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英語に悩まされそして救われる

借りていた本を返しに図書館へ行くと、隣の部屋から英語が聞こえてきた。「たぶんイギリス英語かな・・アメリカ英語じゃないな」と当てっこのように自分の耳を確認してみる。

英国人の先生と自由なおしゃべりをしたり、本を使って文法や文化を勉強しているグループだそう。メンバーは年配の方々で、レベルはバラバラだった。女性はおしゃべりだからよく発言されるし覚えもいい。男性メンバーは無口めで、日本語で話しちゃう割合も多かった。(堅苦しい英会話教室ではないし、先生も何も言わないので、みなさんが楽しく会話できたら良い。話せなくても、少しずつ勉強して、毎週ちゃんと出席するだけでえらいと思う。)

みなさん、前向きで多趣味で行動的。女性は特に笑っておしゃべりしておおらかで、他の方を立てられる。名前もちゃんと覚えてる。(わたしの方が全然覚えられない・・・)こうありたいもんだと思った金曜日の朝でした。

英語はずっと細々携わってきて、一時は力を入れて勉強したり、会話の機会を作ろうと頑張っていた時期がありました。喋れなさ加減に落ち込んじゃうことも多かった。でもやっぱりこれだけは失いたくない、できるものなら伸ばしたいと思う唯一のものです。

そういえば、時折思い出すシーンがあります。初めての海外生活で、慣れないホームステイをしていた頃。心にどこかいつも不安があって、毎日コミニケーションに頑張っていた頃。通っていた語学学校への通学路、いつも通るお家の方と玄関先で話していたら、紅茶でも飲む?と言われて、マグカップの紅茶とビスケット(クッキーのこと)をいただいた遠い記憶があります。その方の顔も名前も覚えていないけど、その一杯の紅茶とビスケットにほっとして、とても癒されました。(今思うと、当時の無防備なわたしをちょっぴり危なっかしく思いますが。)英語に悩まされるけど、救ってくれたのもまた英語だったりします。


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