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祭りnote

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僕の祭りへの想いや撮影のノウハウをまとめていきます。このnoteを読んで少しでも祭りの撮影に興味をもっていただけると嬉しいです。
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#祭り

今日も祭りを撮っていたい。

長かった祭りシーズンを終えて、暦の上では冬を迎えました。 GWが過ぎた頃にコロナ禍は明け、今年から祭りが完全復活したという地域も多かったと思います。7〜8月の猛暑を果たして乗り越えられるだろうかと不安もありましたが、こうして無事今年の祭りを振り返られることに安堵の気持ちでいっぱいです。今回のnote(というか今年初noteでした笑)では、主に撮影した写真と共に、今年の祭りを振り返りたいと思います。 今日もどこかで祭りが行われている僕は石川県の能登を拠点にしているフリーラン

神々を湯でもてなす「遠山の霜月祭り」

2022年も年の瀬を迎えようとしています。能登の祭りシーズンを終えて、最近の僕は金沢や富山などでスナップを撮ることが多かったのですが、12月に入り、久しぶりに祭り遠征に行ってきました。今回のnoteでは、長野県飯田市で行われた「遠山の霜月祭り」を紹介したいと思います。 飯田市街地から車で約1時間。「遠山郷」は南信濃の山あいに位置します。4年前に初めて行ったときは、辺りが暗くなった時間帯に移動していたので、いったいどれだけ山中へ入っていくのだろうと不安でいっぱいになった記憶が

能登が熱く燃えた日。3年ぶりの「あばれ祭」

3年ぶり。それは言葉では簡単に言い表すことができないくらいに重く、長い期間のように感じました。特に若い世代の方々は、進学や就職などで能登を離れてしまったり、生活環境が変わった方も多いことでしょう。過疎で祭りの担い手不足に悩まれている地域もある中で、いかに人を集めるかということは今後これまで以上に課題となるかもしれません。 石川県能登町宇出津(うしつ)地区で、3年ぶりに開催された「あばれ祭」は、毎年7月第1金・土曜日に行われます(※2022年は第2金・土曜日に開催された)。こ

熱い祭りが帰ってきた。ラッパ音が響き渡る「おかえり祭り」

早朝、港町に響き渡るラッパ音。久しぶりに聞く高らかな音色は、強烈に僕の心に突き刺さりました。この瞬間をどれだけの人が待ち望んでいたことだろう。大好きな「おかえり祭り」がようやく帰ってきたようで、僕は感動せずにはいられませんでした。 美川おかえり祭りについて石川県白山市美川地区の「おかえり祭り」は、毎年5月第3土・日に開催される、藤塚神社の春季例祭。数年前には担い手不足などにより、祭りの存続さえも危ぶまれていたのですが、今回3年ぶりに開催されました。 名物の「ラッパ隊」と旗

「おわら」を撮る楽しさと難しさを思い出した話。

最大10連休ともいわれた2022年のGW。過ぎてしまえばあっという間にも感じますね。今年は楽しみにしていたお祭りが3年ぶりに開催されたり、色々撮りにまわることができました。雨の金沢や能登の青柏祭など、どれから紹介しようかという感じですが笑、GW最後に撮った「おわら流し」が特に印象的だったので、このnoteでは写真と共に振り返りたいと思います。 5月7日に金沢・ひがし茶屋街で開催された「浅の川園遊会 越中八尾おわら流し」。僕にとって「ひがし茶屋街×おわら流し」は最高の組み合わ

撮りに行きたい祭り計画

「今年こそ祭りをやりたい!」と意気込んでいる祭り関係者も多いのではないでしょうか。少しずつ人の流れが戻っている中、今まで通りの開催はなかなか難しいとは思いますが、「(規模を縮小しながら)今年は開催する」という祭りが増えてきているように思います。この2年、多くの方がたいへんな思いをされていたと思うので、祭りを通じて皆さんの元気な姿を見ることができれば嬉しいです。 僕が拠点としている能登では、先日「宇出津曳山祭」が開催され、実に3年ぶり!に撮影に行ってきました。今年はできる範囲

能登に伝わる厄除け神事。400年の歴史がある「面様年頭」

新年を迎え、早3週間。しばらく雪の日が続いたので、少しずつ冬の寒さにも慣れてきました。暖冬でほとんど雪が降らなかった数年前と比べると、今シーズンは「冬らしい冬」を感じています。雪の日の写真はタイミングが合わず、まだ満足いくほど撮れていませんが、残りの雪シーズンも楽しめればと思います。 さて、2022年に入り、アマメハギ(石川県輪島市)と弥栄太鼓初打奉納(石川県能登町)の神事などを撮影してきましたが、今回は輪島市で1月14日と20日に開催された「面様年頭(めんさまねんとう)」

深夜、港町に鳴り響く「弥栄太鼓初打奉納」

2021年一発目のnoteです。気付けば「令和3年」ということで、月日の流れを感じます。このnoteでは、今年も写真日記を中心に日々の備忘録を書いていければと思いますので、よろしくお願いいたします。 さて、1月7日あたりから「数年に一度レベルの大寒波」が押し寄せて、北陸や新潟などの雪のニュースを見られた方も多いかと思います。石川県も地域によって差はありますが、僕の感覚ではここ数年では一番といって良いくらい本当にたくさん降りました(まだ降ってます)。今は家の周辺を雪かきするの

田の神様に感謝する「あえのこと神事」

今年は祭りのない夏でした。 一年に一度しかない祭りを撮影することは、僕にとって一年の成長を測る物差しとなっています。何をもって「成長」というかは、僕の場合「自己満足度」によるのですが、自分自身で「良い」と思える基準を高めていくことで、少しずつレベルアップを図ってきました。 コロナ禍によって、日常にあった祭りがどれだけ尊いものか痛感しました。僕はとにかくスナップ写真を撮り続けることで、次の撮影機会へ準備万端の状態にしていました(笑) そして迎えた「あえのこと」。今年の2月

おわら風の盆を撮るときに考えていること

「不確かなことが多い」 僕が祭りを撮っているときによく感じることです。祭りを撮り始めた頃に、「たまたま上手く撮れた」というときが何度かありました。僕の写真を見て褒めてくださる方もいたのですが、僕はそれを本当の実力だと思っていませんでした。撮り続けている内に、いつしか僕は「たまたま」に不安しか感じなくなっていきました。 「不確かなこと」をどのようにして少しでも「確かなこと」に近づけられるか。祭りについての情報量、カメラの設定や使用レンズ、どこから撮るかという撮影位置(ポジシ

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