noteサムネ1

【閲覧注意】カードショップの社長二人が虫を食べたお話。

今回は話題になったこの動画の裏話。

事の始まりはこのツイート。

齋藤友晴さんがツイッターで食用虫を食べるか否かと書いていた。

人が思っている以上にノリと勢いで行動しているので、
齋藤友晴さんに、
「食用虫、二人で食べます?」
とやめておけばいいのにLINEした。

友晴さんからは、
「他の動画も撮りたいので、それらの用意もして静岡に行きます。」
という旨のお返事をいただき、二人で虫を食べる事が確定。

虫苦手な人は見ないほうがいいかもしれない。
当日、友晴さんが買ってきた虫を1つずつ開封しながら、
全てを撮影していく事に。


1.初級編

一発目:コオロギ。
秋の風物詩、コオロギさん。
軽いジャブみたいなものだ。
なにせ原型をとどめていない。
そのへんに売っているスナック菓子に見える。

パッケージにでかでかとコオロギと書いていなければな。

食べる。
原材料にコオロギ、玄米と書いてあるだけあって、
玄米の味が強い。
美味しくはないが食べられる味だ。
ただしこれが1袋千円だと聞いたら買わない。
千円だったら暴君ハバネロ10袋買えるじゃないか。
どうみても暴君ハバネロのほうが美味い。

二発目~四発目:コオロギ
味を変えてある原型をとどめているコオロギさん。
見た目の悪さはアップするが、
食べられない味ではない。

ピリ辛の味付けだったり、BBQ味だったりと、
ギリギリではあるが、「酒のつまみ」でなんとかいける。

ところで何故ここまでコオロギを推して来るのか。
パッケージに「スーパーフード」とまで銘打っている。

何がどうスーパーなのかわからないし、
何やら今後の食糧危機を考えてもこれだ!
みたいな事も言っている。

食糧危機に備えるべき食べ物が1袋千円でいいのだろうか。


2.中級編

さて、ここからは位置づけとしては中級編。

五発目:ワームさなぎ
どうも食べるごとに見た目の悪さが増していく順番に食べる予定らしい。
このあたりから大きさと見た目の悪さの両方がアップしていくのがわかる。

原材料も
「虫名、塩」
というシンプルさ。

調味料で誤魔化そうという姿勢は一切無い漢気あふれる原材料だ。
このあたりで既にあんまり美味しくないというか、
どちらかと言えば不味いの領域に足を踏み入れている。
ただ、「まだ食える。」のレベル。

六発目:シルクワーム
原型をとどめている中でも一般的にかなりニガテな人が多そうなビジュアル。

友晴さんが
「釣りのエサじゃん、これ。」
と言っている。

それ以外の表現をしようがないくらい釣りのエサだ。
実際にこれを釣りのエサにして釣りは出来るだろうと思うくらい。

ただ、海老で鯛を釣るの諺クラスの出費になる地獄。
少なくともこのワームで鯛は釣れそうにないが。

店主は子供の頃に、海辺でイソメ、ゴカイを砂浜から掘り、
それをエサに釣りをするくらいの海っ子だったので、
このワーム程度見ても何とも思わない。
イソメやゴカイを食べようと思った事は無いが。

お味のほうは、このワームもまだ食える味だった。
とにかく見た目を気にしなければいける。
見た目は
「これ食べるんか・・・。そうか・・・。」
という言葉が脳裏を走りまくる。

見なければ食べられるギリギリの線のような気がした。

七発目:アリ
袋に入っている状態はなんか入ってる。
なんかゴチャゴチャしたものが入ってる。
なんなのかわからないけど入ってる。
このくらいの感想しか出てこない程、
よくわからない土みたいなものが入っている。

味としては硬くないから噛み切れるから素直に食べられるが、
粉っぽくて魚粉を不味くしたものに近いという感じだ。
「おお蟻だぜ!蟻の味!これだよ!」
という気持ちには一切ならない。

動画ではカットされている部分でも、
友晴さんが毎度毎度面白いリアクションをしている。
なんというか、
生配信してたらもっと面白かった可能性すらある。
基本的には彼の顔が面白い。

3. ※閲覧注意!※上級編

ここからは上級編。いよいよ意味がわからなくなってくる。
虫を食べている時点ですでに意味がわからないが。

この先は、お皿に乗ってはいけないものが乗った写真が出てくるので、
苦手な人はここでやめておくことをおすすめします。
そのくらい原型をとどめているボスキャラのご登場。

八発目:ゲンゴロウ
袋に入ったヴィジュアルではこいつが最悪。

イニシャルが同じの台所最速の男、Gみたいに見える。

動画の中では言っていないが、
頭の中では「こんなイニシャルG食べるの?」と思っていた。
もうとにかく見た目が食べ物に見えない。

開けた瞬間の友晴さんのリアクションが最高だった。
開けた瞬間にあまりのインパクトで手から落としていた。
袋すら触りたくないという感じが一瞬で伝わる。

だいたいにおいて、
黒という色は基本的には食欲をそそらせる色ではない。

どこかで聞いた話だが、
コカ・コーラのパッケージが赤である理由は、
「人間が心理的に一番美味しいと感じる色」
だからだそうだ。
その心理を完全に後ろ向き行く食べ物が虫。
その中でもゲンゴロウは、
食欲をそそらせないランキング上位にいる事を戦慄とともに理解させる。

なにせ色が黒だ。

黒はさすがに食欲をそそらせない色だという事くらい、
調べなくてもわかる。

黒い色して美味しい食べ物もあるけどね。
チョコレートが一番代表的か。

でもね、このヴィジュアルはそういう話ではないんだ。
それこそチョコレートで中和しても食べられるかどうかという。

ついでに調べてみたよ、ゲンゴロウ。
1919年(大正8年)に取りまとめた『食用及薬用昆虫に関する調査』(農事試験場特別報告第31号)によれば
「岩手県・秋田県・福島県・千葉県・山梨県・長野県・岐阜県などで、
 尾端を取り串焼きにして醤油をつけて食べたり、
 油炒めや塩煮に調理して食されていた」

と記録されている。

静岡県は入ってない。
ワタクシ、静岡県民。
コレ、タベナクテモイイ?

と言いたいくらいだが、
ここで食べないとは言えない。

【注意】画像をクリックするとモザイクのない画像が表示されます。

意を決して口に運ぶ。

硬い、不味い。
なんか噛んだら粉っぽいものあった。
よくわからない。
でもとにかく不味い。
噛みにくい。

九発目:カブトムシ
子供の頃、カブトムシとクワガタが大好きだった。
ファーブル昆虫記も読んだよ。
ファーブル昆虫記のフンコロガシの本で、
夏休みの読書感想文書いたくらいだよ。
しかし、どんなにカブトムシ大好きでも、
大人になってこれを食べる日が来るとだけは思わなかった。

カブトムシを食べ物だという認識をした事はない。

昆虫図鑑見ながら
「おおっ!ヘラクレスオオカブトかっこいい!」
「アトラスオオカブトの標本欲しい!」
なんて言っていた子供がそれを食べ物だと認識するわけがない。

そんなカブトムシ大好きっ子だった人が、
カブトムシを食べるとか狂気の沙汰だよ。

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しかもここ、俺ん家だよ。
この皿の上に乗っているこれはなに。
学校の理科室じゃないよ。
なんで理科室の標本が目の前にあるの?
で、今からこの標本食べるって。

カブトムシだよ、カブトムシ。
子供達のヒーロー、カブトムシだよ。
原型まんまだよ。
だいたい、カブトムシって甲虫類だよ。
身体が硬いんだよ。
まるごと食べるの?こんなもの。
オスじゃないだけマシとかそういう話じゃないんだ。
オスだったら角がある分最悪だけど、
そんなレベルの問題じゃないんだ。
いつから俺の部屋は理科室になったんだ。
この部屋が図書室だって言われるならわかる。
でも理科室ではない。

あの場じゃ言わなかったが、
この食用カブトムシのニオイって、
昔飼ってたカブトムシが死んだ時の、
そのカブトムシの死骸に近いニオイがしたんだ。
動画撮影でそんな事言えるわけがない。
思ってても口に出来ない。

意を決して食べる。
「バキン」
という鈍い音でカブトムシの硬い身体がはじける。
中からは粉末状の何かが口の中に広がる。
不味い。

ここまでに食べた全虫の中で一番不味い。
誰だ、カブトムシを最初に食べた馬鹿は。
人類で一番最初にこれが食えると思った馬鹿はどこのどいつだ。
カブトムシをなんだと思ってやがる。

だいたいだよ、
「バキン」
だよ、擬音が。

おせんべい食べたら「バリン」なら皆わかってくれると思う。
でも
「バキン」
だよ。

一文字違うだけでどれだけ食感が最悪になるか、
文章で伝わるわけがないと思うけど、
食べ物で「バキン」という擬音は普通聞けないはずなんだよ。

そもそも食卓にカブトムシも「バキン」もあるわけないんだ。
想像してみてほしい。
あったかいごはんがお茶碗に一膳!
その隣にはお皿に盛られたカブトムシとお味噌汁!

この状況から、
カブトムシを箸でつまんで、
あったかいごはんの上に乗せてお米と一緒に口に運ぶ!
誰がこのビジュアルで食欲湧くと思ってんだ。
空腹は最大の調味料?
そんなものはまやかしだ!
カブトムシの前でそれが通用すると思ってんのか。
あったかいごはん&カブトムシのビジュアルで
「いける」
と思う人がいるとは思えん。
それで「いける」と思う奴は、
一度病院に行くほうが良い。
何科に行っても手遅れだと思うが。

十発目:タガメ
見た目の最悪度ではカブトムシ、ゲンゴロウと同等かそれ以上。
なにより大きさが違う。

このあたりで思っていたのだが、
友晴さんは1人でこれ全部食べるという状況だった場合、
残った虫をどうするつもりだったのだろう。

ポンポコ宮本さん(晴れる屋の店員さん)あたりに食べさせるような気がしないでもないが。

色々あったけれども、これがラスト。

【注意】画像をクリックするとモザイクのない画像が表示されます。


巨大なラスボス、タガメを一口で食す。

隣で友晴さんが
「え?一口?!」
と驚いている。
人生は一度。
何事も経験。
これが最初で最後。
タガメなんて二度と食べない。
1時間後には普通の食べ物や飲み物でお腹を満たしているはず。

そんな気持ちで一口で行った。
案の定、噛み切れない。
羽が邪魔。

味はほとんどしない、ちょっと苦い。
カブトムシほど硬くない。
でかいだけにインパクトはあるが、
口の中に入れると最早どの部位がどんな味をしているかなんてわからない。

ただただ、これといって味付けされていない何かを噛んでいるだけ。
1分くらい噛んでいても全然終わらない。
不快感と噛めば噛むほどひろがる粉っぽい感じと少々の苦味。

とりあえず美味しくない事は間違いない。
でもカブトムシよりマシ。


高級・・・食材・・・?

食べた後にパッケージを見る。
タガメはなんと2匹で千円。
内容量8g。
1匹500円。
1匹4g。

えっと・・・1gあたり125円?

神戸牛が100gで5000円くらいだとすると、
あ、あれ?神戸牛1gあたり50円?
タガメのが高い。
納得行かない。
なんでこの虫、こんなに高いんだ。

カブトムシのパッケージも見てみる。
こちらは4匹で千円。
内容量6g。
1匹250円。
1匹1.5g。

えっと・・・1gあたりが約166円だと?!
1gあたりで神戸牛の3倍超え?!

なんだこの食べ物。
神戸牛だったら一口食べても相当な満足感が得られるというのに、
カブトムシやタガメなんて食べたら相当な不快感しか得られない。
何なんだ、このディスアドバンテージは。

神戸牛を10g食べた後、
カブトムシ1匹無理やり食べさせて、

「もう1回食べるならどっち?」

と質問してカブトムシ選ぶ人がいるとは思えない。
そこでカブトムシ選べる人とはちょっと友達になれそうな気がしない。

以上、マジック・ザ・ギャザリングのマの字も出てこない食レポ。
ワースト1は一番無駄に長く語ったカブトムシ。
あれはきつかった。

でも総じて楽しかった。
たぶん撮影っていう状況と、
友晴さんと一緒に地獄見るっていう状況だからこそ食べられた。
だが、カードショップの社長が2人揃って食べるべき食べ物ではない。

二度と食わねえ。

ではまた。

あ、興味のある人は下にリンク貼っておくのでよかったら。



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