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【オンライン英会話講師】リスニング力UPのコツ

英語学習者の方々のnoteを拝読していると、
「リスニングがなかなか伸びない」
という内容の記事をいくつか見つけました。

私が実践しているリスニング力UPのコツをご紹介します。


● 前提の再確認:英語と日本語は異なる言語

英語は5世紀ごろから話され始めたと言われており、現代の英語に近い形になったのは約500年前からです。歴史、気候、倫理観、文化やユーモアなど
色んなことが日本と異なる地域で暮らす人々が育ててきた言語です。

よって、英語と日本語は全く別の言語です。

…などということは言われなくても
ご存じでしょうが、それでも、
特に大人の学習者の方は、
母語との付き合いが長い分、
母語が英語学習の妨げになってしまうことが
少なくありません。

カタカナ英語はその妨げの一つです。
例えば、
「クエスチョン=question」
「イメージ=image」
「サークル=circle」
などという考え方は特に発音の上達を妨げます。

両方の言語で同じ意味で使われることがあっても、
別々の言語に属する言葉であるため、
異なる背景や歴史や役割を背負った言葉たちです。

それらを脳内で「=」で繋ぐことは
避けるべきだと私は考えます。

● 何よりも初めにPhonicsをする

Phonicsをして、アルファベットそれぞれの音たちを
知ると、発音がネイティブに近づきます。
自分の発音がネイティブに近づけば、
リスニング力もUPします。
言い換えれば、彼らの発する音を知り、
自分も同じ音を発することで慣れていく、という学習
です。

フォニックス(phonics)とは、英語の文字と音を学び、英語のつづりと発音を結びつけて正しく読むことができるようになるための学習法です。

神田キッズクラブ「英語学習に効果的な「フォニックス」とは?メリットや学び方のポイントを解説」
https://kidsclub.co.jp/column/2024/5011/

例えば、「health」を「ヘルス」と発音する人が
「health」とネイティブが言うのを
聞いて直ぐに「health」のことだと
認識することは難しいでしょう。
「health」と「ヘルス」では音が全く違うからです。

「全く違うということはないだろう」と
もし今読みながら思われた方は、
ネイティブの発音を聞いてマネして
限りなくそれに寄せてみて下さい。
口まわりの筋肉や舌の使い方が
かなり違います。

● 書かれた英語と話される英語の落差を知る

英語が呪文のように聞こえる場合、
縮約形の存在とその発音を再確認するのも手です。

What are we going to do?
ネイティブが言う時、
地域によっても異なりますが、
私がよく聞くのをカタカナ表記すれば
「ワラウィガナドゥ?」です。
この発音に寄せて英語表記すれば、
What're we gonna do? です。

(ネイティブが必ず「ワラウィガナドゥ?」と発音する訳ではありません。時と場合によって、What are we going to do?とWhat're we gonna do? を使い分けます。)

このwhat'reやgonnaの形は縮約形と呼ばれます。
I'm / she's / we've / you'll /doesn't, なども縮約形です。

特に聞き取りで難しいのは、
they're / you're / who's だと思います。
they'reの音は、
thereとtheirと同じ音
だからです。
you'reはyourと同じ音で、
who'sはwhoseと同じ音です。

他にも、might've / gotta (got to)
/ letcha (let you) / let's (let us) などもあります。

音声と字幕どちらも英語で映画を観ると
書かれた英語と話される英語に
同時に触れることができます。
知らない表現はメモして後で調べます。

● なるべく楽しく知識を深める

英語に関する知識を増やし深めることは
リスニング力UPのために欠かせません。

私が知っている言葉や表現である場合、
英語を聞くと、脳内でその文が見えます。
そうなるまでにしたことは以下のことです。
・文法
・歌を聴いて歌う
・詩の暗唱
・読書(黙読と音読)
・映画やドラマやカートゥーンの鑑賞
・会話
・ペンパルとの手紙交換
・日記
・学校の宿題

重要なのは、インプットもアウトプットも多量で多様であることです。
文法という英語の一面、
Taylor Swiftのヒット曲という英語の一面、
英検の対策本という英語の一面、
「Harry Potter and the Philosopher's Stone」という英語の一面、
The Powerpuff Girlsという英語の一面。
英語の色んな面に触れると、聞き取れるようになりました。


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