見出し画像

横浜を巡る。#2 「横浜市開港記念会館」(ジャックの塔)

前回の記事はこちら。

 前回のリベンジを果たそうと横浜に向かった。
セザンヌ、マグリット、ダリなどの所蔵品をじっくり観ようと思い、横浜美術館に到着。

横浜美術館

 受付で確認するも、残念ながら、所蔵品の一般公開は来年2月頃になるだろうとの回答。
事前確認をしっかりとせずに来てしまい大いに後悔する。
仕方なく、向かいのMARK ISでショッピング。

そして、ちょっと遅めの昼だけど、noterたぬ子さんからお教え頂いた三吉橋にある蕎麦処『小嶋屋』に向かう。

最寄り駅の阪東橋に着いてから電話入れるもランチタイム終了により、残念ながら美味しいお蕎麦を味わう事が出来ず、ガックリ。
出鼻を挫かれる。本日2連敗。
またしても、リベンジする場所が増えてしまった。


では、関内に戻って横浜市開港記念会館(通称:ジャックの塔)を目指そう。
途中、横浜スタジアム🏟️周辺が賑やかなので立ち寄る。
花壇のチューリップがとても綺麗なので、吸い寄せられたように見入ってしまう。
何面にも様々な種類が植えられていて美の競演、これは見事である。

横浜スタジアム前の花壇 #1
横浜スタジアム前の花壇 #2
横浜スタジアム前の花壇 #3
横浜スタジアム前の花壇 #4
横浜スタジアム前の花壇 #5
横浜スタジアム前の花壇 #6
横浜スタジアム前の花壇 #7
横浜スタジアム前の花壇 #8



横浜市開港記念会館に到着


横浜市開港記念会館の通路脇に建立
岡倉天心生誕の地
美術家、美術評論家として名を馳せ、東京美術学校(現東京藝術大学)
の設立に大きく貢献した日本美術院の創設者です。
同じく、横浜市開港記念会館の通路脇に建立
横浜市開港記念会館正面玄関

ようやく、ジャックの塔に到着した。時間は15時30分。
閉館は16時と謳われている。
これはマズイ!
正面玄関入ってすぐのところにいらしたガイドの方に声を掛けると、逆に時間ありますか?と尋ねられる。
なんと、閉館時間を過ぎてもご案内頂けるとの事。
しかも無料でガイドしてくれるとの事で、とても有難い限りだ。

ガイドの方に従って、
二階へ上がっていく。
折り返しのある階段
灯り取りの窓の幾何学模様のデザインもなんとも奥ゆかしい
2階に到着
解放的な広間
照明のフォルムがシンプルでオシャレ
左:呉越同舟
中上:鳳凰とハマ菱
右:箱根超え
呉越同舟
箱根越え
鳳凰とハマ菱(中央上部)
※ハマ菱は横浜市章
よく見るとの字が組み合わさっている。
開港150周年を記念し、平成20年に修復作業実施
細かな作業が行われた



開港前の横浜村
大正期の横浜港



咸臨丸
咸臨丸は、黒船ポーハタン号に随伴してアメリカへ渡った。




   横浜市開港記念会館は、山田七五郎の代表作とされる。
原案を福田重義が原案を起案。
そもそもの二人の師匠は、東京駅を建築した辰野金吾である。

辰野金吾 佐賀県出身
代表建築物:東京駅、日本銀行本店、日本銀行小樽支店、大阪市中央公会堂、奈良ホテル
ロンドン留学を経て、東京駅に代表される建築様式で辰野式と呼ばれた。

福田重義 長崎県出身
代表建築物:横浜市開港記念会館(原案)、旧日比谷公園事務所

山田七五郎 京都府出身
代表建築物:横浜市開港記念会館、長崎県庁、長崎市役所、森田銀行(福井)



 特別室入り口付近
特別室
※現在は使われてないそうだ。
往時、賓客のおもてなしをする部屋だったようだ。




現在は、飲食施設がないが、かつてはホテルニューグランドが受託運営をされていてた。
飲食カウンターなど、なごりが残されている。



市民が作成したステンドグラス「道」
市民作成ステンドグラス「丘」
市民作成ステンドグラス「海」
市民作成ステンドグラス「街」



ポーハタン号
ペリーはこれに乗ってやってきた。
船尾にアメリカ国旗がはためいている。
日米修好通商条約が船上で交わされた
一階から見上げるポーハタン号
光を取り込み二階で見るのと違った印象


建築当時のままの床
細かなタイル張りとなっている
正面玄関入ってすぐの床
一階玄関口正面の大講堂の入り口

これまで公開してなかったとのことだが、今回大講堂を見せて頂いた。
大講堂だけでなく、人数に応じて各種部屋があるので会議や催しなどで活用して欲しい、そして、余り知られてないが、趣きのある雰囲気、しかも費用も格安で使用できるので、地域の集まりなどで利用を促進したいと仰ってました。

ここで、大隈重信渋沢栄一など名だたる方々が登壇したそうである。


ここまで、ガイドの方が懇切丁寧に正味1時間も掛けてご案内して頂いた。
すごい満足の行く時間だった。

最後に全景を角度を変えパチリ。

正面玄関の向かい側から
はす向かえの交差点角から


関内駅へ向かう


行きに横浜スタジアムに立ち寄った時に道すがら、コーヒー大学院という文字が気になったので、帰りにこちらでコーヒーで一息。
横浜スタジアム裏の花壇、公園のはす向かいにあるお店だ。

コーヒー大学院
ルミエール・ド・パリ
店内はアンティークな調度品があり良い雰囲気だ。
ルミエールブレンド 650円
会計伝票には1人分20gのコメントが書かれている。

帰りの会計の際にママさんに少しだけ話をした。
Eijyo:「コーヒーすごく美味しかったです。何年位お店やられてるんですか?」
Lumi:「ウチはサイフォンで1人20g使っておとすんですよ。お店は、50年になります。」
Eijyo:「そうなんですね。長い間頑張ってらっしゃって、素晴らしいです。今日は、先月リニューアル前で見れなかった開港記念会館に来たんですよ。それで、行きにこちらのお店が気になっていて帰りに寄らさせて頂きました。開港記念会館は、ガイドの方にご案内頂いて、すごく良かったです。」
Lumi:「それは、良かったですね。お天気もまずまずで、ねー。」

柔らかい語り口の経営者さんだ。
流石に長年接客のご商売されてらっしゃるだけあって、落ち着きがあって品のある語り口。この方と話したら、皆ファンになってしまうんじゃないかな、というオーラが漂っている。

Eijyo:「そうそう、スタジアムのチューリップも綺麗で見事でしたよ。」
Lumi:「桜も今見ごろですよ。河津に似てるけど、横浜発祥の桜なんですよ。」
Eijyo:「そうなんですね。残念ながら、チューリップに気を取られて撮り忘れてしまいました。また、近くに来たら寄らさせて頂きますね。」
Lumi:「是非、お待ちしていますね。」

実はこの桜だったのだ。
残念!撮り損ねた。

こうして、小さな旅を終えた。
今回の横浜リベンジはここまで。


Thank you so much!


この記事が参加している募集

みんなでつくる春アルバム

お読みいただきありがとうございます。よろしければサポートをお願い致します。いただいたサポートは活動費に使わせて頂きます。よろしくお願い致します。