大寒(甘茶とローゼル)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、MayuAraiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第五十回目の『大寒』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさん、こんにちは。
寒さが際立つこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
『小寒』につづき、『大寒』のお手紙です。書くときにいつも昨年の節気のものを読み返すのですが、今回三年目はこれまでと逆の節気のやり取りができるので新鮮な気持ちです。
昨年の大寒にいただいたいけばなは「芽出し紫陽花とアネモネ」でしたね。
水気のある澄んだ空気感がとても素敵です。
Mayuさんのお手紙から、今回は紫陽花の若葉で作られる甘茶を使ってドリンクに扱いました。
甘茶とは文字の通り甘い味わい。天然の甘味料と言われる甘茶にきゅっと酸っぱいローゼルの花、ぴりりとスパイシーな陳皮、辛酢をほんの少しだけ加えます。最後にみかんの果汁を垂らし、フレッシュな香りで整えました。
雪のなかに咲く椿の赤をイメージして、冴え冴えとした力強さを取り入れました。
深紅の華やかな香りからやさしい甘さとジューシな味わい。余韻に残るキレのある刺激にクィッと飲み進めてしまいます。
寒い寒いといいつつ魚や日本酒など(そろそろ蕗の薹も!)、この季節ならではの旬も堪能したいものです。
寒の時期が過ぎたらもう春の暦となりますね。
待ち遠しさともう少し冬のままでいてほしいようななんとも言えない気持ちでいます。
少しずつ春の草花も目にするようになってきました。Mayuさんの春分のお花もとても楽しみです。
それでは!
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二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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