京芸映像研究部

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つつんで、ひらいて

 本をよむ行為は、本を手に取る時からすでに始まっている。菊地信義が本の装幀に注ぐ想いを見て、私はそのように感じられた。本を開き文字を追いかける時ではなく、題名を訓み、フォントの間を詠み、帯を読むその瞬間から、すでに本は私たちにさまざまな「よむ」体験をさせてくれる。装幀の仕事とは、そんな考えから生まれるものかもしれない。  『つつんで、ひらいて』は装幀者である菊地信義に迫ったドキュメンタリー映画である。私は装幀に関心はあれど、その仕事自体に詳しくない方であった。今回は幼少か

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      こんにちは。映像研究部部長です。 ふと「おもしろい映画を観たので共有したいなあ」と思いまして。はじめました、note。 おもしろかった映画の感想を伝えたいけど140字じゃ収まらない!何かいい媒体はないものか…!と考えていると、ありましたありました。 なるほど、確かにこれなら140字以上で思いの丈を存分ぶつけられる。需要に合わせたSNSの多様化に感謝します。このnoteを活用して、気ままにおすすめ映画を紹介したいと思います。ゆるりとおつきあいください。 まず第1回目はこれ!

    つつんで、ひらいて