれらを、
またもや、容赦なく、
葬りさり)
そのように
ごくありふれていて、
それでいて、
このうえなく、
かけがえのない、
それは、
最も映画的な
二体の男女の歩行に
よって
閉じられている、
テネットにおける、
映画の形式的な
最も単純な
欠落を埋めることの
希望的結構には
多いに不満な今泉は、
ここにおいて、
絶望的希望/希望的絶望
の、ふたりの事後を
極めて単純に
表出する。
その
映画のはじまりとも
終わりとも
なんともつかない、
その
映画だけが、の、
むきだしの
人間どもの無常に
おそわれた
我々は、
極めて、
はしたない眩暈を
伴いながら、
ただ、
ひたすら、
取り乱さずには
いられない…




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