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ミュージックアニメの制作(1)

ちょっとの間、DTM(デスクトップミュージック)にはまっていました。

音楽制作は、一旦行き詰ると相当長い期間放置してしまいがちです。その反面、はまるとなかなか抜け出せなくなってしまいます。

たぶんこの傾向は私だけではなく、自称・他称にかかわらずDTMerと呼ばれる方々共通の傾向でもあり、悩みではないかと思います。そんなわけで、音楽制作に対しては、多少の距離を置くようにしています。

今回、並行して数曲の制作を進め、その中の1曲が少しまともだったので、その楽曲用にイラスト(ショートループアニメーション)を作ってみることにしました。

家の卓・・・じゃあありません。

ちょっと横道・・・イラスト制作で苦手な部分

イラスト制作経験年数は、今年で6年目になります。

キャラくらい誰だって描けるだろうと最初は高をくくっていましたが、実際にやってみると線の一本も描けませんでした。

今は線の一本くらいは描けますが、まだまだ苦手なプロセスがいくつもあります。そのせいもあり、まだまだイラスト制作は自分にとって敷居の高い作業です。

プロセス

今更ではありますが、改めてごく普通の(自分の感覚で)プロセスのどこが苦手かを改めて確認しました。

  • スケッチ

  • ラフ(線画、線画+彩色)

  • 線画

  • 下塗り

  • 立体影

  • シワ影

  • 仕上げ

大体のプロセスはこんな感じでしょうか。描画方法によりますので、常にこのプロセスどおりというわけではありません。

上記プロセス中、苦手なのは、線よりも塗りです。その塗りの中でもシワ塗りに大して苦手意識があります

スケッチ

そんな「苦手意識」を意識しながら、今回は制作を進めていきたいと思います。

最終的にはループアニメにしたいと思いますが、今回の構図はこんな感じにしようかと考えています。

スケッチ

ラフ

ラフの段階では、彩色までは行いません。(仕上がり予想図をクライアントに見せたり、自分自身でイメージを確認したりする場合は、必要ですね)

線画だけなので、このプロセスも気楽です。

ラフ線画

線画

ラフを下描きに、ラインを描いていきます。
この辺も楽しい。

キャラ線画

下塗り

この塗りの手前でいつも高い壁を感じますが、今回は後述のような方針をとったことで、比較的すんなりと作業が進みました。

下塗り

「塗り」の手前で敷居を感じる理由

前述したように、「塗り」の段階で敷居の高さを感じる理由は、シワ影が面倒だと感じているせいだと思っています。

シワ影の描き方で不明な部分があり、自ずと試行錯誤が増え、そのせいで「面倒」「嫌だ」と感じているようです。

「塗り」の方針

そこで、以下のような方針を立てました。方針としては「塗り」だけでなく、制作全体に関する内容も含みます。

  •  リファレンスを準備する・・・「リファレンス」は自分のイメージに近い既存の作品です。今回は、わたせせいぞうさんの作品や、ペールトーンを主体としたアニメ塗りの複数の作品をPinterestで探し、ダウンロードしてリファレンスとしました。

  • アニメ塗りとする・・・一般的なイラスト表現だと手がかかり過ぎるので、アニメ塗り一択とします。(最近のアニメは全然アニメ塗りじゃあありませんが)アニメ塗りにすることで、自ずと影塗りが単純化され、気持ち的にはぐっと楽になります。

まとめ

この数年で何枚ものイラストを描きてきましたが、リファレンスを用意することはほとんどありませんでした。

もちろん、参考にしたい作品が明確で、本当にテクを盗みたいと思った時はそのイメージを傍らに、拡大したり、色を拾ったりとやれることはやりつくしますが、実際にそこまでする場面は過去数回程度あったでしょうか。

自由気ままに描きたいという気持ちが根底にあります。ただ、「自由=ゴールがあいまい」な場合が少なくありません。結果として、試行錯誤が増え、時間がかかった割にはできなりの作品になりがちです。

仕上がり時のトーンイメージ

色調整を行い、最終的なイメージを確認しました。

髪や衣装、雲、海はアニメーションさせつつ、影を描き込んでいきます。
今月末をめどに、ミュージックアニメを仕上げてみようと思います。

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