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【ライティング力を伸ばす方法】ICTを活用した英語教育方法 Part 14【フィードバック】

「教え子のライティング力を伸ばしたいけど、コロナ禍なので対面で教えられない」

「教え子のライティングに効率的にフィードバックしたい」

この記事はそのようなニーズのある方へ向けて書いています。

Hi there!
私は現役の英語教師兼英語教育研究者のトムと申します。
日本に生まれ、アメリカ・オーストラリア・イギリスに留学した経験を持っており、世界中で通用するTESOLの英語教師の資格を取得した者です。
記事が良ければぜひ「スキ」や「フォロー」をよろしくお願いします。

コロナ禍で一斉休校の措置をとる学校が出てきています。学校に行けていても、校内で感染者が出れば少なくともその学級は閉鎖されることになります。

そうなると、ライティングをさせる機会とそのフィードバックをする機会が限られてしまうことが懸念されます。

この記事では、オンラインでできるライティングの指導と、フィードバックの仕方について紹介します。

英語教育のプロならではの視点で、普通は手に入らない情報も書いていこうと思います。

それではよろしくお願いします。

1.ライティング力がなぜ重要なのか

かつては、英語で書く機会はほとんどありませんでした。

もし、書くとしたら、”Penpal”(手紙友達)がいる場合くらいで、なかなかハードルが高いものでした。

しかし、インターネットの発達によって、英語でライティングをすることの敷居が下がり、かつ重要性がとても高まっています。

ウェブ上でのライティングでまず思い浮かぶのが、ブログです。

日本語で記事を書いた後に、それを分かりやすい英語で発信すれば、記事は2倍の数になるだけではなく、読む可能性のある読者は数百倍以上になるのです。

以前の学校教育では、ライティングの時間に筆記体を教えていました。

それは、筆記体で手紙を書けることが「教養」と思われていたからです。

しかし、現在はメールでやりとりすることがほとんどなので、筆記体で書くことの価値が大きく下がりました。

実際に、現在の英語教育で筆記体を真面目に教えている先生はほとんどいませんし、文科省も「筆記体を教えることができる」として、推奨はしていません。

コロナ禍を機にオンラインでのライティング指導をすることで、教え子のタイピング力の向上を含めたライティング力を伸ばすことができます。

2.オンラインでライティング力を伸ばす方法

最も簡単に使えるプラットフォームは

「Google ドキュメント」

です。

まず基本でできることは、

自由に文字を装飾(フォントやサイズなど)して見やすい文書を作成する

より見やすくするために画像、表、図形なども簡単に挿入。

PCのフォルダからアップロードやURLからのアップロード、カメラを起動して撮影しての画像の挿入

作成した文書に誤字やスペルのミスはないか、意味は正しいか、文字数は過不足ないかなどをチェックされ、下線が引かれるスペルチェック機能

一部の文字数だけを調べたい場合、該当の箇所をマークし「文字カウント」をクリックすると「該当箇所の文字数/全体の文字数」の形で表示される文字カウント機能

指定したキーワードでGoogle検索を行って調べ物ができる検索機能

難しい単語や知らない言葉が出てきたとき、辞書を使えば文書作成中でも意味を調べることができる辞書機能

これらの使い方を学ぶだけでも、紙に書く際の非効率的な部分が一気に効率的になります。

3.Google ドキュメントの使い方(応用編)

次に、応用的な使い方を見てみましょう。

作成した文書は、初期の段階では非公開となっており自分しか閲覧や編集ができません。そこで、チームでもドキュメントを共有してみましょう。

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