清明(苺と里芋)移ろいゆく水と花
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、emmyと、Mayu Araiによるドリンクといけばなを二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしています。
今回は第三十一回目の『清明』、emmyからのお手紙です。
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Mayuさんこんにちは。
春の雨が続いた4月。ようやく空が青く広がる今日は雨あがりのこともあって空気がより清らかに感じます。
雨ですっかり辺りの桜は散ってしまったのですがMayuさんのところはいかがでしょうか。
前回の儚げな吉野桜とアザミの取り合せがとても美しく、季節の深まりをいただきました。
さて、万物が清らかで生き生きとしているという意味を表す「清明」の節気を迎えました。
今回は旬の苺を扱ったドリンクをつくりました。冬のうちからに市場に並ぶ苺ですが、今の時期のものはより甘く、ジューシーな味わいです。
ぎゅっと搾った濃厚な苺ピューレにほっくりと里芋を合わせます。
こちらはすこし前にいただいた沼津産の里芋です。
里芋といえばむっちりとした里芋が印象的ですが、こちらのは粘り気が少なく、とても滑らか。
以前和菓子屋さんでいただいた薯蕷饅頭がとても美味しくて、女将さんから教えていただいた里芋なのです。
それから黒豆蜜、りんご酢、レモンを加え、味わいを重ねていきます。
最後にベルガモットの香りをふわりと乗せています。
市場では"新"や"初"のつく食材を目にするようになり、春の盛りを感じます。
寒さが緩んできたとはいえ、まだまだ寒暖が激しいこの頃です。
お身体にはどうかお気をつけて。
それではまた!
二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしています。
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