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教員から見る実験、学生から見る実験

今日は学生と卒業研究の実験。

授業としての実験(いわゆる「学生実験」)は、もうすでに結果がわかっていることについて行います。きちんと手順通りにやればこの結果が出るはず、という実験です。

一方卒業研究の場合は誰もやったことのない未知のことについて行う実験なので、うまくいくかどうかはわかりません(むしろうまくいかないことのほうが多い)。

私自身がこの辺の感覚を実感できたのはいつなのかと考えると、あまりよく覚えてないんですよね。4年で入った研究室では毎日毎日実験していたのですけど、これはいいデータなのかイマイチなデータなのかもよくわかっていなかったですしね。いざ卒論を書く段になっても、どれが大事なデータなのかもよくわかっていませんでした。

そう考えると、今私が教えている学生も、「自分が今何をしているのか」「この実験から何がわかるのか」「ここから得られるデータにはどんな意味があるのか」ということはよくわからないまま実験しているのかなという気もします。

私なりには頑張って研究背景とか実験の目的とかを説明しているつもりですけれども・・・、ああそうか、多分私自身が4年生のときの指導教員も、結構一生懸命説明してくれてたんだよなあ(遠い目)。