MTG:ダスクモーン 全カード個人的寸評・多色

多色。今回もアンコモン以上にしか存在しない。
生物・インスタント・ソーサリー・アーティファクト・部屋と
カードタイプも多岐にわたるバラエティに富んだラインナップ。
ただ、自分の色である赤青が今回部屋を押し付けられたばかりに
インスタント・ソーサリーが1枚もなかったリラーさんは泣いていい。

けだものの圧倒

そのままでは平凡な一方格闘。昂揚時のボーナスがカウンター2個と
かなり大きいので昂揚してから強化を兼ねて打ちたい。
昂揚まではそれなりに時間がかかるので相手がインスタントで
フィズらせることを狙ってくるだろうからその辺りはケアしよう。

すべてを疑う者、ジモーン

終了ステップまで待たないとトークンが出ないので即除去されると
まったく意味がない。せめて護法2ぐらい持ってきてほしかったが。
トークンは伝説なので土地戻したりで量産してもあまり意味は無いが、
《ケランの加入》との相性がかなりいい。定期的に全体強化を
乗せられる上に、打ち消しなどで守る手も取れるようになる。

グレムリンを手懐ける者

エンチャント誘発でトークンが出る。部屋は1枚で実質2回
トリガーを引けるので軽い部屋を連打することで横並びに。
併せて全体強化か数を活かせるカードが欲しいが今回その手のが
非常に少なく、タッチで生贄戦術を考えたほうがいいかもしれない。

マリーナ・ヴェンドレル

エンチャント、というか恐らく部屋まみれのデッキの主。
完全にテーマデッキになるだろうが、エンチャントにのみ
全色出るような土地は無いためスタンで運用するのは困難。
《アガサの魂の大釜》で起動効果だけ利用するほうが早いか?
恐らくモチーフはウィンチェスター・ミステリーハウスの主である
サラ・ウィンチェスター。夫と子供を亡くした後霊媒師の進言で
38年間館を増築し続けた実在のホラー事案である。

ヴァルガヴォスの執事長、ヴィクター

エンチャントの出た回数で誘発を行う、《アクロゾズの狂信者、ヴィト》と
同じようなメカニズムだが、こちらは手間はかかるが枚数アドが取れる。
おあつらえ向きに大主は全部エンチャントなので3度目でそれを戻す形か。
オーラだらけにして《魔法の林檎のエリエット》と組む手も面白い。
恐らくモチーフは上のモチーフであるサラに増築を勧めた霊媒師。

不死の疾走者

当然ラクドスアグロかサクリファイスで投入されることになるか。
《タリアンの日誌》で別生物サクってから第一メインで墓地から
唱えると速攻も生きる。イニストが落ちたので脇を固める生物に
ほぼゾンビが居ないことは逆にこいつには追い風だ。
君、生前は80~90年代にアイドルやってなかった?
ローラースケート履いて《24時間シンデレラ》とか歌いそうなんだが?

不注意な読書家

ルーティング付き2/3の時点で合格点。戦慄予示がある以上、
きっちり返り討ちにできる2/3は戦線の優位者である。
そして自分の戦慄予示に絡む行動に1枚アドが付いてくる。
構築でも変装・偽装とかと絡める形で使えないか?

不穏な笑い

何かをサクらないと効果がなく、何かでサクらない限り効果がない。
なので2マナの呪文と考えるべきではないし、相方をしっかりと
確保しなければ厳しい。片方の効果だけではパワー不足すぎる。

侵入する憤怒霊

「うるせえ、部屋ぶつけんぞ!」とでも言いそうな熊。
常動効果のない部屋を片っ端から投げてリサイクルしていきたい。
理想は守り切って飛行と部屋だけで削り切る展開になるだろうか。

厭世的案内者、ウィンター

豪快に毎ターン手札を2枚追加する大盤振る舞い。
相手の手札には上限を設けるが0にするのはかなり難しい。
というか、アグロ相手だといくら上限付けても意味ないし
それ以前にこっちが死ぬ。環境がどう考えても逆風過ぎる1枚。

咆哮する焼炉/蒸気サウナ

《勝利の炎》と継続ドローエンジン。
ロングゲームになる赤青、それこそ部屋コントロールという形が
組めるかどうかわからないがそういうデッキで使う形か。

専用執務室/講義室

専用執務室のみをサイドボードとして使われそうな気がする。
《特権階級》と同じ効果の部屋が7マナはさすがに重すぎるだろう。
トークンデッキが追加の全除去として入れてくるか?
他にはデルニーデッキが相性がいい。性質上パワー3以上が居ない。

巧みな語り部

まず1回目の対象は自分になるだろう。《アクスガルドの自慢屋》に近く、
戦闘ごとにでっかくなっていくが立ち遅れると厳しい先行有利の1枚。
主軸に据えるなら自発的に寝かせる手の確保はしっかりと。

希望の光、ニコ

効果自体は強いが時間と手間とがかかる1枚。そのままだと
破片の枚数が足りないので自身のブリンクと伝説でない
大型生物、更に召喚酔いが解けるまで待って起動と
「やることが・・・やることが、多い!」となる1枚。
鏡なんだから伝説無視して並べられれば良かったのだが。

帷大足

リアニメイトで釣って来いと言わんばかりの重さと効果持ち。
まともに唱えるには色拘束とマナ数的にかなり難しいので
ほぼリアニメイト専用もしくはめくりあいまでもつれ込むこと前提。
効果は強烈だがサイズはそこまででもないので注意。

悪夢滅ぼし、魁渡

現スタンダードで忍者は機械兵団の進軍にいる2体(1枚はバトルの裏)と
別次元の自身のみ。多相を加えても6体とデッキ統一には流石に足りない。
効果自体は今までと同様に大きい奥義は無いが小回りの利く効果で
盤面と手札のアドを取る形。ヒネた使い方は手札と場のこれ同士を
殴りながら忍術で入れ替えて毎ターン2度能力を使う手か。

成長する戦慄

素で瞬速熊。インスタントで違和感と戦慄予示をした時のトリガーを
両方一度に引ける事が大きいかもしれない。
表に返した時の強化はロングゲームで生きるのでそこまで持たせよう。

根に引きずり込め

昂揚は軽減のみなので色が合うなら万能除去としては何も問題は無い。
とりあえず除去枠。軽減で手数が増えるがそれ止まり。

無限への恐怖

毎ターン殴りかかってライフ差を生むのが仕事。
自身が出ても違和感が発生するので2枚あるとぐるぐる回る他、
他のカードの違和感も発生し続けるのでそこでさらに差をつけよう。
相手が嫌ってブロックしなかったらライフ差4点はかなり面倒。

煙たい談話室/霧がかった応接間

部屋限定のマナ加速の部屋。部屋デッキを作るにあたっては真っ先に
解放したい部屋の1つである。応接間はせめて3/3は欲しいので
解放はやや遅らせたほうがいいだろうか。当然デッキは部屋で埋めたい。
構築でも部屋祭りをするなら必須になるだろうか。

真夜中の騒乱

横展開と速攻。ラスト5点前後を総攻撃で削るにはもってこい。
今回全体強化が少ないので数を活かすには飽和攻撃で抜け切る形に。
《汚された画廊》はぜひとも開放しておきたい。

知りたがりの光霊

エンチャント全般が1マナ下がる。この手の生物にしては珍しく
マナレシオがかなり良好。何枚あっても問題は無い。
構築でもエンチャントに寄せたデッキで出番があるか。
しかし、前は白緑だったカードが全部青や白に持って行かれてるな、
緑のカラーパイ他に奪われ過ぎと違うか?

繁殖蜘蛛

スタッツは問題なし、効果も墓地活用で昂揚が捗るし自身の効果とも
噛み合う。起動効果は昂揚してなくてもいいし、インスタントで
起動できることに留意、この色だと全体強化がほぼ望めないのが残念。
一応レアには2種あるので引いてれば喜び勇んで入れよう。

群れの巣人

昂揚してれば昆虫と蜘蛛のロード。盤面に一気に3体出るので
数攻めを徹底していきたい。問題は数出るのが他にアイゾーニしかいない、
蜘蛛も昆虫も少なすぎるのでこの弾で追加されても足らんぞこれ。

落とし子狩り、リップ

先に機体や乗騎、寝かせる手を用意しておく前提で
出たターンから手札を補充できる。その手のデッキの中マナ帯の
サポートにはちょうどいいだろう。思いっきり4マナが空白地帯だったし。
《忠実な馬、フォーチュン》は占術で選択できて一面相性は良いが
間違ってこいつもブリンクしないこと。
《熾天使の馬》の乗り手としても悪くはない。

蛾の儀式

元来、リアニ呪文は4マナだった。《ゾンビ化》と《生命の息吹》だ。
色拘束こそ大幅に強まったが当時の軽さが帰ってきた。
当然1ターン早くリアニできる上に2度使えて弱いわけがない。
なお、表と裏で色拘束が違う点に注意、軽いほうが黒の拘束が強い。

覆い越しの凝視

全捨てである以上4枚は引けないと割りが合わない。
ジャンド3色のスペルデッキで手札の補充に使う形か思ったが
黒混じってるならもっと確実なドローがある補充も容易・・・
赤緑で手札をダンプ仕切って補充する前掛かりのステロイドか?
幸い今回アーティファクトクリーチャーの速攻要員増えたので
生物・アーティファクト・土地・インスタントで4枚引けるぞ。

見捨てられた人形、アラベラ

あらかわいい。攻撃時にウィニー分ドレインなのでアンブロッカブルで
突っ込むだけで相手は死ぬ。そうでなくても総攻撃と合わさると
どう受けても飽和して削り切られる可能性は高い。
遊んでくれる子供たちやブロックされても逃がしてくれる元戦士さんを
添えて相手のところに遊びに行こう。

野火の木人

「おめでとう!大木人18は 火炎木人18に進化した!」
現スタンダードでは速攻3/2の時点で既にほかに存在せず、
昂揚まで行けば《切り崩し》も《喉首狙い》も効かない速攻と
環境にもぴったり合う1枚。
リミテッド?このスペックで入れない理由あるのか?

野球のバット

タッパー能力付き装備。CIPで装備の効果もある。
装備と唱えるコストの点数が逆になった《サンダーの投げ縄》に近いが
こちらは自軍クリーチャーも寝かせられるという差異がある。
まず殴れない、そしてブロックに回しても微妙な生存能力持ちを
寝かせて能力だけ使うことが可能。もちろん攻撃を通せるなら
生存能力持ちが相手を寝かせつつ殴った方が早いのだが。

鋸刃の皮膚裂き

《殺人魔》と《大火槌の放火魔》の効果を併せ持つ感じの生物。
自ターンエンド時に気軽に飛ばせるので宝物やトークンが
ある程度の火力に化けつつ次に攻撃可能。
構築でもネタ方面で出番があるかもしれない。
《人気者の利己主義者》とこいつを並べて一気にサクれば
実質サクった数の2倍ダメージになる。

闇の中の研究者、ナシ

癖が強すぎた過去のナシ君に比べて今回は非常に素直な効果。
切削と回収or強化と伝説寄せかエンチャント寄せか何れにしても
普通にデッキ構成を多少寄せて殴るだけで運用できる。
普通にネズミデッキで使っても良いだろう。自身、駆け抜け候、
カルモニクス、ヴレン、ウィックと当たりは10枚ほどは用意できる。

陽気な風船師

サイズが固定で1/1なので、基本はいずれかの誘発効果狙いで使うことに
なるかと思う。基本的にネタ方面で考えるべきカードかもしれない。
《開拓地の助言者、エルサ・ジョー》が居ると対象が増える、
そして《アーボーグのラタドラビック》を例によって増やして
そこから増えたゾンビコピーは飛行速攻で即殴れるというカオスが作れる。

髑髏鳴らしの嫌がらせ

空飛ぶスケルトンというだけで一部デッキには待望の1枚。
がっちり守れるスペックの上に違和感でドローと墓地を選別する。
長期戦になりそうなリミテッドの青黒をきっちり支える縁の下要員。
攻撃時接死の部屋で後押ししつつ殴ってみても面白いかも。
構築でもスケルトンデッキの新たな追加要員。


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