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香りを制するものが美味しさを制する

7月17日の夜に熱が出始め、
18日の朝体温を計ったら39℃近い高熱に。
病院で検査するとコロナ陽性と判定。
それから自宅での隔離療養を余儀なくされた。

17日を発症0日目として
今日で発症から6日目。
ここ数日漠然と抱いていた違和感が
とある確信に変わった。

「わたし、嗅覚がやられてる!」

2~3日前から麦茶がやたら苦くて
こんな味だったっけ?って不思議に思っていた。

今朝麦茶を飲んだ時もやっぱり変に苦くて。
味の比較に香りが強めのフルーツティーを飲んだら
麦茶と全く同じ苦さしか感じず。
そういえば昨夜飲んだほうじ茶もえらく苦く感じた。

・・・ひょっとして味覚障害?
でも味がまったくわからないわけではない。
ポカリスエット飲んだらいつもの味だったし
甘いとか苦いっていうのは感じる。

でも「おいしい」っていう感じは薄い。

なんていうか、何を食べても
”いつもより優しい味”に感じてしまう。

で、ネットでコロナによる味覚障害について
いろいろ検索してみたら
味覚というよりも嗅覚がやられやすいことが判明。

あ、もしかして。

数日前から溺れて鼻から水が入った時みたいな
なんともいえない粘膜のひりひり感があった。
わたし、もしかして匂いがわからないんじゃ・・・?

そう思って香りの高いスパイスを嗅いだら
まったくの無臭。
カレー粉を嗅いでも匂いがしない

そういえばずっとおなかこわしていて
トイレに長時間こもるけど
全然匂いが気にならなかった。

ああ、わたし、嗅覚がマヒしてるんだ。

おそらく味覚はほぼ普通に機能してて
食べて無味、っていうことはない。
でも嗅覚が機能していないので
香りから得られる美味しさを
まったく感じられていないのね。

おそらく香りというのは
わたしたちが自覚している以上に
味覚と強く連動しているのだと思う。

夏祭りでおなじみのかき氷のシロップ、
いちご・メロン・レモン・みぞれ等
全部味はまったく同じで
香料だけが違うそうな。
わたしたちはいちごの香りを
いちごの味だと認識しているわけ。

無果汁のジュースもわかりやすい。
無果汁の炭酸ジュースでも
レモンの味を感じるのは香料のせい。

ってことは。

香りを制するものが
美味しさを制するのではないか?

コロナでダウンする前、
スパイスカレー作りにはまった。
で、”カレーは食べるアロマ”的な表現を
印度カリー子さんも魯珈の齋藤絵理さんもされていた。

カレーをカレーたらしめているのは
様々なスパイス=香辛料。
味をつけるのではなく香りや辛さをつけ、
食材の旨みを引き出す役割をしている。

水野仁輔さんはこんなnoteを書かれていた。

これ、かき氷の味を香料で分けてるのと理屈は同じ。
チキンシチューという味のベースに
アロマ油でバリエーションを広げるってことだ。

「香りを制するものが美味しさを制する」

というわたしの仮説(?)はおそらく正しい。

コロナの後遺症で香りを感じなくなったことで
嗅覚が味覚に及ぼす影響を身をもって痛感した。
おそらく体調の回復に伴って嗅覚も回復するので、
ちゃんと治ったら”香り”を料理する研究をしたい。

そんなわけで 
#この夏やりたいこと  は

「香りを味わう料理の研究」

スパイスカレーはその題材にもってこいなわけで。

コロナで一瞬クールダウンしてたスパイスカレー熱、
どうやらコロナ明けにはより一層ヒートアップの予感。

とにもかくにも早く嗅覚が戻りますように!

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