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研究者の在宅ワーク事情~じっくり勉強する時間って悪くないかも~

こんにちは。新型コロナウィルスによる影響で在宅ワークしているママ研究者のえいこです。

緊急事態宣言が出てから、自宅で過ごす人が多くなっていると思います。

自宅で過ごす時間、どうやって過ごしていますか?

子どもと遊ぶ時間に割く人、どうぶつの森をやる人、勉強する人、新しいことに挑戦する人、自分の生き方について考える人...

様々だと思います。

生科学系の研究者は生物そのものに触れてなんぼの世界なので、研究室に行けない、研究できないということが不安な人は結構いるという話を以前記事にしました

先日、毎日新聞の余禄に研究者としてとても勇気づけられるエピソードが紹介されていました。

ニュートンはペスト禍で閉鎖された大学から故郷に戻り、存分に思索の時間を得た1年半の間に万有引力発見などの3大業績を達成したのだ
2020年(令和2年)4月16日 毎日新聞 余禄より

ニュートンは大学のリンゴの木からリンゴが落ちるのを見て、万有引力の発想を得たというエピソードがとても印象的です。

が、ペストで大学のいろいろな雑事から解放された環境の中で、ゆっくり考える時間があったから、3大業績(微分積分法・プリズム分光・万有引力)を達成したとする人も多いそう。

このコロナ禍で、家に引きこもってじっくり勉強する、いろんな雑事に頭を支配されないでゆっくり考え事ができる。

そんな時間を若手研究者がしっかり確保できれば、日本の科学の未来は明るいのではないか?

世界中がそうなので、コロナ禍が終わった後の科学技術の進歩は爆発的なものになるのではないか?とも期待できます。

ペスト禍はルネサンスの布石だった?!

余禄にはこうも書いてありました。

悲惨な疫病を逃れる巣ごもりから生まれた「驚異の年」ー人類の大きな前進である。「創造的休暇」とも呼ばれるニュートンのこの時期だが、今、新型コロナウィルス禍で巣ごもりを強いられる私たちも勇気づけられる逸話だろう
(中略)
14世紀のペスト禍がルネサンスの触媒になったように、新たな技術、価値、産業の培養土にもなりうる私たちのコロナ体験である
2020年(令和2年)4月16日 毎日新聞 余禄より

14世紀のペストは世界的な流行となり、世界で1億人程度の死者が出たとも言われています。(Wikipedia情報

ペストは今回のコロナと同様に、有効な治療法がないことで人々を恐怖に陥れました。(まだ世界の各地でちょこちょこ発生しているので油断はできません)

14世紀のペストの大流行が14-16世紀にわたるルネサンスの触媒の一つになっていると考えられるというのは時間の流れ的に不思議ではありません。

ルネサンスの隆起はペストの間でもゆっくり思考の時間を取っている人がいたからではないかと考えられます。

コロナ禍だからこそ自分の研究と向き合う時間を取る

コロナで家に引きこもりがちですが、こんな時にここぞとばかりに遊んでしまう人と堅実に勉強し続ける人でかなり差がつくと思います。

ニュートンも実家に帰って遊んでいたわけではなく、自分の研究としっかり向き合う時間があったから3大業績を達成しました。

ニュートンのような頭ではなくても、しっかり自分の研究に向き合って思索をする時間が取れると、今後の研究にすごく良い影響があるのではないかと思えるようになっています。

プログラミングなど新しいスキルをつけるのも〇、英語の勉強をするのも〇、先行研究を読み漁ってまとめるのも〇

自宅にいてもできることはたくさんあります。

コロナで自宅から出られない時期だからこそ、しっかり自分の勉強をできると良いですね。

特に子どもがいない、自分の時間がたっぷり取れる若手研究者はぜひ、ゆっくり思考する時間を取ってほしいです。

それでは、また!


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