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なぜ秋田県は【全国学力テスト】で成績上位常連なのか?

「全国学力・学習状況調査」は、文部科学省が2007年度から実施している調査です。

全国の子どもたちの学力状況を把握するとともに、教育施策の成果と課題を検証し、改善に役立てることを目的として実施されています。

今年は、新型コロナの感染拡大による休校などの影響を考慮し中止となりましたが、「全国学力・学習状況調査」の結果が出るたびに注目されるのが、

秋田県です。

なぜ秋田県では全国学力テストで好成績を取り続けているのでしょうか?

理由1:少人数授業

秋田県は、早くから少人数学級を取り入れています。

現在は、小・中学校の全学年と高校1年生を少人数学級としているのに加え、小学校で国語、算数、理科、中学校で数学、理科、英語に講師を加配して指導を行っています。

少人数授業ならではのきめ細かいサポートが可能です。

少人数は大きく分けて二つあり、もう一つは習熟度別授業です。

習熟度別授業は教員側が教えやすいという利点はあるものの、習熟度が低いクラスの生徒たちを教える際に、ペアワークやグループワークが成立しにくいという欠点があります。

秋田県では、それらのペア・グループ活動に関してどのようなことをしているのでしょうか?

理由2:探求型授業

秋田県では、かねて探究型の授業にも力を入れてきました。

県の最重点課題として

『問い』を発する子どもの育成

を掲げ、児童生徒主体で、子ども同士で探究させたり、投げかけ合ったり、いろいろな協力をさせているそうです。

今年4月、小学校を皮切りに適用となった新学習指導要領で掲げる「主体的・対話的で深い学び」を約20年前から実践しているのです。

また秋田県の教員は、指導力のあるベテランの先生が多く、特別な研修を行なわくても、各学校が実施する授業研究会が充実しているそうです。

探究型授業が日常の授業に根付いて日々実践をしていることが分かります。

学校の研究に対するポジティブな姿勢が結果につながっていると言えるでしょう。

しかし、課題もあります。

小・中学校の学力は高いのに高校は……というのもよく言われることで、難関大学への進学率が低いことが課題なのだそうです。

今後は中高接続や、ICT教育の本格化によりどのような取り組みをしていくのでしょうか?

今後の動きに注目が集まります。

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