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祭りnote

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僕の祭りへの想いや撮影のノウハウをまとめていきます。このnoteを読んで少しでも祭りの撮影に興味をもっていただけると嬉しいです。
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#写真日記

神々を湯でもてなす「遠山の霜月祭り」

2022年も年の瀬を迎えようとしています。能登の祭りシーズンを終えて、最近の僕は金沢や富山などでスナップを撮ることが多かったのですが、12月に入り、久しぶりに祭り遠征に行ってきました。今回のnoteでは、長野県飯田市で行われた「遠山の霜月祭り」を紹介したいと思います。 飯田市街地から車で約1時間。「遠山郷」は南信濃の山あいに位置します。4年前に初めて行ったときは、辺りが暗くなった時間帯に移動していたので、いったいどれだけ山中へ入っていくのだろうと不安でいっぱいになった記憶が

能登が熱く燃えた日。3年ぶりの「あばれ祭」

3年ぶり。それは言葉では簡単に言い表すことができないくらいに重く、長い期間のように感じました。特に若い世代の方々は、進学や就職などで能登を離れてしまったり、生活環境が変わった方も多いことでしょう。過疎で祭りの担い手不足に悩まれている地域もある中で、いかに人を集めるかということは今後これまで以上に課題となるかもしれません。 石川県能登町宇出津(うしつ)地区で、3年ぶりに開催された「あばれ祭」は、毎年7月第1金・土曜日に行われます(※2022年は第2金・土曜日に開催された)。こ

「おわら」を撮る楽しさと難しさを思い出した話。

最大10連休ともいわれた2022年のGW。過ぎてしまえばあっという間にも感じますね。今年は楽しみにしていたお祭りが3年ぶりに開催されたり、色々撮りにまわることができました。雨の金沢や能登の青柏祭など、どれから紹介しようかという感じですが笑、GW最後に撮った「おわら流し」が特に印象的だったので、このnoteでは写真と共に振り返りたいと思います。 5月7日に金沢・ひがし茶屋街で開催された「浅の川園遊会 越中八尾おわら流し」。僕にとって「ひがし茶屋街×おわら流し」は最高の組み合わ

稲作を守る田の神様に感謝。奥能登に伝わる神事「あえのこと」

今年も残すところ約3週間。朝方に奥能登を車で移動していると、道路や家々の屋根に雪が残っている日がありました。今冬、北陸では例年よりも雪が多く降ると予想されています。雪かきなどは大変ですが、雪の日のスナップはとても楽しいので、来たる積雪を待ちたいと思います。 さて、今回は奥能登地域に伝わる「あえのこと」という神事の撮影に行ってきました。昨年同様に今年も数えるほどしか祭りの撮影は行えませんでしたが、あえのことは一年の締めくくりとしても有難い撮影機会です。開催されることを楽しみに

新年の厄除け神事「面様年頭」

年始の大寒波が過ぎ去り、道路の雪も一気に溶けてきました。一時は車で外出することも躊躇うほどでしたが、今は平常運転に戻ってきています。週末の天気予報にまた雪マークが出ていますが、今度はどれだけ降るのやら。 先週の「弥栄太鼓初打奉納」を撮ってから約1週間経ちました。今日は石川県輪島市の伝統神事「面様年頭(めんさまねんとう)」を撮影してきたので、今回も写真中心に紹介したいと思います。 面様年頭は、輪島市の輪島崎町(輪島崎神社)と河井町(重蔵神社)で行われます。2018年に「来訪

田の神様に感謝する「あえのこと神事」

今年は祭りのない夏でした。 一年に一度しかない祭りを撮影することは、僕にとって一年の成長を測る物差しとなっています。何をもって「成長」というかは、僕の場合「自己満足度」によるのですが、自分自身で「良い」と思える基準を高めていくことで、少しずつレベルアップを図ってきました。 コロナ禍によって、日常にあった祭りがどれだけ尊いものか痛感しました。僕はとにかくスナップ写真を撮り続けることで、次の撮影機会へ準備万端の状態にしていました(笑) そして迎えた「あえのこと」。今年の2月