英語絵本を読む=発音がきれいなお母さん?
英語絵本の読み聞かせをおすすめすると、こんな質問を受けることがあります。
発音の良し悪し、心配ですよね。私もネィティブじゃない自分が読む英語を聞かせていいのか心配していた時期があります。
でも、お返事は「気にしなくて大丈夫」です。
理由は3つあります。
1つめ:赤ちゃんはお母さんの声が大好き
赤ちゃんにとって大好きなお母さんの声に勝る音声はないからです。
海外の研究でも、お母さんの声は聴覚、感情、コミュニケーションに関する脳の領域に素早く反応を示すと言われています。また、別の研究ではお母さんの歌声と鼓動を聴いて成長した早産の赤ちゃんは、そうでない赤ちゃんに比べて言葉を覚えるための脳の領域の発達がよかったという研究もあります。
https://www.j-cast.com/2016/06/15269594.html?p=all
つまり、お母さんのお膝の上で読んでもらう絵本は、赤ちゃんの言葉と心の発達に一番効果的と言えます。
お母さんの次に身近な人はお父さんです。お父さんもぜひ読み聞かせに参加してあげてくださいね。(もちろんおばあちゃんでも、おじいちゃんでも!)
2つ目:お母さんの発音だけを聞いて育つ子はいない
オーストラリアのホームステイ先で私が出会った8歳の男の子は、オーストラリアなまりの強いお父さんと、フィリピンなまりの強いお母さんの英語を聞いて育ちました。でも、とっても綺麗な聞き取りやすい発音でした。
私の読み聞かせを聞いて育った6歳の息子からは、先日絵本を読んでいる時に、”April”の発音が違うと指摘されました。検索してみると、確かにアメリカ英語とイギリス英語でちょっと違うのと、そもそも私の”ril”の部分の発音が悪かったようで、気になったようです。
息子の通っている幼稚園では週に1回アメリカ人の先生が活動に参加してくれたり、希望者には課外活動で週に1回英会話の時間があります。その時間で何回か触れた”April”の発音と私の発音を聞き分けた息子に驚きました。
https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/april
つまり、お母さん、お父さんの発音だけを一生聞いて育つ子はいないのです。
大きくなれば色々な人が話す英語に触れるようになり、それを真似していくようになります。
その3:発音よりも結局は語彙力(知っている言葉の数)
そうは言われても、まだ信用できず、私の発音に引きずられてしまうのではと心配なお母さんもいると思います。仮にお母さんの発音の通りになったとしましょう。それでも、「気にしなくて大丈夫」です。
海外に行くといろんな訛りが混ざった英語で話す人が沢山います。
どんなに発音が綺麗でも、単語や文が出てこないと会話になりません。
多少の訛りがあっても、語彙力があれば違う言い方ができます。
日本にも、大阪弁の人、青森弁の人、沖縄の方言が強い人など沢山います。
でも会話が成り立たないまで通じ合えないことは滅多にないと思います。
(ちなみに、これまでの人生で出会った日本人の患者様で言葉が通じ会えず、困った方は3人くらいいたので滅多にとしました。)
発音が悪くても、語彙力は毎日の読み聞かせで、少しずつ、少しずつ育っていきます。
つまり、大好きなお母さんとお父さんの声を通した英語絵本の読み聞かせで、発音よりも会話に大切な語彙力を育てましょう📖
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