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ディズニー映画『美女と野獣』の野獣には名前があった?

娘がディズニープリンセスにどハマりしているので、最近はディズニーの映画を見ることが多くなりました。

ディズニープリンセスの中でも、「本を読むのが好き」なプリンセスと言えば『美女と野獣』のベルですよね。

娘が『美女と野獣』にハマって、毎日のようにプロローグの「むか〜し、むか〜し」から始まるナレーションを聞いているのですが、物語の初期設定に違和感がありました。

魔女が老女に化けて訪ねてきて、ぞんざいにしたらキレイな容姿に変わって、「人を見かけで判断してはいけない。人を愛し、愛されることを知るまでは、お前は野獣になるのだー」と言って勝手に王子様を野獣に変身させてしまうんです。

王子様からしたら「なにごと?」って感じだし、魔女は何様だし...

ちょっと気になったので、原作を調べてみました。

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『美女と野獣』は1740年にヴィルヌーヴ夫人によってフランスで書かれた小説が最初だと言われています。

ディズニーが原作としたのは1756年に出版された、ボーモン夫人版。

1700年代のフランスはルイ14世〜ルイ15世の時代。ルイ14世は太陽王とも言われ、ヴェルサイユ宮殿を作ったことでも有名です。

あらすじは、

商人(ベルのお父さん)が町からの帰り道にある屋敷に迷い込みます。

その屋敷で体を温め、料理を出してもらうなどの手厚いもてなしを受けます。(この時のお父さんの振る舞いはとても礼儀正しいとは言えないものでした)

商人は、帰りに末娘の「ラ・ベル(美女)」がバラを欲しがっていたことを思い出し、庭に咲いていたバラを摘んでしまいます。
※ベルって名前じゃなくて、美しい女の人と言う意味。

屋敷の主である野獣が現れ、「もてなしてやったのにバラを摘むとは何事だ!」と怒り狂い、商人の末娘を要求します。

ラ・ベルが屋敷にやってきて、野獣と一緒に住むことになります。野獣はラ・ベルに結婚を求めるが拒否されてしまいます。

父親が病気で床に伏せっているのを知ったラ・ベルは野獣に一週間だけ家に帰ることを許してもらいます。

ベルの2人の姉は豪邸でのベルの生活の様子を聞いて嫉妬し、ベルを屋敷に戻らせないように意地悪をします。

10日目の夜、ベルは瀕死の野獣の夢を見て急いで屋敷に戻ります。ベルに再会した野獣は「これで幸せに死ねる」と言いますが、ベルは「いいえ、あなたは私の夫になるのです」と言います。

すると、野獣は本来の姿に戻る。

というお話。

野獣がどうして、野獣の姿になってしまったのかはよくわかりませんでした。

今日の発見は、

ベルは本当の名前ではないこと
野獣の名前は「アダム」だということ

ディズニーはベルは「現代的な女性」としてその当時描いたと言いますが、ただ読書が好きで聡明というだけで、最後は結局父親を見捨てて野獣という王子様と結婚してしまう“ただの女性”だと批判を受けているようです。

昔の物語をベースに、現代的な女性を描くのって難しいですよね...

ちなみに18世紀のフランスの女性像についても少し調べてみたのですが、読書が好きで...っていう女性はほとんどいなくて、田舎では変人扱いされるのは自然のことだったようです。

生まれてきたのが、現代でよかった。


それでは、また。






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