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英語リスニングはどう学習すればよいのか?

英語リスニング勉強法は様々な方法論が提唱されていますが、どのようなものがあり、本当に効果があるのか、コメントしていきたいと思います。

それらの効果が十分でないとすると、英語リスニング力を上達させるにはどのような学習をすればよいかについて言及したいと思います。

英音研リスニング学習の詳細は英音研公式サイトご覧ください。
英語リスニング専門教材・オンライン学習『英音研』公式サイト (eionken.co.jp)

一般的に言われている英語リスニング勉強法とそれらへのコメント

一般的に言われている英語リスニング勉強法として以下のようなものがあります。

まず、英語リスニングが苦手な原因と対策を対応づけた説明です。


〇知らない単語が多すぎると英音の意味が分からないので、単語力を増強しましょう。

⇒これは全くその通りだと思います。ただ簡単に覚えられないので皆困っている訳でそのあたりの対策がないとどうにもなりません。

そうは言っても画期的な方策がないことも確かです。

語源にさかのぼって覚えていく方法を提唱している方々もいますが、実際やってみると、多数ある語源自体を覚えることもつらく、語源では説明できない単語も多く、それだけではなかなか解決策にはなりません。

”red”が「赤い」を意味することに理屈はなく地道に覚えるしかなく、ここが英単語記憶のつらいところです。

昨今は英単語記憶のスマホアプリも多く提供され、努力の問題となりつつあります。


〇単語の発音が十分認識できていないと英音を聞き取れないので、単語を発音でちゃんと覚えましょう

⇒これも全くその通りですが、これらを学習するのに労力がかかるところがつらい訳です。

日本の英語教育は書き言葉中心で、単語の発音を重視してこなかったので、この部分は意識して再学習する必要があります。

昨今、英単語記憶のスマホアプリはほとんど英語音声付きなので、発音は入試には関係ないと思わず、きちんと学習しておきたいところです。

これも単語の意味の記憶と同様に、画期的な方法論はないので、地道な努力が必要というところです。


〇リンキング、リダクションなど単語と単語の連結による発音の変化を知らないと聞き取れないので、それらを勉強しましょう。

⇒リンキング、リダクションが英音発声で起きるのは正しいですが、これらを教材で勉強したからと言って、残念ながら英語ヒアリング力の画期的な向上にはつながりません。

英音研スタッフはリエゾン教材を半年くらい毎日聞いて、時に発声練習もして勉強しました。

リンキング、リダクションが起きる理屈を知ることは面白かったですが、英語リスニング力の向上という面でさっぱりでした。

リンキング、リダクションは1分間に300単語くらいの高速で発声すると自然に起きる現象で、理屈を勉強し少し発声練習をしたからと言って、それで英語リスニング力が劇的に向上することはありません。


〇英語にはあって日本語にない音を聞き取れないので、それらの発音勉強をしましょう。

⇒これに関する勉強方法としては英語フォニックスの教材を勉強することになります。

英語フォニックスは発音の基礎として勉強すべきだと思います。

しかし、これも英語フォニックスの教材を勉強したからと言って、英語リスニング力が画期的に向上することはありません。

英語フォニックスの教材を一通り勉強するくらいだったら、3時間もかからないでしょう。

効果のほどはすぐ検証できます。これだけではだめか、、、


〇英文の構造を理解していないと、意味が理解できないので、英文法を勉強しましょう。

⇒これも至極ごもっともですが、大学受験英語の英文法をそれなりに勉強した人にとってはこれ以上どうしろというのかという感じです。

大学受験問題に出るような超レアな例外事項の記憶や驚異的に複雑な英文の解読など実用的でない英文法問題は入学試験突破のためには必須ですが、現実にはほとんど役立ちません。

そのような問題はありつつも、大学受験英文法をそれなりに学んだ人が、英語リスニング力が十分かというと、そうでないことが圧倒的に多い状況です。


次にリスニングの教材としては以下のような提示がなされたりしています。

〇英語の聞き流し教材は効果が出ない。集中して教材の音声リスニングをしましょう。

⇒英語の聞き流し教材は効果が出ないという指摘はその通りです。

気が散りながら学習しても英音をよく理解できないのは当たり前ですが、だからと言っ超集中して英音を聞いたとして、英音がよく聞こえるようになるということはありません。

はっきり言って疲れるだけです。音声の聞き取りに精神を集中したところで聞き取れないものは聞き取れないのです。

それは全然勉強したことがないインドネシア語をいくら集中して聞いても理解できるはずがないことですぐわかると思います。


最後に勉強方法としては以下のものが提示されたりしています。


〇ディクテーションをする。

⇒ディクテーションは英音を聞きながら英文を書き起こしていく勉強方法です。

この勉強法は英音をどれくらい理解できているかを評価する意味では結果ははっきり出ますが、ディクテーションをいくらやっても画期的に英語ヒアリング力が伸びることは期待できません。

聞き取れないものは聞き取れないので、文字に書き起こしようがありません。

また、ディクテーションは英単語のスペリングの正確性も要求されるので、とても学習するのにとても時間がかかります。

英語のヒアリングの勉強というより、英語での会議や講義の議事メモを書く能力を向上させるための勉強方法と言えます。


〇シャドーイングをする。

⇒シャドーイングやリピーティングなど、英音発声に続けて発声をするトレーニングです。

これをやってみたことがある人も多いと思いますが、英語ヒアリング力向上の効果はあまり感じられなかったと思います。


このような感じで、一般的に言われている英語リスニング勉強法はこのようなものが多いのも確かですが、その通りでやってみて効果はなかなか出ません。

特に大学入試の英語試験をそれなりに頑張った人にとって、そこからどうするのかの方法論をしっかり提示していただきたい気分です。


英音研のよる英語リスニング勉強法

【日本と英語の発声特性の違い】

一般的に言われている英語リスニング勉強法でコメントされているように、英単語力や英文法力が英語リスニングのために必要なのはその通りです。

それらは学習方法もそれなりに確立されているので、取り敢えずは努力の問題となります。

大学入試の英語試験に向けてそれらの学習をやりこんだ人たちも多いと思いますが、就職活動の際に要求されるTOEICなどの英語能力評価試験でのヒアリングテストの得点に伸び悩んでいる人も多いと思います。

その根本的な理由は、日本と英語の発声特性が構造的に大きく異なるためなのです。

日ごろ日本語環境で生活している日本人は、日本語聴覚脳が構築されているので、発声された日本語をたやすく理解することができます。

日本と英語の発声特性は構造的に大きく異なるため、日本語聴覚脳では、英音を意味としてキャッチすることは難しくなります。そのため日本人が英語リスニング力を向上させるためには英音聴覚脳の獲得が必須となります。


【英文音読学習】

英音聴覚脳の獲得のためには英文音読学習が非常に効果的です。

え~、音読ですかあと思われた人も多いと思います。英文音読学習が効果的だと言われてトライした人も多いことでしょう。

そして多くの人が音読学習を継続しません。英語ヒアリング力の向上が実感できないからです。

その理由は非常に簡単で、日本語発声特性で英文音読をいくらしても英語聴覚脳は構築できないからなのです。

逆にしっかり英音発声特性をもってして音読学習をすると驚くほど、英語リスニング力が向上します。

では英音発声特性とはどのようなものでしょうか?

英音は、呼気の流し方、音階、舌の使い方、口の開き方などが大きく日本語と異なります。

詳しくは英音研学習サイトの教材で説明していますので、そちらをご覧ください。

やってみるとすぐわかりますが、英語ネイティブスピーカーはこんなに日本語とは異なる発声方法だったのかと実感できると思います。

そしてある程度英文音読トレーニングを積むと、それまで単なる音の流れとしか聞こえなかった英音がくっきりとキャッチでき意味が理解できるようになります。

まるで雲に覆われている状況で登山をしていて、山頂に到達したとたん雲が晴れて青空を見ているような感じです。



まとめ

一般的に言われている英語リスニング学習法は、やらないよりはやった方がましかもか、やっても時間の無駄というものが非常に多く嘆かわしい状況になっています。

英音研スタッフも英語リスニング力を何とか向上させたいと思い、効果的だと言われている様々な方法論を藁(わら)をも掴む思いでトライしてきました。そしてほとんど効果はありませんでした。

そして米国テレビドラマが好きだったので、俳優さんたちのセリフの発声方法を、目を凝らし、耳を凝らして観察した結果が英音研リスニング学習の基礎となっています。

お手本とした先生は米国テレビドラマの俳優さんたちなのです。

米国の俳優さんたちのセリフの発声方法は巷で定説として言われている事とだいぶ違っていました。

そしてそれらを方法論に落とし込み体系化したものが、英音研の音読学習となっています。

是非、皆さま、英音研学習にトライしてみてください。雲が晴れた山頂から気持ちの良い青空を見るように、英音をクリアにキャッチできる英語リスニングの世界を体験してみてください。