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【検証:02】アクリル表紙リングノート加工

※この記事は以前のブログからの再掲です。

前回に引き続き アクリル板を表紙に使用した「アクリル表紙リング製本」について、お客様にご協力いただいた見本を参考に、実際の同人誌と並べてみながら仕上がりや必要なデータをご案内します。

今回はアクリル板の透明さと白押さえを生かした演出を実験します。ご協力いただいたのはこちらのご本。

こちらは元々特殊な仕様で、「サンバセット」にクリアカバーを巻いて仕上げています。そのため今画像で見えているのはクリアカバーの部分。実際の表紙はこちら(下記画像左)です。

表紙とカバーでデザインを変えるのは「ノベルセット」でもできますが、表紙のイラストをそのまま生かしてカバーと連携させるのはクリア素材ならではですね。
これはぜひアクリル表紙でも試させて欲しい、という事で作成させていただきました。

市販のリングノートを使ったことがある方はご存知の通り、リング製本は表紙(アクリル板)が上下左右に結構動きます。今回のようにキャラクターに合わせてカットをする場合表紙が動くと背景(紙表紙)が見えてズレた印象を受けてしまいます。そのためアクリルグッズと同じく「2mm」ほどイラストにフチを付けさせていただきました。製本の仕様上、緻密な位置合わせには向かないとご理解いただけると助かります。

「カット」データの作り方はアクリルグッズと同じ方法でOK。配布している専用テンプレートに推奨方法も載せていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
そうして出来上がったものがこちらです。

白押さえがしっかり印刷されているので、アクリル板の下に挟み込んだカラー印刷の絵柄は基本透けません。逆に表紙下部のオレンジ色のラインのように白押さえ無しでカラーだけ刷ると、下が透けてカラーアクリルもどきを作る事も出来ます。装丁に合わせて白押さえをうまく配置してください。

カットの断面

強度の関係でカット範囲は中央部分に限定しています。こちらも詳しい範囲は実際のテンプレートをご覧ください。

作るデータは増えますが、レーザーカットが入るとアクリル素材感がぐっと増します。普段の同人誌では使用できない異素材感を楽しんでもらえたら幸いです。

■同様の加工ができる商品
・アクリル表紙リングノート(グッズ)
・アクリル表紙+リング製本(製本オプション)
※製本オプションは無線綴じの本を1冊からアクリル表紙に変更できます。

★リング製本のノドについて
製本用に本文へリング穴をあけるため、裁ち落としまで描きこんでいる絵にはどうしてもリングが掛かってしまいます。画像のように栄光本文テンプレートの内枠線内に絵柄を収めている場合は特に問題はありません。ただそれ以外は穴が開きますのでご了承ください。           


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