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【2022年度版】EIJUSOグループこども事業部の全体研修をご紹介します

こんにちは、EIJUSOグループ代表の永嶋です。

前回の社内報noteでは、EIJUSOグループこども事業部が毎年行っている全体研修についてご紹介しました。今回は、研修の企画や運営にも携わっているおうぎの森保育園の井上園長に、2022年度の研修について紹介してもらいたいと思います。

今年は4回の研修を開催しました

おうぎの森保育園 井上園長

こんにちは、おうぎの森保育園の井上です。2022年度のこども事業部では、計4回の研修を行いました。また、研修とは別に公開保育も実施しています。

このうち、1回目は5月の「ありがとうフェスタ」で行われたメイン講座、北鎌倉女子学園 柳沢幸雄先生による「自信こそが生きる力」の視聴を研修と位置付けました。

2回目、3回目は経験年数に分けた研修を実施しました。2回目は若手職員向け、3回目はリーダー職向けです。今年度の最後には、2月に全職員向けの全体研修を予定しています。

今年度の研修は「実践」にフォーカス

これまでの研修では、「人間力」の向上に重きを置いた内容を企画してきました。

しかし、今年度は「実践」にフォーカスした研修を行ってみることに。若手職員向けには「ペープサート」を、リーダー職向けには「後輩育成の方法」についての研修を行いました。

若手職員向けの研修では、明日から試せる学びを教わりました

若手職員向けの研修をしてくださったのは、淑徳大学特任教員/パネルシアター作家 酒井基宏先生です。保育士のご経験もある酒井先生に、ペープサートの実演とコツの伝授をしていただきました。

印象に残ったのは、「シアター遊びは技術ではなく、子どもの反応に合わせて提供することで、初めて技術となる」というお言葉です。

研修後、さっそくパネルシアターを購入し、保育の合間に実践しています。学びをすぐに試すことができ、研修の場も大いに盛り上がったことから、これからも実践的な研修も年に1度は採り入れていきたいと感じました。

リーダー向け研修のテーマは「育成に繋がるコミュニケーション」

3回目のリーダー職向けの研修は、さいわい保育園で開催しました。コロナ禍以後、オンライン開催が多かったため、さいわい保育園での開催は約3年ぶりとなりました。おうぎの森からは5人が参加し、全体で30人ほどが研修を受けました。

テーマである「育成に繋がるコミュニケーション」を提案したのは、会場となったさいわい保育園の園長です。合同会社ウメハナチャイルドケアコミュニケーションズの代表、松原 美里さんに講演をしていただきました。

保育の現場では、園の人員によって2年目でリーダーを任されることも少なくありません。リーダーの適性や経験があってリーダーとなるのが本来のあり方ですが、実際には経験年数で自動的に決められてしまうケースが多いのです。

保育者を目指す学生は「子どもと関わる仕事」をするための勉強はしてきていますが、リーダーに必要な知識や技術を学ぶ機会は特に与えられていません。

私自身がリーダーとなったときに感じたことですが、リーダーになって初めて「リーダーの役目とは?後輩育成ってどうすればいいの?」と戸惑うことになるのです。

松原さんの講演で印象に残ったのは、「保育士は職人の世界です。昭和・平成時代は『背中を見て覚えろ』という方針が通用しましたが、今の時代は声をかけて関わらないといけません」という教えでした。

さらに、ただ声をかければ良いのではなく、相手に伝わりやすい工夫をすることがリーダーには求められます。

また、聞く姿勢も大切です。作業中に声を掛けられたら一旦手を止めて視線を向けて聞くこと。忙しいときであっても、「大丈夫、聞くよ」という身軽なスタンスを示すことで安心感に繋がり、話しかけてもらいやすい関係性を築けるというお話を聞き、子どもたちへの対応と同じことを大切にすべきなのだとあらためて感じました。

あと印象に残ったのは、ネガティブな雰囲気をポジティブに変えていく声のかけ方です。保育者と言っても人間ですから、愚痴が出ることもあります。そうしたシーンに出くわしたとき、それを咎めるような口のはさみ方をするのではなく、話を聞いた上で最後に前向きな雰囲気に持っていけることを意識した声かけが大事なのだそうです。

咎められたら、その先生たちは見えないところでしかガス抜きができなくなります。そうなると、ネガティブな気持ちが肥大化してしまうでしょう。吐き出すことが悪なのではなく、上手く吐き出して最後にはポジティブな雰囲気で終われる場にすることが大切なのだと感じました。

公開保育は2度実施しました

今年度から本格的に始めた公開保育。夏につつじが丘認定こども園で、11月に大山西町保育園で行いました。

公開保育の様子

あいにく、つつじが丘認定こども園の公開保育はコロナウイルス感染拡大の状況を見てオンライン見学となりましたが、主任がiPadを持ち運んで園内の様子を的確に説明し、すごいなと感じました。

11月の大山西町保育園での公開保育は現地で開催でき、おうぎの森からは3年目の男性職員が参加しました。他園の職員と話せたことで、大いに刺激をもらえたようです。こちらの取り組みは、来年度も継続していきたいと思っています。

2月の研修はこんばの森保育園での全体研修

こんばの森保育園

今年度最後の研修は、2月23日にこんばの森保育園で行う予定です。今回も園長たちと話し合って講演者を選び、『「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」の習慣』の著者、石川和男さんにご登壇いただくことになっています。

子どもを相手にする仕事であるという特性上、どうしても8時間の勤務時間内に仕事を終わらせられないことがあります。しかし、残業を当たり前とせず、できる限り時間内で仕事を終え、定時で上がれる職場を作りたいもの。時間の上手い使い方を教えていただけることを、私も楽しみにしています。

2022年度は園長たちで話し合い、今の課題に応じた研修を企画、発案者の園を会場に開催するスタイルをとりました。私は、自分が読んで興味を持った本の著者に研修をしてもらえないかと考えるようになり、自分自身のモチベーションや楽しみにも繋がっています。

これからも実りのある研修を開催し、職員の知識・スキル向上に取り組んで参ります。


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