『三本の糸』を観た記

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平日の公演。（休暇は余っていたけれど）抜けれない会議があり、残念ながら配信で観劇しました。
会議、さぼりたかったー笑

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観ている人のスペック

歌舞伎『三人吉三巴白浪』は知りません。にわか歌舞伎ファンです。

福助さん

Twitter（現：X）でリハビリをされていることを存じ上げています。
（べルサイユの薔薇＠俳優祭で、オスカルを演じられていた方です？？）

わたしが半年前骨折をしてリハビリをしていたので、脳神経系か骨の違いはあれど、こうやって毎日のリハビリと経過をSNSで発信しつつ、さらに舞台での姿・声をみせてくださるのは、（ご本人にとってものすごいプレッシャーかもしれないとは思うものの）すごくリハビリの励みになりました。
これくらい頑張らないといけないんだって。

骨折でさえ半年たっても思うように身体を動かせないのに、それを舞台に立てるまで！！と、それだけで胸がキュンとして涙腺が緩みます。
ご本人もですが、ご家族もどれだけ大変だっただろうかと。。

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音楽の生演奏

豪華～。
やっぱりその場で演奏してくださるのって、呼吸があって、特別いいですよね！

収録はやっぱり大変？！

最初、録画時のマイク調整の都合か、音声がハレーションしてる感じもして、台詞が明瞭に聞きとれず。
自分のPC・デバイスが良くないのかなと、調整に苦心しました。
こういうのが配信の難しいところなのでしょうね。。。

演出と観ている人の脳内

「か、歌舞伎？現代劇？どっちだ？！」と、最初とまどいました。
逆に言うと、誰かに習ったわけではないのに、歌舞伎と現代劇の演出の違いを、無意識的にスムーズにそれぞれ感動するところまで理解して解釈していたんだ・・・と。

そんな勝手にバランスをとる脳内で、
莟玉さんは現代的に出てもやっていけるんじゃないかしら？？とか、
小見川さんは、（特典映像でもおっしゃっていましたが）苦心されているなあとか。
殺陣は違和感なく。スピード感がだいぶ違うのに。

着物と体型

自分が縦横ガタイの良いタイプなので、和服を着るのに苦心するのですが、
児太郎さんでさえ、苦労している～？！とちょっと安心をし・・・
＞児太郎さんは男性なので、女形をやるのに苦労して当然なんですよ！安心しどころが違う！！
とセルフ突っ込みをしていました。

着物って、骨格ストレート殺しじゃありませんか？！柄だけじゃ、どうしようもできない・・・　

児太郎さん

児太郎さんが、女形として、妊婦さんだったり、擦れた女の子だったりを演じられて、それぞれにきちんとみえるのは、何なんだろう。

得点映像だと、何も演じていないマッチョな男性がパッサバッサと敵を切り刻んで、楽しそうにしているのが面白くて！ずるいー！

ああいう爽快なやつももっと観たいー
何の気なしに観てスカッとできる殺陣も、需要があると思うんです。

芝のぶさん

現代劇と歌舞伎の中間の人がいるぞお？！となりました。
この前にナウシカ歌舞伎を観ていたので、もっと”悪””魔女”だけではない、幅広なお役も観てみたいなあとも思ったり。

配信特典と収支

会議で生の舞台はみれなかったけれど、これを観れてよかったと思うくらい、裏側がわかって発見と理解がすすみました。

演者さんがこんなこと考えていたのね、とか、なるほど歌舞伎と現代劇のギャップか、とか。
単純に観劇しているだけだと言語化できなかったことを、演者さんが言語化してくださるのがありがたいです。

職業病で。
この座席のお値段で、これだけの出演者数で、リハで舞台も貸し切って、収支大丈夫でしたか？？？と、心配になってしまいました。

自主公演とはいえ、今後の持続可能性を考えると、収支は大事です。自主公演が、今後のお役への投資になるのかと推察しますが、赤字になっていないとよいなと。。

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歌舞伎の自主公演配信は初めて観ました。
プロジェクトをあずかる会社員としては収支が気になり(笑)、得点映像もコミコミでこんなに余韻のあるものをこの価格で見せていただだいてよいのかしら。と思った次第です。