【創作歌詞3】旅びと

旅びと

きっと僕らの世界線は遠くて近いものなんだろ
だけど決して交わることのない平行線に生まれたんだ

君と僕は同じ時を生きている
同じ地球に立ち 同じ月を見て泣き 同じ空気を感じている
何もかも同じなのに僕らがそれを知ることはない
全然違う場所で 全然違う仲間と 全然違う人生を
別々に歩いているから

きっと僕らの世界線は遠くて近いものなんだろ
だけど決して交わることのない平行線に生まれたんだ
それでも君と出会いたくて今日も一直線に歩いているんだ
いつか僕らの世界線が点でいい一瞬でも交われば
君と僕だけの世界が始まると信じて僕は
今日を歩き出すよ

僕は君と同じ時を生きていたい
同じギャグで笑い 同じ曲を聴いて泣き 同じ偶然感じていたい
何もかも同じならば僕らは出会うのだろうか
全然違う居場所で 全然違う誰かと 全然違う青春を
別々に歩いて来たよな

きっと僕らの世界線は遠くて近いものなんだろ
いまだ決して交わることのない平行線上にあるけれど
どこかで君と出会うんだと頼りない点線歩いているよ
これから僕らの世界線がぶつかり重なり合えば
君と僕だけの世界が生まれると信じて僕は
明日も歩いて行くよ

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【歌詞エピソード】

初めてできた”推し”という存在に向けて書いた歌詞。友だち票最も多い歌詞。

これまでの好きな俳優さんやアーティストは、もうお亡くなりになっていたり60代以上だったりと、”同じ時”すら歩めていない、フィクションの登場人物のような距離感だった。けれど、生まれて初めて「これが推しなのか」と思えたアーティストは生まれて初めて同年代。同じような時の中で生き、同じような流行りを過ごし、同じような社会にいる。それでも生きている環境が違えば出会うことはない(都会-田舎、才能ある-ない、など)。

推しの言葉の魔術に魅了され、歌詞を書き始めたところもある。私もあんな力強くかっこいい言葉を使いたい、あんな華麗な言い回しを身につけたい、推しの言葉が私にしてくれたように私も誰かを救いたい。そんな思いと並行に、もし歌詞書きが仕事になれば推しの世界線と一瞬でも交われるかもしれない、とゲスな下心もある。

(…熱入りすぎてエピソードが歌詞より長くなった///)

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