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大学一年生と料理酒あるいはみりん

私は大学時代に趣味で履修した栄養学か何かの授業で、「みりんはスーパーで買えない」ことを知りました。

あ、今は売ってますよ。

私が大学生だった当時はスーパーでお酒の扱いがなかったんですよ。今より酒類販売が厳しくて、みりんも酒屋に行かないと買えなかったのです。なのでスーパーで扱える「みりん的なもの」というニーズにフィットしたのが「みりん風調味料」という、アルコール分をほぼ含まない商品なわけ。

先日、私の授業の雑談でそんな話をしました。「今はスーパーでもみりんが買えるから楽だね」という話もしたのですが…(何の授業なんだ)。

授業後に回収した学生からのコメントの中に、「未成年だからみりんは買えませんでした」というのがあって、あっと思いました。そうだった、スーパーで買えるといっても、お酒はお酒だから、未成年だと買えないんだ!

という話を次の週にしたところ、今度はまた別の学生から「私は未成年ですが料理酒は買えました」というコメントがありました。えっ、みりん風調味料みたいに、料理酒でもアルコールを含まないものがあるのか!? (それは料理「酒」じゃないだろう。)

調べたところ、料理酒はやはりアルコールを含むお酒でした。ただし塩を加えてあって、そのまま飲むには適さない「不可飲処置」がされているのですね。そうなると酒税対象から外れるので、未成年でも買えるのですって。

私の家にあるものを眺めたら、こちらは加塩されていないものでした。これは「飲める」ので、未成年だと買えないし、きっちり酒税がかかってるんですね。そういう意味では加塩された料理酒の場合は酒税がかからないのでちょっと安いということか。

学生からのちょっとしたコメントで私もたくさん勉強させてもらっております。知らないことはたくさんあるなあ。