07/29
今日。独特な柄の毛布。黄色いマカロンのクッション。iPhone。100%。充電器。メガネ。Twitter。階段。木の机。朝ごはん。フランダースの犬の皿。近所のパン屋の枝豆パン。だし巻き卵。ディズニーのコップ。麦茶。LINE。YouTube。期限が迫っている割引券。パジャマ。Tシャツ。ズボン。ピンクの櫛。黒いヘアゴム。青いタオル。冷たい水。泡。歯ブラシ。赤い腕時計。黒い靴下。Bluetoothイヤホン。サンリオのコラボ鞄。玄関。白い靴。空。重い雲。雨。ファミマのビニール傘。徒歩。コンビニ。駅。改札。定期券。ホーム。電車。雨宿りをする高校生。代わり映えがなさすぎる日常だが、日々は動いている。そろそろ梅雨が明けてもよくないか。なかなかお天気キャスターから待ちわびている言葉は出ない。4連休の反動が大きく、そろそろ休みたい。遅れてきた5月病のような感じだ。憂鬱という言葉は今この瞬間のためにある。有休申請の紙を2枚もらった。毎年ギリギリまで使うのがオタクである私のお家芸みたいになっているが、今年はイベントが軒並み無くなったのでまだまるっと余っている。使って良い有休があるのだから、適当に休みを取って自主祝日を作ろうという魂胆である。カレンダー通りの仕事なので水曜日に休みを取って連勤を分断するか、金曜日に取って三連休にするか悩みどころである。続きの月曜日にも取って四連休にしちゃおうかと夢のような展望が広がる。自主祝日の候補としては、「コストコに行く日」「大仏を見に行く日」「活動自粛する日」「24時間寝る日」あたりが有力である。自主祝日はなんぼあってもいいですからね。そんなことを考えてたら仕事が楽しくなってきた。有休申請の紙2枚が引き出しの中で輝いている。たった2枚の紙切れでドキドキできる私はまだ人生を楽しめているのかもしれない。るんるんで仕事を終えた。帰り。来たときに閉じて傘立てに入れたはずが、開かれて水滴がついたビニール傘。誰かが間違って持っていき、使った痕跡がある。盗難未遂。私が自分の傘に貼っている猫のシールの圧を感じて気付いてくれたのだろうか。職場なのでそうゆうことは無いだろうと思っていたが甘かったようだ。間違って使ったとしても、せめて閉じてほしかった。きっとそうゆう人だから躊躇なく間違うのだろう。盗難を回避したビニール傘のレベルがひとつ上がった。今日もなにもない一日だった。
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