せたがやたがやせ 早苗の準備 神社からの贈り物

爆風スランプの名曲「せたがやたがやせ」にのせて農ある暮らしを…
と軽く始めました。

大阪 平野郷 杭全神社の種籾

神社からの贈り物


大阪に住む親戚から種籾のお下がりをいただいた。
大阪平野郷の杭全神社のお田植え神事のお下がりとして我が家にやってきた。お田植え神事にも各地で様々な方法で行われているが、この神社では、真っ暗な深夜に神職が、種籾を撒くらしい。
平野郷といえば、交通の要所として大阪湾から荷物を積み替え大阪平野に巡らせた水路を経て、大和川を遡上し奈良の都へ物資を運ぶ歴史がある。
物量拠点の歴史もあるためこのあたりは商人、商売人が今でも多く住われている。その信仰の中心となっているのが、杭全神社だそうだ。大阪でも1に2にあげられる大きさの神社だそうだ。

お田植え神事

各地で様々なお田植え神事が行われるが、杭全神社のお田植え神事は、少し趣が異なる

田植神事の起源は詳らかではないが、現在も全国各地に色々な形で残っており、日本の祭りの中では、数多く行われている神事の1つである。
  当社の神事の成立については、1190年(建久元年)に杭全神社の証誠殿を祀るきっかけとなった熊野権現の像と共に翁の面があり、その口に稲籾を含んでいるのを不思議に思っていたところ、夢に老翁が現れて「人を選んで田に植えよ」と教えたので、猿楽の家である古春増五郎忠勝という者が選ばれ、神面を付けて翁舞を舞ったのが始まりと伝えられている。神事で語られる台詞は、当日頂いたパンフレットには、その全てが記載されていたが、その昔より口伝で伝えられてきたとのことである。
 この神事は平野郷の指導者で、宮座の構成員であった七名家が主体となり、それに郷民が協力して行ってきたもので、大阪府の無形民俗文化財にも指定されている。
 今年は、神事演目のシテ役を、御田植神事始まって以来、初めて女性が務めるとのことで、話題となっていた。また、儀式に使われる鍬や鋤などの道具類は1682~1755年(天和2年~宝暦5年)に平野郷の商人が寄贈した記録があり、文化財保護の観点から今年(2004年)からはレプリカが使用されている。

http://www12.plala.or.jp/HOUJI/gyouji/newpage61.htm

関西から関東に引っ越してきたが、もともと我が家系は、近郊農業を生業としている家であった(先代からは営農は行っていない)1940年代は食糧不足の折に、現金収入を得たときいている。花崗岩質の土壌のため保肥力の改善が、課題であった関西式の農業が口伝にて伝えられている。
大消費地に近く、水路による農作物の運搬が可能であったため、早朝にとれた「いちご」や「いちじく」「ぶどう」など傷みの早い果菜類を得意とした農家であった。出荷運搬に関しては地域に組合がありまとめて出荷することにより、ブランド化、競争力を持っていた。江戸時代からと言われている。

我が家のお田植え準備

我が家の庭は、住み出したときから、
関東ローム層と堆積した落葉樹の落ち葉のおかげで、肥沃な土壌がすでに手に入れることができていた。
とてもラッキー!!なことである。
資本投資(土壌改良資材)が最低限で、できるからです。
円に換算すると1m2に対して2万円ぐらいは必要と思っていたので、
庭面積からウッドデッキを作る面積をさっぴいて
畑、及び花壇を20m2という予定していたので、
土壌改良予定面積は、20m2、、、、すなわち2万円*20m2=40万円かかるところを、半分以下で済ますことができると頭で計算していたのです。
改良資材は主にピートモスと排水、空気ためのパーライト、ゼオライト、イソライト、土壌菌類ぐらいでと、、、
2月にそのあたりの作業は終わっており、フカフカのいい土が今は目の前にあります。

しかし、害虫対策が必要 おもに「モスキート」

わたしはそんなものだと思っていても、ご近所迷惑になることもあるために、庭に水田というのは現実的ではない!!
そう思い、我が家の水田にトンボやメダカを夢見ることを少しおいておき現実的な方法に思考を変えました。
1970年代から底面給水できる植木鉢、コンテナーが少なからず日本でも購入することができましたが、なかなか定着しないから日本ってまだまだだなぁと思っていましたが
最近「バルコネラ」というコンテナをみつけて、使っていました。
水やりの手間が本当に少なく便利なコンテナーです。
西日の直射日光の高温さえ配慮すればとてもいいコンテナーです。
この底面給水コンテナーに植える準備を進めています。

種籾の含浸作業

種籾を水に浸すと軽い種は表面に浮かぶ

種籾には芽が出るものと、そうでないものとに別れ、どこに資本投資するのか?一眼でわかります。
沈んだ実の詰まった、発芽する力をもった種籾に投資します。

籾の表面がふくらんでいるぐらいだと発芽するが凹んでいるものは、発芽しない

浮いている種籾は、中身がスカスカで、種とはいえない代物です。
資本投資は一眼でわかるところがいいですよね。

含浸させている種籾の状態2日目ぐらい

密閉できる容器に水をはり、しっかりと中身が詰まった種だけを含浸します。水分をしっかりと含みだすと、もみが膨らんできます。
このプロセスが、大事なんです
スタートアップの見極めもこうなんですよね。
十分発芽できる状態(温度、照度、水分)が続くと条件と時間をトリガーにして発芽します。

1週間ほどすると、十分に水分を含み白くなる

白くなった種は、もう科学反応、生命反応がみられます。
ほぼ全て発芽しています。
もうそろそろ、播種培地へすすめます

種まきはバーミキュライト単体(肥料分なし、軽い)での使用が良い

バーミキュライトの単体が種まきには最適

バーミキュライトの単体で播種すると、植え替えした時に、根っこを痛める危険性が少ないので、私は、単体使用しています。リスク分散、リスクヘッジとでも言いましょうか、、、

不織布を下に敷き詰めた簡単な器に、バーミキュライトを敷き詰めます
含浸していた水ごとさっと撒きます

容器の水も同時にさっと蒔きます。
蒔いたあとでかるく広げるよにバーミキュライトと混ぜます写真で見ることができるように、白い種が、緑に変化しているものもあります。もう光合成を始めているのです!!

蒔いたばかりの種籾の状態
培地に播種して3日後、もう葉っぱが出だしている

2−3日もすれば、培地の水分を、土表面の蒸散作用により温度が一定にたもたれ、より発育の良い環境が生育を促進します。
これからは、自然環境にまかせ、種本来の力を信じて生育を見守るステージに向かいます。
新芽を見るだけで元気出ますね

環境が整うとゾクゾク発芽する
試しに少し培地から抜き出してみると新芽としっかりとした白い根っこがでています。

植え替えは行わず、このまま成長を見守り
コンテナーへ定植するまでこの状態で管理したいと思います。
早苗の準備、もう少しですね
ちなみに田植えは
耕し、水路から田に水を流し込みさらに、耕し水温を高めます
自然の力の中で、まだまだ小さな早苗を植えるわけですから
定植する時期を慎重になりますよね
太古の昔は、亀の甲羅に文字を記載し
炎にさらし、占います
「自然神の声を甲羅を通じてうけとる」
いまも、神事として脈々と続いている神社もあるそうです。

「せたがやたがやせ」自給自足までは到底難しいが、政情不安定な時代だからこそ、食料は確保するべきだろうと思います。
他国の心配も本当に大事ですが、食料自給率が低い日本は、食料の輸入が止まると10人のうち7人には食事ができない国です。
そう思うと、農ある暮らしを世田谷でというのは、ぜいたくというよりは、自己防衛本能なのかもしれません。
私に、世田谷での農ある生活にスパークをくれた「スーパースランプ改め爆風スランプ」ありがとう!!
1980年代にライブハウスに通った経験は無駄ではなかった。
次回は定植の様子をお送りします。

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