新しい日常〜とある研究者編
こんにちは。いつもは、プログラミングの勉強記録をつけている生命科学系研究者のえいこです。
緊急事態宣言が解除されて、小池都知事が「“新しい日常”が定着した社会の構築を目指す」と会見でも言っていましたね。
“新しい日常”とは?
ソーシャルディスタンスを取って、仕事はリモートワークになり必要に応じて出社するというのがスタンダードになるのでしょうか?
すでに仕事が通常通り始まっている職種もあるとは思いますが、わたしの所属している研究室は6月から通常に戻るそうです。
研究の世界の“新しい日常”とはどんなものになるんでしょう?
1. セミナーは全部Zoomで!
研究室の定期セミナー(抄読会や進捗報告など)はリモート開催になるそうです。
ソーシャルディスタンスと叫ばれていて、ディスタンスを取るのは良いけど...PIとディスカッションしたいこともあります。
これからしばらくは、直接のディスカッションではなくZoomを使ったリモートでのディスカッションになりそうです。
もしくは、チャット機能を使って会話するとか...
直接話しかけられて自分の実験のペースが狂うのが苦手なわたしには、画面越しでディスカッションできるので嬉しい変化です。
2. ネットの世界で広がる研究の輪
まだ子どもが小さいので、国際学会に出すのを躊躇していて、世界の研究者と繋がる機会があまりありませんでした。
コロナ禍のおかげか、同じような研究分野の研究者がネット上でコミュニティーを作って、定期的にセミナーを開催するようになりました。
ネット上なので、世界のどこにいてもセミナーに参加することができます。
(時間が欧米時間なので、こちらは深夜だったりしますが...)
コロナ禍がなければ繋がれなかった、研究者達とディスカッションできる場ができてとても嬉しい限り。
緊急事態宣言が解除されたからと言って、このセミナーが終了するわけではなく定期的に開催されるようです。
家で世界の同分野の研究者達の話を聞きながら、勉強できるようになるというのも“新しい日常”になるのではないでしょうか。
3. 研究室にいなきゃいけない時間(コアタイム)がなくなる?
わたしが学生の時に、研究室を決める基準として「コアタイムがあるか?ないか?」みたいな指標で研究室を選んでいた友達がいました。
ソーシャルディスタンスを取るために、「みんなが研究室にそろっていなければいけない時間(コアタイム)」みたいな概念は無くなるかもしれません。
なんで、研究室にコアタイムがあったのか?それは、「みんながいる」ということでコミュニケーションも生まれるし、研究のためのディスカッションがその時間でできるから。(学生さんはポスドクやPIの人に実験について確実に聞ける!)
教授側はその時間に学生がいるという保証があれば呼び出して話をすることもできるし、ポスドクなどが学生さんを見る時間に当てられるからコアタイムを決めていると、都合が良いことが多いんです。
ディスカッションもZoomでできるし、セミナーも直接研究室に行かなくても良くなるってことは、コアタイムの意味は薄れてしまうのではないかと思っています。
じゃあ、これからどうなるのか?
昼夜二部制になって、昼組と夜組に分かれて研究室を使うところも出てくるかも?!
とまぁ、こんな感じ。
嬉しい変化もいっぱいある“新しい日常”になるのではないでしょうか?
でも、早くコロナは収束してほしい....
それでは、また!
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