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『壽 初春大歌舞伎』を観た記

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/851

昼の部を観ました。忠臣蔵目当て!
まさか自分が忠臣蔵を観ると思っていませんでしたが・・12月に観た俵星玄蕃が本当によかったんです。

當辰歳歌舞伎賑

「五人三番叟」というのはおめでたい超メジャーな舞踊らしい、という事前情報。
宝塚に慣れた身からすると、「日本舞踊・歌舞伎って、拍でタイミングを合わせないの??」という違和感から開始。
「これはズレ?こういうものなの??」

踊りが続いていく中で疲れがたまってきそうなのに、終盤につれてますます動きがダイナミックになっている方がおり、演者さんがどなたかはわからないけれど、見入ってしまいました。
拍も合っていたので、やっぱり序盤はずれてたんだろうか・・・?

荒川十太夫

期待通りで満足。
俵星玄蕃の方がアクションが多かったので、スカッとした楽しさはあったかも。

切々と物語が進んでいく中。まさかの携帯音・・・・
嘘でしょ。とげんなりでした。
宝塚劇場ではスマホ音を聞いたことがないけれど、歌舞伎座に行くと数回はスマホ音や途中入退場のトラブル・物音があるんですよね。。

狐狸狐狸ばなし

あらすじの事前情報ではあまり面白さを感じられなかったけれど、とっても面白くて、この日いちばんの当たり!
性的な言い合いもあっけらかんと含まれるので、もし大人に連れてこられた小学生とかは・・・内容わかるのかな?中学生だったら、恥ずかしくなるかも。笑

尾上右近さん、大柄な方だし声も無理に作っている感じはしない(完全な裏声ではなく、ちょっと男性っぽさがある)のに、はすっぱでちょっと可愛いところがある女性で、もう驚き。
堂々と尾上右近という男性の俳優さんなんだけれど、「ちょっと、あんたぁ!」の言い方や仕草で、自然と女房役にみえてくる。
”あの”イケメンで有名な染五郎さんが出ていると最後まで気づかず、役として自然と認知してしまったのには、ひたすらすごいと。。

観劇後、イケメン法印役の中村錦之助さんが、還暦を過ぎていてしかも中村隼人さんのお父様ということを知り、愕然・・・!
尾上右近さんと並んでも全く違和感はなかったし、何より俳優を感じさせず役を見せてくる。
幸四郎さんのように、役を演じていても俳優ご自身と役を両方魅力的に見せてくる方もすごい。
どちらも魅力的で、役に対するアプローチやご本人の個性で違ってくるのかな?ということを考えたりしました。

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