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大学の出席確認・教員と学生との攻防

イマドキの大学は、教室の入口にある機械に学生証をかざすことで出席を取っています。学生証を機械にかざすと「ピッ」と音がして出席と認識されるわけ。

昔は先生が名前を読みあげて、それに返事する方法でしたよね。サボるときは友達に頼んで代わりに返事をしてもらう、つまり「代返」でした。イマドキの代返はハイテクで、学生証を誰かに渡して機械にかざしてもらうデジタル代返。授業が始まる前に(先生が来る前に)機械に通して、本人はトンズラすることも出来ちゃいます。(学生に聞いたら「ピー逃げ」っていうらしいですけど。)

私の授業ではピー逃げ出来ないように、まず授業が始まるタイミングで「出席カード」という紙を渡します。授業の最後に何かしらの「お題」を発表してそれに関して書いてもらい、教室を出るときに提出してもらうわけ。

さらにもう一つは、教室の机の配置を書いた紙を回し、「自分が座っている位置」を書いてもらうこと。これは私にとっても有益な情報で、学生が座る位置はだいたい固定されてくるので、「ああ、あの席に座っていたのが○○君ね」と分かりやすいのです。

という「学生証認証」「出席カード」「座る位置」の3点セットを課しているので、さすがに「ピー逃げ」はほぼ皆無です。知恵を働かせれば出席カードや座る位置も別の人に書いてもらうなど抜け道はありそうですけど、そこまでする学生はあまりいないようです。前回書いたように「この先生は顔と名前を覚えてる」と学生に思わせているせいかもしれません。

ちなみに、これは一種の特技かもしれませんが、毎回出席カードを見ていると学生の筆跡を覚えてしまいます。そうすると「他の人が書いた」ことも見破れる・・・のですが、ここまで来ると学生からしたら「キモっ」と言われそう。