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会ったことない同僚のダンナ様に思いを馳せる

以前私が勤めていた職場の同僚のフジイさんという女性とは気があって、一度も研究室は一緒になったことがないのによくランチしに行っていました。

フジイさんご本人も面白い方でしたが、話を伺っているとそのダンナ様も妙に面白い方なので、一度もお会いしたことがないのになんだか知り合いのような気になっていました。

さてさて。

同じ市内にあるショッピングモールはいつも混んでいて、つまりは駐車場も混んでいます。

オットも私も、駐車場内をぐるぐる回って空きスペースを探すのが劇的に下手。「あっ、あそこに」と気づいたときにはあとから来た人に取られたりしてまたぐるぐる回る羽目に陥る。そんなこんなで「混雑した駐車場」に対して嫌悪に近い感情を持っております。2人ともイライラするばかりなので、精神衛生上、混んでいる時間帯には行かないようになりました。

上述のフジイさんとランチしていたときにたまたまそのショッピングモールの話になり、日曜の昼間に行った、とおっしゃる。日曜の昼間なんて、ピークもピーク、一番混んでるときじゃないですか! そんな時間帯に行ったら駐車場が混んでいてなかなか車を停められなくてイライラしませんか?と伺ったら…。

「それが~、ウチの主人はそういうときこそ『燃える』らしくて、四方八方に目を光らせて『あそこだっ』と切り込んでいくのよ。主人に言わせると『狩り』らしくて~」

…そうか、駐車というのは「ハンティング」だったのか…。

ハンター気質の乏しいワタクシたち夫婦の編み出した究極の方法は「開店前に行く」という、全くひねりのない方法です。とはいえこれは極めて確実な方法なので、ストレスなくスムーズに、かつ停めたいところに停められます。

今日もそんなわけで開店前に到着し、数分待って入店。広いショッピングモール内を歩き回って歩数稼ぎをして、コーヒーを飲んで休憩して、買い物して、お昼前には駐車場に戻りました。

もちろんのこと、駐車場は満杯。空きスペースを探してさまよう車があちこちで旋回を続けているわけです。店内から車に向かっててくてくと歩いていると、やはりどこかからか空きスペースを探す車が近づいてきます。そんなときは。

「今日もフジイさんのダンナさんに見つかったねえ」

と毎回ダーリンと話しております。いや、会ったことないんだけど(笑)。