屋外・水平移動*制限*型ミミズコンポスト
暖かくなってきたので、屋外水平移動型ミミズコンポストを試してみた。実際には、蛋白質中毒と思われるミミズを屋内の容器から屋外の容器に移した後、まだ生きているので、屋内の容器から仲間を加えてみることにした。犠牲になるかもしれないが、生態を知っておくことも大事だと考えた。
不思議なことに、水平移動型の情報については容器のセットアップや収穫の方法に関する情報ばかりで、移動先の餌のやり方に関する詳しい情報(量やタイミング)がまったく見つからない。
この実験では、移動先に「屋内の容器の約 2 週間分」に相当する餌を用意した。そして蛋白質中毒(分解されていない餌を食べる問題)を可能な限り回避するため金網ではなくプラスチックの仕切りを使用した。
2019 年 3 月 30 日
左側にスターター/移動元を用意する。プランターの中程まで土を入れ、穴を掘り、大小のミミズを 5 匹ほどを加える。
土をかぶせ、繭を 3 個加え、土をかぶせる。
生ゴミ(みじん切りにして米の研ぎ汁に浸して冷凍して解凍して水気を切る)を加え、細かく砕いた卵の殻を振りかけ、土をかぶせ、落葉で覆う。
この設定をした後、少しずつ 10 匹ほど追加した(主に屋内の容器のキャッチャーに落ちていたもの)。
2019 年 4 月 1 日
右側に移動先の餌を用意する。こちらではブラウン・敷材を加えた。
餌は解凍せずに加えた。
2019 年 4 月 2 日
クロウタドリに荒らされたので(食べられてしまった?)、布巾をかぶせることにした。
2019 年 4 月 9 日
右側で餌をもう 1 段用意する。このときに、中央のオレンジ色のプラスチックの仕切りを底から少し浮かして、底のほうで左側から右側に移動できるようにした。
いつもは卵の殻を先にかけるが、忘れていた。
2019 年 4 月 13 日
簡単に右側に移動できるように仕切りを取り外し、右側にも落葉をかぶせた。
2019 年 4 月 16 日
落葉を右側に移動し、中身を覗いてみた。そして収穫することにした。
1 cm ほど収穫してから、繭が見つかるようになる。ヨーロッパナガミミズはシマミミズに比べて繁殖力は低いと聞いていたが、繭は合計で 20 個見つかった。繭の色が薄いので、ここで生まれたはずである。すべて右側に移動した。下のほうにちらっと見えるミミズは、動かないので息絶えたのかもしれないと思ったが、もう 1 匹と取り込み中だった。
リンゴの芯のようなものだけが分解されていなかった。これも右側に移動した。
底はかなりの水分だったが、やはりシマミミズに比べてヨーロッパナガミミズは丈夫なようである。
底の部分にはまだ分解されていない生ゴミがあったので、深さ 3 cm ほど残し、次の餌を準備する前に乾かすことにした。最後に、底にまだベイビーや繭が残っている可能性があるので、分解中の餌のある右側に移動できるように底から 1 cm ほど浮かせて仕切りを立てた。
今回はかなり適当にやったが、繭の数を考慮すると失敗ではないはずである。
2019 年 4 月 17 日
左側に一段目の餌を用意する。
2019 年 4 月 19 日
二段目と三段目の餌を用意する(卵の殻と土の写真は省略)。
2019 年 4 月 20 日
四段目を用意するが、何を加えたかよく覚えていない。おそらく 2019 年 4 月 17 日にブラウンフリーノーターンコンポストを開始したプランター容器を空ける必要があり、それを加えたはずである。
2019 年 4 月 21 日 ~ 25 日
5 日にわたって屋内の容器から大小 20 ~ 30 匹ほど加える。
2019 年 4 月 25 日
仕切りを取り、左側の水分が足りなさそうなので米の研ぎ汁をふりかける。
2019 年 4 月 30 日
ショックな光景を目にする。弱っているミミズをダニ(オレンジ色のSTRATIOLAELAPS SCIMITUS(旧名 HYPOASPIS MILES))が攻撃していた。ダニをできるだけ取り除いてからミミズを別のプランターに移動した。これは屋内の容器では一度も見たことがない。屋外のミミズは田舎の土地に持っていってやめることも考えた。
2019 年 5 月 1 日
健康なミミズもダニに攻撃されている可能性を憂慮し、右側のコンポストを取り出すことにした。こちらも底の方にまだ生ゴミが残っていた。ミミズは左側に移動したのか、数匹しか見かけなかった。繭は 64 個見つかった。
2019 年 5 月 8 日
やはり左側も気になり、掘って調べてみたところ、幸い全員元気そうだった(一匹は息絶えていたが、ダニに捕食されていなかった)。ここでも底のほうはノータッチだが、大型は 6 匹、中型は 8 匹、ベイビーは 10 匹、繭は 118 個見つかった。まだコンポストとしては収穫できないので、これを土台にして移動自由型を試すことにした。移動自由型については別記事にする。
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