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ドーナツとジャズ

Donut  Jazz という個人的なオンライン・ストアを始めることにしたきっかけは、コロナ・ウイルスだ。

今年の4月に行われるはずだった、僕が所属する the band apart / asiangothic label 主催の野外音楽フェスがコロナのおかげで延期になってしまい、その会場で売ろうとコツコツ制作していたハンドメイドのアクセサリーを販売する機会も失うこととなった。

まあ、色々落ち着いてまたツアーする時にでも売ればいいだろう、くらいに考えていたのが4月の初旬。そして今では色々なことが様変わりしてしまったが、想像以上の変化を前に嘆いていたってしょうがないので、the band apart / 個人として、今までとは違った活動の仕方を模索し始めている。

そのひとつが note であり、前述したオンライン・ストアということなのだけれど、「新型ウイルスの蔓延による半強制的な生活様式の変化に伴い、今までなだらかだった多方面におけるコミュニケーションのデジタル化が一気に」......みたいな話は置いておいて、今回はなぜ『Donut Jazz』というストア名にしたのかという、くそみたいに個人的な話をしたいと思う。



『Donut』は、愛して止まないプロデューサー J Dilla の名盤『Donuts』から。

彼の存在を知ったのは、Pharcyde や後述する A Tribe Called Quest のアルバム・クレジットだったと思う。詳しくはいつか「コグレ・クラシックス」で書きたいと思っているので割愛するが、元々のサンプリング・センスに絶妙なラフネスを加え、ループ・ミュージックを次のレベルに押し上げた彼の遺作であり代表作が『Donuts』。

そして『Jazz』の方は、いわゆる一般的な音楽ジャンルとしてのジャズではなくこちら。


ネット社会以前の90年代半ば、その情報の少なさに起因する憧憬と美化が、渋谷宇田川町を中心に局地的なNYハードコア・ヒップホップ信奉ムードを形作っていて、例えば DITC 周辺の人気なんて本国以上なんじゃないか?という感じもありつつ、そういったうるさ型のヘッズも一目置いていたグループが A Tribe Called Quest。特に 2nd / 3rd アルバム辺りはクラシックとして認知されていて、頭にストッキング(ドゥーラグ/タイツキャップ)を被り上下迷彩服に枝(チュースティック)を咥えた 90s B-BOY もクラブで この曲 (大好き)がかかれば体を揺らしていた。

この辺りもいつかまた詳しく書きたいので割愛するとして、つまり『Donut Jazz』の由来は、好きな作品のタイトルをくっつけただけです。

個人の制作物や channy.b によるハンドメイド・アクセサリーなど、不定期に販売していくので、有閑な方はたまに覗いてみてください。








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