マガジンのカバー画像

九州のおかしな歩き方

107
九州の郷土菓子、ご当地スイーツ・パン、銘菓本店を巡る旅
運営しているクリエイター

#大分

001_甘味茶屋のやせうま【大分】

「やせうま」は大分の郷土菓子。小麦粉で作った平たい麺をゆでたものに、きな粉と砂糖をまぶす。 平安時代に京から落ち延びてきた貴族の若君に、乳母八瀬がつくってあげたところ大変気に入られ、「やせ、うま(いもん食べたい)」とねだられていたのが語源とか。 おんせん県の中心別府の甘味茶屋にて初やせうま。 シンプルでモチモチの団子にきな粉と砂糖、想像を裏切らない素朴な味。 甘味茶屋 大分県別府市実相寺1-4 だご汁定食 1080円 (2017/9/20訪問) だご汁も大分県の郷土

002_岡本屋の地獄蒸しプリン【大分】

別府のご当地スイーツ、別府プリン。 明礬温泉の蒸気でプリンを蒸したのが始まりだと言われる。 その明礬温泉でまっさきに名前があがるのが岡本屋。 元祖地獄蒸しプリンは、昭和63年からの人気商品。 噴気には防腐効果も高い成分が含まれているらしく、防腐剤も入っていない。 岡本屋 売店 大分県別府市明礬4 元祖地獄蒸しプリン(カスタード) 260円 (2017/9/19訪問) この時は、湯の里(600円)にてお湯を頂きました。 高台にある露天風呂は景色もよく開放的、湯の花つくっ

003_友永パン屋【大分】

大正5年、創業102年の別府老舗のパン屋さん。 ここ、建物がめっちゃかっこいいんです。 中もレトロでシンプルでしびれる。 顔ぶれもシンプル、あんぱんとかジャムパンとか。 クロワッサンとかクイニーアマンとか間違ってもまぎれてこない。 いつ行っても客足が絶えないし、大量買いするお客さん多数。 わたしのお気に入りは、味付けパンとバターフランス。 味付けパンはほのかに生地が甘く、マヨネーズやチーズ等塩気のあるものと合わせてサンドイッチにするのもよい。 バターフランスは、バターがじ

004_天井桟敷のモン・ユフ【大分】

おんせん県にある数ある温泉街の中でもちょっとラグジュアリー感漂う由布院。 金鱗湖の畔にある亀の井別荘の中に、緑に囲まれた雰囲気のいいカフェ、茶房 天井桟敷がある。 店内もゆったりとしたスペースにアンティークが並び素敵。 モン・ユフは、由布岳をイメージして作られたクリームチーズの冷んやりデザート。 甘さ控えめの濃厚チーズに、ブランデー漬けのレーズン、これぞ大人のデザート。 丁寧にいれられたコーヒーと共に贅沢なひと時。 茶房 天井棧敷 大分県由布市湯布院町川上2633-1

010_香梅 本店の加勢以多【大分】

熊本、いや九州を代表する菓子メーカー香梅。 陣太鼓、武者がえし、本丸など、多くの人気銘菓を販売している。 熊本であればいたるところ、私の地元宮崎でもデパ地下なんかで購入できる。 子供の頃から熊本のお土産のなかで陣太鼓が一番好きだったので、熊本市にある本店はぜひとも行ってみたい店だった。 今回のお目当ては、加勢多。 薄いカリンジャム羹を、これまた薄いもち米のおぼろ種で挟んだもの。 江戸時代、細川家に献上されていたお菓子を復刻した珍しいお菓子。 香梅は1949年創業の比較的新し

020_道の駅ながゆ温泉のじり焼き【大分】

じり焼きは大分県の郷土菓子。 「小麦粉を水で溶いた生地を焼き、黒砂糖や芋餡を巻いて食べる和風クレープ」らしい。 出会うたびにちがう姿形をしている。 家庭や地域によって個性があるのかな。 これは道の駅ながゆ温泉(竹田市)で見つけたじり焼き。 2つはいってはいって150円。 生地はクレープにしては厚くてやわらかくて、どら焼きにしては固い。 素朴な生地に黒砂糖ときな粉の餡がよく合う。

021_道の駅みえのじり焼き【大分】

大分の郷土菓子、じり焼き。 道の駅みえ(豊後大野市)で出会ったじり焼きは、わたしの想像を大きく超えた厚さだった。 2個 220円

022_いもの力屋のじり焼き【大分】

こちらのじり焼は、さつまいものおかし専門店だけあって、じり焼きにまかれているのもさつまいもの餡。 さつまいも好きとしては他に気になるものが多々あったのだけど、1パックに8つも入っているので、ぐっとこらえてじり焼きだけ購入。 いもの力屋 大分県豊後大野市三重町芦刈38-1 じり焼き  400円

028_渓月堂の柿巻【大分】

中津、耶馬渓地域の江戸時代から続く名物、柿巻。 昔は渋柿を重ねて藁で巻き、天井につるして保存していた。 スライスした切り口がバラの花のようで美しい。 砂糖もない大昔、果物や木の実が菓子として食べられていた。 そんなことに思いを馳せる。 子供の頃食べた干し柿の懐かしい甘さが口一杯に広がる。 戦後甘いお菓子が人々の口に入りにくかった時、なんとか甘いものをと作り始めた。 お店には柿を使ったお菓子がたくさん並ぶ。 渓月堂 本店 大分県中津市仲町795 柿巻 1200円 (2

049_梅田家の宇佐飴【大分】

宇佐神宮名物の土産菓子。 神功皇后が皇子の応神天皇を育てるときに、母乳の代わりにしたといわれる飴、お乳飴と伝えられている 麦芽と餅米で作った飴。 かつては宇佐神宮参道に約20店舗ほどあったらしいが、現在は激減。 梅田家 大分県宇佐市南宇佐2218-5 (2018/4/1) 宇佐神宮は、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社。 パワースポットととしても人気があるそう。

056_竹田のゆでもち【大分】

竹田で昔から農作業の合間のおやつとして食べられてきた郷土菓子。 大分全域で見かける気がしてたけど、どの辺の地域に多いのか気をつけてみよう。 ひらべったい小麦粉生地の餅に粒あんが入っている。 どうしてこんなぺったんこにしたのだろう。 忙しいとき早く作れるようにかな。 道の駅竹田にて購入 3枚 260円+税 (2018/3/30)

058_ニュードラゴンのロールケーキ【大分】

多説ある中の一説、ロールケーキ発祥の店ニュードラゴン。 しっとり生地に軽めのクリーム、ザ・ロールケーキ!! ニュードラゴン 流川店 大分県別府市中央町1-1 ロールケーキ 220円 別府の町中にある。 近くにお気に入りの志高湖キャンプ場がある。 外で食べる美味しいケーキと湧き水で入れたコーヒー。 至福のティータイム。

060_栗山堂のういろう饅頭【大分】

黒田官兵衛の家臣、栗山善助の末裔の店、創業300年。 かわいらしい菊型のういろう饅頭は生姜風味。 外郎本舗栗山堂 大分県中津市京町2-1521 ういろう  60円+税 (2018/3/19) ここ中津も興味をそそるお菓子がたくさんあるあおかしな町。

061_殿畑双葉堂のビスマン【大分】

大分のレトロ可愛い土産菓子、ビスマン。 柔らかいビスケット生地で黄味餡を包んで焼き上げる。 でぶっちょビスケットに、ビスマンと大きく名前かかれたストレートなルックスがかわいい。 ビスケット饅頭の略でビスマン、そのまんま。 江戸時代、宣教師のために神学校を作ったら、そのお礼にとビスケットを藩主に献上したというエピソードに由来。 ビスマンの発売は、昭和31年(1956年)。 殿畑双葉堂は、明治22年(1889年)創業の中津を代表する老舗菓子屋。 ビスマンの南蛮文化にまつわ