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ENTPが語るENTPの恋愛

ENTPを落とすことは簡単だ。明確にルールがあり、これを守っていれば簡単に落とせる。
巷で言われているように、
・面白い人が好き
・追われるより追いたい派
という前提は全く間違っていない。

そもそも人間への興味の範囲が広いので、この人とは死んでも付き合えないと思ったことがない。人類全員に対して面白さや良さを見出すことができるし、その美点を愛すことができる自信がある。
あなたが好きな人がENTPであれば、正直いくらでもチャンスがあると思う。一見とっつきづらく見えていたとしても凄まじく間口は広い。

アプローチの仕方としてはこれだけが正解とは言い切れないが、「最初にぐいぐい関わっていきなり引く」はENTPにとって間違いなく有効だと思う。ENTPのタイプである面白い人間でなくても、ぐいぐい来られたら興味がある人間枠には入れる。こんなにぐいぐい来るなんて何かあるに違いないと思うからだ。

そうやって駆け引きして追いかけさせたENTPは、その時付き合っている人間がいなければかなりの確率で付き合えちゃうと思う。なぜなら「無理になったら別れればいい」としか思っていないからだ。
そもそもENTPは人間関係コレクター的な思考も強いと思う。色んなタイプの人間と付き合い、対話し、観察し、コンプリートした気になってしまう終わっているところがある。ENTPのキャラクターであるリュークが言う「人間っておもしれ~」を地で行っている感じである。

そもそも好きだから付き合うという感情があまり理解できたことがない。
歴代彼氏全員に「本当に俺のこと好きなの?」と聞かれてきたが、その度に「何を言っているんだい?君は顔もいいし、優しくて気が利くし、性格も面白いし仕事も頑張ってるし、、、私が認めたこんなに素晴らしい奴なんだから、自信を持てよ!!」
と思っている。
こういう謎の客観的評価(笑)しか出て来なくて、相手をますます不審がらせてしまう。

相手を落とすまでは、確実に「この人を自分のものにしたい」という独占欲があったのだ。この優しさを自分にだけ向かせることができたら、このかっこいい顔を自分にだけ笑いかけさせることができたら、どんなに素晴らしいだろう。この人と付き合ったら、もっと色んな世界が見れるだろうか。そういうモチベでひたすら追いかけ、落とす。それが私の中での”恋愛”の定義である。
「本当に俺のこと好きなの?」って。えぇ…?困るなあ。ここで「好きだよ」と返せるのが世間一般の恋愛ということなら、ズレてるんだろうな。

あとはENTPって多分、恋人ができると、できる前よりよっぽど外に出て頑張る力が湧いてきちゃうタイプなんだよな。恋人という足枷ができると逆にこの人が見ててくれる!と思って余計に仕事とか趣味に命を燃やすみたいなところがある。釣った魚に餌をやらないっていうか、そうじゃなくて、ママ〜見てて!⭐︎みたいな感じで思いっきり公園で逆上がりしてる感覚。相手からすればせっかく付き合ったのに何?てなるよね。。。

スピード感が違うだけなので、付き合えばそれなりに人に対して情は湧いてくる。好きだなあ。かわいいなあ。面白いなあ。かっこいいなあ。私のものだなあ。愛おしいなあ。つまんないなあ。そういう刹那的な情は無限に湧いてくるけど、いつまで一緒にいられるかとか、結婚とか、将来的なことは正直全く本気で考えたことがない。せいぜい今年の夏は花火を見たいなあくらいしか考える知能がない。よく皆そこまで人間関係を計画的にやっていられるなあと笑ってしまう。

結婚が嫌だとかそういうことでもない。彼氏にいきなり結婚しようと言われたら、ちょっと悩むけど次の日に「いいよー!」と言うと思う。悩む理由もたぶん大したことではない。結婚してみたら人生が退屈でなくなるかもしれないから結婚してみると思う。「嫌になったら、他に好きな人ができたら離婚すればいい」と思ったらすべての懸念は消え失せる。

相手に執着が一切なさそうと言われるんだけど、全然ある。でも自分が感じるそれってどういう気持ちなんだろうと考えたら、「大事にしていたおもちゃを取り上げられた子供」の気持ちと同じだなって思う。ひどい!返してよ!なんで!次はうまくやるからもっかいチャンスくれ!って感じ(笑)

こんな感じでENTPは恋愛マスターではあるが、人を愛することに関してはかなりポンコツである。ENTPにとって恋人は、最終的にはママでありライナスの毛布である。あまり対等さを期待しない方がいい。
よくおじいちゃんおばあちゃんになっても手を繋いでいたいとか言うけど、それはどういう…何?と思う。2人の間で何もない穏やかな時間が流れるたび、恋人ってこういうものだよね。…つまんないんですけど、これっていつまでやればいいですか?死んでるのと同じじゃね?泣、と思ってしまい本当に終わっている。優しくしてほしい。

おしまい

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