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カナダの女性クリエーターたち

みなさんがすごく真面目な記事を書いているので、私はゆるーく書きます。なぜかカナダで映画を作り始めて、もうすぐ4年。映画学校に行ったわけでも、映画作りの仕事に関わったこともないのに、映画プロデューサーやっています。無知とは恐ろしいもの、なんとなくやっていたらできるんですよ、これが。まあ、映画は好きだけれどね。

ことの発端は4年前、うちのアリス・シン監督が、トロント・リールアジアン国際映画祭で私の横に座ったのがきっかけです。冒頭の写真にある「はるの新年」を手伝ってくれ、とずるずるとインディ映画業界に引き込まれました。シン監督は韓国出身、日大芸術学部映画学科演出コース卒、現在トロント市を拠点に活動をしています。

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「はるの新年」は18分50秒の短編映画。完成から世界10カ国以上の映画祭で上映されました。この短編映画で映画制作ど素人の私もいろんなことを学ばせてもらい、トロントのインディ映画コミュニティには色々と助けられました。素人だろうが、玄人だろうが、クリエーターに温かいトロント映画業界です。

カナダにはたくさんの女性クリエーターたちがいます。映画だけではなく、ビジュアルアートや音楽やいろんな芸術領域で女性が活躍しています。シン監督と私がCBC Artsで制作したEmma Nishimuraさんも、そんなクリエーターのひとり。オンタリオ美術デザイン大学の講師でもある日系カナダ人四世のエマさんは、家族の歴史を繋ぐアート作品を作り続けています。

そのほか、アラニス・オボムサウィンはアベナキ族の血を引きアメリカで生まれ、ケベック州で育ったドキュメンタリー映画作家、活動家です。今年のトロント国際映画祭(TIFF)でトリビュート・アワード受賞者として挙げられています。去年、TIFF プログラムで彼女とお話する機会がありましたが、50作品以上のドキュメンタリー映画と先住民族の歴史や生活を伝える活動に約50年という年月を費やしている彼女の言葉はどれも温かく、深いものでした。

女性がたくましい国は良い国。と、みなさんも思いませんか?

シン監督の情熱と才能あふれる映画制作を間近で見ながら、そんなことを考える私です。今制作中のドキュメンタリー 映画や映画に絡んだカナダの話を書いていこうと思います。


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