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『L』の発音がいつまでたってもできない人へ
難しいですよね。
僕もちゃんと習得するのに5年ぐらいかかりました。
今振り返ってみると、絶対そんなにかからないのにかかりました。
みなさんはそんな無駄な遠回りをしないでいいように、この記事を書きました。どうかご一読いただけると嬉しいです。おそらく日本語だと未だかつてどなたも説明されていない(はず)。
日本語の「らりるれろ」と「"la, li, lu, le, lo"」の違い
結論から申す
「apical」舌尖歯茎音 か 「laminal」舌端歯茎音 かです。
舌の先端を下に向けて発音してください。
そうすると、ほらとたんにあなたも「L」の発音マスター。
・・・
前提も申す
おそらくこの記事を読んでくださっている方は、
もうRの発音なんかはある程度できていて、逆にLが難しい。日本語のらりるれろとは少しだけ違うと言うのはなんとなくわかっているんだけど、その違いが具体的に分かってないし、どうやればできているのかもわからない。舌を出せば良いと言うふうにも言われたことがあるけど、少し違う気もする。
という方だと思います。
・・・
めっちゃ限定的だって?
ええ、いいんです。その数少ない2人の方に届けばいいんです。
そういった方々は、おそらく英語の子音をバチっとキメるにあたって、「舌の位置が大事」だと言うことを既に理解いただいていると思います。
Lの発音に関しては「舌の形も大事」なのです。
詳しく申す(ここは飛ばしていいです)
「Coronal 舌頂音」というものに区分される子音があります。
舌頂音(ぜっちょうおん)は舌先(舌尖)又は舌先からその背後にわたる部分(舌端)で調音される音をいう。
特に、舌尖で調音されるものを舌尖音、舌端で調音されるものを舌端音という。
この舌尖音(apical)になると日本語の「らりるれろ」
舌端音(laminal)になると「L」の発音になります。
図がやっぱり一番わかりやすいよね
![](https://assets.st-note.com/img/1678702358547-vMZTDJ3lyB.png?width=1200)
この左の部分が舌尖です。右の部分が舌端です。だいたいです。だいたい。
英語の「L」の子音は「alveolar approximant / 歯茎側面接近音」と呼ばれる音です。
つまり
舌が
歯茎に
接近!
するんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1678702857791-hsn9qcvFTI.png?width=1200)
(https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Voiced_alveolar_trill_articulation.svg)
でもこう見ると、舌の先っぽ(舌尖)が歯茎のところに接近してますね。
それだと日本語の「らりるれろ」になっちゃいます。
英語のLにするためには…
![](https://assets.st-note.com/img/1678699518558-mhBAJ3fYKE.png)
この図の左下、または右下のように舌端を歯茎に近づけます。
その結果、舌が歯の間から外に出るのもよし。出ないのもよし。
そんな感じです。
終わりに
この記事を書くに至ったのは、 自分自身も、Lの発音に長年苦労していまして、もっとこの知識を早く知っていれば、と思っていたことだったのと…
最近会った方で、ひときわクセのあるLの発音をする方がいらっしゃって、気になりすぎて「知ってたら直せるのに!!」となったのがきっかけです。
序盤にも書いた通り、一般的な英語の知識に比べて、この知識を求めている人はかなり限られると思いますが、1人でもこの記事がためになれば、それは、この記事を書いた意味があるのかなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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