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ミュージックアニメの制作(2)

前回に引き続きミュージックアニメ用のアニメーションを作りこんでいきます。

風になびくロングヘア

これまでに、風になびくヒモ、風になびく旗、風になびく小枝などを実験的に作りました。そうした過去の遺産を活かして、風になびく少女のロングヘアを作っていきます。

こちらは、風になびくヒモです。髪を意識して、長さや動きを調整しました。

アニメの基本動作研究で作成した「風になびくヒモ」

メインの髪束の「塗り」の上部をヒモに合わせ、束全体を変形しました。

この例では、塗りの部分のみ形状変形しましたが、線と塗りの両方に対して同時にメッシュ変形で変形した方が、トータル的に時短で済みます。

ヒモの動きに合わせてキャラの髪を動かす

できたものを画面に張り付け、全体とのバランスを確認します。ちょっと動きが重たいですが、全体の動きを確認した上で再調整したいと思います。

メインの髪束の動きを確認

さらに髪束を追加し、衣装にも動きを与えました。

髪束を追加し、衣装をなびかせる

メインの髪束はこれでいいように感じます。細い髪束はスプリングのような動きをさせると面白いかなと思って描いたのですが、あまり効果的ではありません。上下の髪束は描きなおした方がよさそうです。

また、スカート部分のシワも前から後ろに移動しないことには不自然です。裾の部分のシワを波打たせようと思います。

まずは全体の動きを見たいので、これら髪と衣装の細かな動きの調整や追加は、雲や波などを動かした後で行いたいと思います。

まとめ

とんとん拍子でできているように感じられるかも知れませんが、この程度の動きであっても結構ややこしい作画を行っています。時間もそれなりにかかります。

個人的には、音楽にも可能な限り時間をかけたいので、イラスト+アニメーション制作においては可能な限り時間短縮したいところです。イラストのレイヤー数を極力少なくすることでアニメーション時の編集がやりやすくなりますので、自ずとイラストはシンプルなものになります。

ただ、高精度な絵柄であっても、レイヤーをまとめてメッシュ変形するなど、効率よく作業することで少ない負担でアニメーションにできます。結局どこにこだわるかがポイントなのかも知れません。

次回は雲と波を動かし、全体の動きを眺めてみようと思います。

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