愛車紹介 - CANYON ULTIMATE CF SLX
今日はもうひとつの愛車紹介を。
先代のメインバイクにして、現在もサブバイクとして乗っているCANYON ULTIMATE CF SLXです。
CANYON Ultimate CF SLXとの出会い
一番最初に乗ったロードバイクは、キャニオンの完成車でEndurace CFの105モデルでした。
このバイクでヒルクライムにどっぷりとハマり、貧脚な私でも少しでも登りやすくなるように軽量化カスタムを続けて来ました。
ただ、このEnduraceのサイズは当時のラインナップの中では最小のXSで、身長163cmの私にとっては実はちょっと大きくて乗りづらさを感じてました。
いろいろ悩むうちに、同じキャニオンのUltimateなら2XSという自分の体格にちょうどいいサイズも展開されており、運良くちょうど2XSのフレームも在庫があったので、Enduraceから可能な限りパーツを移植してバラ完で組むことにしたのでした。
ご存知の方も多いとは思いますが、キャニオンはショップでの販売は一切しておらず、Webからのメーカー直販のみになってます。
初心者にとっては敷居が高い分、コストパフォーマンスがめちゃくちゃ高いのが特徴です。同じお金を出せば、他ブランドより1ランク上のグレードのコンポが付いてきます。
メーカー直販のみなので当然ながらフレームのみ購入した場合はフレームだけが本国ドイツから送られてくるのですが、自分でロードバイクを組み上げようとしない限り、どこかのショップで作業をお願いしないといけません。
私の場合、Enduraceに乗っていた頃からメンテをお願いしていたショップがあったので、購入したフレームもそこに直接配送してもらうように手配して、組み上げ作業をお願いすることにしました。
※特にキャニオンにこれから乗ろうと考えている初心者の方は、バイク購入前に面倒を見てくれるショップを探しておくことをお勧めします。完成車を買ってもバイク購入後にショップにメンテナンスや修理をお願いすることもあると思いますが、ショップによっては自分の店で購入したバイク以外は作業できないというところもありますので注意が必要です。
…と前置きが長くなってしまいましたが、そんなCANYON Ultimate CF SLXの紹介をしていきます。
シンプルで直線的なデザインで軽量なフレーム
Ultimateでは、ノーマルグレードのSLと、上位グレードのSLXの2種類が展開されています。
(2022年現在では、SLXよりさらに軽量化した上位グレードのCFRというグレードが展開されています)
違いはフレームに使われているカーボン素材で、SLXの方がより軽量のカーボンが採用されています。
ジオメトリーの違いはありません。
シンプルで直線的、無駄がなくある意味無機質なフレームデザインは、さすがは工業国ドイツのバイクだなと感じさせられます。
私が購入したのはSLXのR39フレームというものになります。
フレームサイズは2XSで、フレーム重量780g、フォーク重量295g、フレームセット重量1130g(全てLサイズ)とかなり軽量でヒルクライムにはもってこいです。
※ディスクブレーキモデルのフレーム重量は850gと若干重くなります。
このフレーム、2016年にフルモデルチェンジして以来2022年現在でも細かいマイナーチェンジを経て基本同じフレームで色を変えて販売され続けています。
だいたい5年おきにフルモデルチェンジされるので、今年あたりフルモデルチェンジされるかもしれません。
私が購入したものは、色はマットシルバーで電動コンポ専用・リムブレーキ専用のフレームになります。
今買うならディスクブレーキモデルが良いと思いますが、当時Enduraceで使っていたリムブレーキ用のホイールなどを移植できるようにリムブレーキ用のフレームにしました。
※現在ではリムブレーキ用のフレームセットはもう廃盤になってるようですね。万一フレームが壊れてしまったら中古で探すしかなさそうです…。
マットなシルバーなのでちょっと分かりづらいのですが、実は組み上げ時にフレーム全体に硬化性のガラスコーティングを施してます。グロス仕上げと違ってマット塗装にガラスコーティングした場合は艶こそ出ませんが、淡く深みが出るような色味に変わります。
フレームセットに標準装備のステム一体型カーボンハンドル
ハンドルは、同じくキャニオンの純正品。
選んだというよりは購入時にフレームセットで一緒にバンドルされてました。
ステム一体型フルカーボンハンドル(90x390mm)で、重量はメーカー公称値が400g。
標準的な重さですが、同じキャニオンの純正一体型ハンドルでH31というモデルだと重量280gと驚異的な軽さなので交換しようか悩みます…。
ステムとハンドル別体の方がより細かいポジション調整ができて良いのでしょうけど、キャニオンのヘッド径は他のブランドで一般的なものと違うため専用ステムが必要になるのですがレパートリーが少なかったりと、実は純正品で選ぶ方が軽さでは一番じゃないかと個人的には感じてます。
また、このハンドル最近流行りのケーブル類を内装できるモデルなので、ハンドル周りは比較的スッキリできる点もお気に入りのポイントです。
ヒルクライム特化型の超軽量ホイール
ホイールは、Endurace時代から履いており移植したMAVICのKsyrium Pro Carbon SL Tubularです。
もう現在は廃盤になってしまったようですが、前後で重量1,190gと超軽量なのが購入した決め手になります。
唯一の不満はリムハイトがわずか25mmしかない点でしょうか。
フリーハブはMAVIC独自のものが使われており、結構乾いたラチェット音がして好みだったりします。
フロントギアは1世代前のデュラエースDi2
コンポについては、シマノで最軽量のものをといことで、デュラエースのR9150 Di2で揃えました。
初の電動コンポでしたが、操作方法は機械式と全く一緒で、ボタンをクリックする感覚でギアチェンジできます。握力の弱い方にはお勧めです。
フロントディレーラーはFD-R9150、クランクはFC-R9100の165mm、チェーンリングは山登り仕様として50-34Tのコンパクトクランクにしています(クランクセットはEnduraceからの移植)。
新型デュラエースR9200シリーズがリリースされた今となっては1世代前のモデルになってしまいましたが、不満は全くないですし今も第一線で十分使えます。
しかもR9150(9170)のグループセットと比べて、最新のR9270グループセットは実勢価格で10万以上値上がりしてますからね…お値段考えると今でもR9150が人気なのも頷けます。
かなりカスタムしたリアギア
リア周りですが、ここはいろいろ改造しています。
リアディレーラーはRD-R9150ですが、プーリーをRIDEAのビッグプーリーに変えてます。
ペダリング抵抗を少しでも少なくするために、Enduraceに乗っていた頃から行っていたカスタムで、これも移植しました。
そしてこのビッグプーリー化が思わぬカスタムを生んだのですが、最近スプロケをアルテグラグレードの11-32Tに変えました。
デュラエースのスプロケは最大でも11-30Tまで。デュラエース純正のプーリーはショートゲージなため32Tを入れることが出来なかったのですが、たまたまビッグプーリー化をしていたので難なく32T化出来ちゃいました(規格上は34Tまで入ります)。
シマノが推奨する構成ではないですが、変速は問題なく高速かつスムーズにできます。
これまでデュラエース純正の11-30Tを付けて長らくヒルクライムして来ましたが、やはりどうしてもキツくて登り切れない峠は出てくるもので…32T化する事で、フロントの34Tと組み合わせてギア比1.06まで落とせるので、これならほぼどんな峠でも登れそう(子の権現とか暗峠は論外)。
軽量かつ制動力の高いリムブレーキ
ブレーキはデュラエース純正のBR-R9100。
電動式・機械式共通パーツなので、Enduraceから移植しました。
さすがは最高グレードのブレーキで、Enduraceで完成車について付いていた105のブレーキと比べても、単に軽いだけではなくてしっかりブレーキングできるのでダウンヒルも安心です。
軽量で痛くならないパワーサドル
最後はサドル。
最近までフィジークの軽量カーボンサドルを使ってましたが、巷で評判の流行り物につい私も手を出してしまいました。
S-WORKSのパワーサドルと呼ばれるPower ARKでサイズは143mm。いわゆるショートノズルサドルですね。
重量はわずか130g。軽さが正義の私にとってはもってこいのアイテム。
しかも良いのは軽さだけではない。とにかく乗りやすいんです、これ。長時間乗っていても股間もお尻も痛くならないし、サドルの先端がお尻に引っかかるなんてストレスもない。
なんでもっと早くこれに変えなかったのだと後悔したほどでした。
ヒルクライム特化型のマシンへカスタムしたい
この組み合わせで、この前バイク全体の総重量を計測したら、ペダル・ライト類を付けた状態で6.3kg…出来ればもう少し重量落として、5kg台に持っていきたい。
現在はメインバイクをCHAPTER2 TOAに譲り、サブバイクとして時々乗っています。
TOAが平地もヒルクライムも万能にこなしてロングライドでも疲れにくいオールラウンドロードに仕上がったので、Ultimateはよりヒルクライム専用機にするべく、さらに登りに強く軽量なバイクにカスタムしていこうと、今後もプランを考えてます。
その計画はまた今度。
というわけで、ちょっと前まではメインで乗っていたバイクであるCANYON Ultimate CF SLXのご紹介でした。
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