MTG:ダスクモーン 全カード個人的寸評・赤

赤。ドラゴンもフェニックスも居ない為か、
久々に全レアリティ含めても飛行持ちが居ない。
代わりに速攻と威迫は多いので相変わらず前掛かりになる色か。

ほつれた遊び友達

《ゴブリンの密輸人》と比較するとかなりの弱体化をされている。
使うなら当然起動時パワーが2で攻撃誘発や違和感でパワーが
上がるクリーチャーとの併用が鉄板。
せめて起動マナがかからなかったら捨てられはしなかっただろうに。

ガラス工場/粉々の作業場

5マナ払って毎ターン1点はあまりに効率が悪いので3マナ4点除去として
そのあとは効果コストでサクることを考えよう。
使用タイミング的にも能動的に違和感の為に使うのは難しいだろうし。

チェーンソー

3点火力付き装備品。回転カウンターは敵味方関係なく乗るので
全体除去で一掃したりすると軽く5以上の修整になることも。
装備コスト3と重いが1マナ速攻が持って殴る分にはなんとかなるか。

ブタの貯金箱

見た目とは裏腹にかなり優秀。基本サイズが赤のほぼ上限レベルで
死んでも宝物を残し後続に繋げられる、そしてアーティファクトで
昂揚も2つ稼げると堅実にまとまった2マナ戦力。
構築戦だと貯金を切り崩して宝物になることもあるだろう。

ボイラービルジの切り裂き魔

サクってショック内蔵の大型。《追い詰められた曲者》が近いが
サイズが下がって火力が落ちた代わりに生け贄に融通が利く。
とは言え立ち位置もそう変わらないか、マナカーブに沿わせて
1枚挿すかどうかというところだろう。

ボイラービルジの大主

赤タイタン。兆候が重いものの盤面に触れるので赤系ミッドレンジなら
すんなり採用できるだろうか。速攻付与するとバーストダメージが
かなりおかしいので《引き抜き》で2枚投げると26点、ブロックで
止められても16点とシュート系デッキに採用の手もある。

不可能な業火

最近基本火力になった赤いインスタント6点火力。
今回は昂揚時に賞味期限長めの衝動ドロー1枚付きと割と大きめ。
これをプレイするころには恐らく何がめくれても使えるだろうし。
今回割と長いゲームになるデッキが多そうなので複数枚積むのも有りか?

不遜なグレムリン

威迫持ちとルーターを兼ねる。リアニメイトのサポートや
昂揚の達成に今回のルーターは重要度が多少高め。
攻撃面でも威迫を持つので足は引っ張らないですむだろう。

刈り鎖の剃刀族

コモンにしては破格のスペック。到達と最近の赤コモンが持っている
土地サクって引く能力も持ってきて隙が無い。
絶好の相方が同じく赤4マナなのでマナカーブ崩れに注意。
赤は1マナバットリあるので5マナの分まで4マナで埋める手もあるが。

券売所/憎悪のトンネル

戦慄予示と二段攻撃の付与。特にシールドでは長引きやすく、
確実にアタッカーを無双級に強化できる二段攻撃は頼りになる。
ドラフトは逆に重さが目立つし、戦慄予示を活かす色でもないのが難。

剃刀族の棘頭

ミニシェオル。常時先制ならまだしも、攻撃時のみでは
優秀なハツカネズミ軍団と比較するとちょっとパンチが足りない。
相手に引かせることができるコンボに挟み込む形で
もう1つ何かがあれば形にはなりそうではあるが。

剃刀族の群れ呼び

こいつが殴らなくてもトークンは出る。本体スペックも
早々負けないサイズなのでまず殴るだろうが。
今回の赤黒はサクりがテーマなのできっちりそれらの起動コストに
当てていこう。

叫ぶ宿敵

《ボロスの反攻者》のようなダメージ反射生物だが、自身を
対象に選べなくなったのでループコンボは封じられた。
ほぼ確実にダメージは通せるもののそもそも最近ダメージで
除去してくるのは赤だけで3/3速攻程度では無視されそうな気が。

呪われた録画

7日目に死ぬ録画画像・・・完全にリングの貞子だなこれは。
選択肢は2つ。呪文6回2倍にしてそれで相手を焼き切るか、
7つ目スタックで相手にプレゼントするか。
《第三の道の機構》や《稲妻のらせん》をコピーして20点耐え抜くとか
6回目に《削剥》辺り唱えて叩き割ってなかったことにしても良いが。

寝癖のけだもの

赤のサイクリング枠。サイズも能力もまぁ赤コモンなりの普通。
フレイバーと画像がなんかかわいい。電飾まで付いてるし。

復讐に燃えた憑依

赤の定番のパクり呪文。今回のオプションはルーティング。
今回はパクリファイスが行えるので狙って行こう。
アンコモン2枚になるが赤のみで可能なのは留意しておきたい。

怒りのワルツ

本体に飛ばない《チャンドラの灯の目覚め》。代わりに
味方の死んだ分だけ賞味期限の長い衝動ドローが可能。
クリーチャーが与えるので接死も絆魂も有効。

悪意ある道化師

後続を出せればかなりのパワーになるが、タフネス3で固定な上
回避能力は全くない点が気になる。相方はまず1アクションで
2枚以上パワー2以下が出るカード、そしてアンブロ付与の何かだ。

捕獲への恐怖

マストブロックが付いた一風変わった速攻。条件次第では
戦闘を介した除去と見ることもできる。
攻撃誘発系の効果と組み合わせると延々狩り続けられるかも。
構築でも3マナ4点の速攻は現状こいつしかいないので
(ゴドリックが条件満たせば4/4だが)
打撃戦力としての出番はあるかもしれない。

暴力的衝動

赤の定番バットリの+1/+0で先制攻撃が付く亜種だが、
昂揚で二段攻撃と爆発力のあるオプションが付いた。
序盤の小競り合いで有用なバットリに一撃必殺の裏の手を
仕込めるので採用して損は無いだろう。

最優秀殺害者

これ自身が殴らなくともよい。頭でっかちの生物がそうそう
止まらなくなる他、接死持ちに乗せれば戦闘でほぼ無敵と化す。
効果でパワーが上がるクリーチャーが多いのでそれらと組んでもいい。

業火の幻影

赤に良く居る死ぬと火力になる生物、違和感で強化が可能。
違和感の種のエンチャントと、この手の生物は死ぬべき時に
死ねないと効果が十全に活きないのでサクり台を用意しておこう。
ワンショット狙いか、盤面有利交換狙いかで運用が変わりそうな1枚。

機械仕掛けの打楽器奏者

死んだら賞味期限長めの衝動ドロー付き速攻1/1。
序盤の牽制と効果のための生贄にもってこい。
というか、場合によっては昂揚の為にとっととぶっ壊すまであるかも。

残響の力線

えー、これをデザインした人、怒りますからとっとと出て来い。
初手にあると2キル、しかも2マリまで粘れて相方は2種8枚の2セットで
これさえ引いてしまえば条件ガバガバ、届かなくても14~17点削れて
戦慄予示2体が場にいる状態で3ターン目、という状況が楽々起きる。
ゲームにならんのでとっとと禁止を推奨。相手の除去構え見え見えなら
2キル狙わなくても普通に赤アグロで戦えてしまう点がなお酷い。
1ターン目にタップイン土地出したら返しで死ぬとか無理。

永劫の勇気

《オーガの戦駆り》にそのまま死亡時場に残る効果を付けた形。
流石に自身に効果は適用されないが相打ちぐらいは取れるサイズ。
攻撃誘発の強い4マナ以上を走らせるカタパルト運用か、
トークン系をばら撒くバースト運用か、個人的なネタとしては
《三重の稲妻巨人》でジャスト20点ワンショット。

焦熱の竜火

再録の追放火力だが、この手の火力に一言言いたいのは
いい加減本体狙わせてくれ、他の呪文は日々強化されてるのに
火力だけなんで創成期の《火葬》からすら劣化してるんだよと。
リミテッドでも普通の3点火力、昂揚狙いの色にはやや効果が高い。

焼殺への恐怖

CIPで本体4点、昂揚の効果でクリーチャーにも4点飛ぶ。
昂揚効果はこれ自身の効果のみならず他の効果でダメージ飛ばしても
誘発はするがリミテで実用的なのは《骨造りの棒編み》の効果ぐらいか。
昂揚してればかなり強い1枚。

猛り狂う憤怒霊

ドア2枚開いていれば4/4。当然そっち方面に寄せて
しかも序盤から開けられるドアを選別して組む必要がある。
ドアにかまけて盤面よわよわで負けましたとならないように
開けるドアはトークン生物か戦慄予示か、バウンスあたりを選ぼう。

画家の仕事場/汚された画廊

1マナ重い《レンの決意》とアルファ版《オークの軍旗》のセットの部屋。
特に赤白等の横並びに向く数攻めを維持する部屋2つで結構強め。
今回赤白はパワー2以下がテーマだが攻撃時のみの修整でそれを維持。
両方コストが軽い点も違和感の誘発に役に立つだろう。

目標の強奪

赤定番の捨てて2枚ドロー、捨てたのが土地でなければ本体火力になる。
とりあえずデッキの潤滑油。特に弱い札の多いシールドでは
腐った手札は土地以上に要らないケースもあり、ダメージに
変わるなら悪くはない。昂揚達成にも向くだろう。

粉砕コースター

昂揚で焼きダメージが2倍になる。CIPで焼きにも使えるが
昂揚してないとその用途で使うには頼りない。
ほぼ焼き呪文だらけのデッキになるだろうか、
《叫ぶ宿敵》+5点火力というお手軽コンボ狙いでもいい。

紅蓮地獄

まさか帰ってくるとは思わなかった2点スイーパー。
当然居場所はサイドボードだが、召集やアグロ、トークンの横展開を
強烈に咎める1枚。環境次第ではメイン投入の可能性もある。
リミテッドでも並んだ相手に効果絶大。赤混じりの相手の
タフネス2以下がチャンプ気味に殴ってきたら警戒しよう。

苦悩の試練

相手の選択がいずれにせよブロッカーを2体排除できるので
除去ついでに攻撃を通す形でならかなり強く使える。
単騎には使えず、受けにも向かないのは《なすりつけ》と同じ。
相手の生物コンボ2体に打ってやるのもいい、どっちかは消える。

裏の裏まで

久々の赤いパワー+3修整バットリ。熊や1/1を格上と相打ちさせて
枚数でなく質のアドを取りに行く形で強い。その過程でこの呪文と
生物、戦慄予示で墓地に送るカードと昂揚が一気に進む点にも注意。
構築でも2キルパーツとして騒がれているがそれでなくても
普通にパワー+3のバットリはヒロイックで使われた実績はある。

裏切り者の駆け引き

2マナ追放火力だが軽減で打つには盤面に何かが無いといけないので
基本は4マナ5点火力。それでもリミテッドではほぼ必須級に強いが。
使い終わった部屋サクったり、構築ではパクリファイスから
更に大型取ったりとコンボでも使える小技の光る1枚。

逃げ足速い生存主義者、ノリン

何処からかこの次元に迷い込んで逃げ続けている伝説の逃亡者。
元々は戦士だったはずだが恐怖のため堂々と臆病者になってしまった。
横並びでの一斉攻撃での小型の使い回しが基本。
CIP効果を持っていればなお良いが。
腐っても元戦士、今回は殴れるのでクロック要員にはなれるぞ。

逸失への恐怖

赤にしては珍しいスタッツを持ってきた。ルーティングと
昂揚で自身の攻撃に《今を生きる》と同効果を追加する。
速攻を付けて隙を無くしつつ連打を叩き込む運用が基本になるか。
《永劫の勇気》は好相性、攻撃・戦闘誘発系をお供に添えよう。
ヒネた使い方としては警戒生物横並びで連続突撃する手。

間の悪い故障

《稲妻曲げ》+《粉砕》+《前哨地の放棄》=これ。
特に元々3~4マナの対象変更効果をシングルシンボル2マナで
使えるのは破格と言っていい。リミテッドでも除去曲げに。
構築でもこれだけ多用途だとメイン入れで腐る絵が見えない。
《削剥》と多芸振りで並べる置物割りだろう。

陽動の専門家

中型の威迫持ちなので受けはともかく攻撃面は問題なし。
効果が赤に珍しいサクり台、しかも衝動ドローと強めの効果の上
サクれる対象も広く、起動も1マナとその用途でも優秀。
要らない部屋の処分や死亡時効果の起動に使い倒そう。
なお、赤黒のパクリファイス戦術はほぼ全カードアンコモン。
ドラフトはともかくシールドはまずコンボが揃わないことに留意。

食べるほうの手

昂揚で攻撃時4/2威迫と3マナフレンチバニラ相当になる熊。
攻撃時誘発なので受けには向かない点も含め横並びアグロ向けだが
問題は横並びアグロで早期の昂揚の達成はかなり難しい点か。
《広漠なる変幻地》でマナを使わず1枚増やせれば行けるか?

黒焦げのホワイエ/歪んだ空間

《前哨地の包囲》(カン)とArena版クレンコの能力の部屋。
流石に現状の環境は無策で4マナ全パスは盤面で死ねるので
全除去を入れたコントロール限定のカードになるか。
これを使うからには歪んだ空間も開けないと意味は無いんだろうが
追放領域があるので無防備でなくても6マナは重い。コンボ向けか。


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