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#20 病院経営で最も重要なことは◯◯設定

この記事のポイント
・病院経営者や病院事務長、経理部長向け
・病床利用率をどうしたら上げられるか?

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明日から4連休ですね。明日は21時よりStand.fmでライブ、明後日は私が主宰するオンラインサロンで勉強会です。

マーフィーの法則にみる病床利用率の上がらない病院

武蔵野総合病院の池田事務部長のFacebook記事より。

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病床利用率が上がらない病院を「マーフィーの法則」に例えています。「マーフィーの法則」とは、失敗する可能性のあるものは失敗するという意味です。模擬試験で合格ラインに達したことがないのに、本番で志望校に合格に達することは稀なわけです。目標を低く設定すればそれなりの病床利用率にしかならないということだと思います。

病院経営で重要なのは目標や予算の設定

病院経営で最も重要なことは、目標設定もしくは予算設定であると考えています。

上場企業では中期計画や年度計画が立てられ、毎月のように予算実績比較がなされます。予算を達成していなければ、なぜ実績と乖離があるのか。どのように実績を改善するのかが議論されます。

3月決算の医療法人の場合、一応3月の予算総会で年度の予算が立てられますが、月次で予算と実績の差異を分析して議論されることは稀です。

目標が低ければそれなりの病床利用率に

予算で立てられる目標が低いと、現場はその目標に近づけば満足してしまうことがあります。

病床利用率80%という目標が立てられると、まず80%を超えることがなく、78%ぐらいで良くやったいう感じに。看護職員の人数的には90%でも看れるはずなのに、現場で80%を限界値と設定してしまうわけです。

では、80%が限界と考えている看護現場に対して、90%と目標設定するとどうなるか?人手が足りなければ増員要望が現場から出るでしょうし、ITで業務効率化できるのであれば購入稟議が上がってくるでしょう。何とかするものです。

経営に大きなインパクトがある病床利用率

一般に、病院では病床利用率と利益の相関関係は非常に強いのです。病床利用率が上がれば、それに応じて利益が上がる関係にあります。外来患者が増えても外来単価がそれほど高くなく利益に与えるインパクトはそれほど大きくありません。やはり病院経営の王道は病床利用率。これをいかに上げるかが経営の肝になります。

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