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授業のヒント

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今日から授業で使えるアイデアやSmall Talkの実践例を紹介しています。
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2020年5月の記事一覧

小・中#6-1:【今回はちょっと理論編】Small Talk における指導者のフィードバック (前)

突然ですが、以下の先生(T1, T2)と子どもたち(Ss)のやり取りを読んで、どのような場面を思い浮かべますか? T1 & T2: Hello, everyone! Ss: Hello, XXX sensei and YYY sensei! T1: How are you today? Ss: I’m fine. Thank you. And you? T1: I’m fine. T2: I’m fine, too. T1: Good. Wha

小・中#5-2: Get to know each other! クラスのみんなと仲良くなろう     ~ 英語で自己紹介 ~ (後)

前回から、Get to know each other! 「クラスのみんなと仲良くなろう!」をテーマに、どのように英語で「自己紹介する」活動を導入するかについて考えています。 「英語でできること」を1つずつ増やしていくことが、「英語の学び」です。自己紹介という活動においても、自分について伝えたいことを、何とか既習表現を用いて表そうと努力するとともに、それでも英語にできないことや、より適切な表し方があることについては、新しく学ぶべき語句や表現として使ってみるように促したいもの

小・中#5-1: Get to know each other! クラスのみんなと仲良くなろう     ~ 英語で自己紹介 ~ (前)

Welcome back to school! 少しずつ学校再開に向けた動きが見られるようになりました。 新入生にとっては、Welcome to (our) school! かもしれません。 学校に子どもたちの元気な姿が戻ってくるのは、本当に嬉しいものですね。 今回は、本来ならば4月初めに扱う予定だったテーマ「クラスのみんなと仲良くなろう」を取り上げます。 多くの学校で「外国語」の授業が始まるタイミングまで温めていました。 新しい生活様式の学校では、大きな声で自由に動き回り

中・高 #4-2: What kind of food do you like? どんな食べ物が好きですか?(後)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 前回は、「What kind of food do you like?」をトピックに、教師による話題提示と質問、生徒間でのインターアクション、そして全体での共有という流れの展開例を示しました。 今回はその流れのなかでのさ

小・中#4-2: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(後)

Week 4 のトピックは「食べもの」。児童生徒にとって身近なトピックではありますが、これを Small Talk として、小学校高学年の段階でどのように展開することができるでしょうか。 前回は、Small Talk の始めかたに着目して考えてみました。単語でトピック(例えば “apples”)を提示し、習ったばかりの疑問文を用いて、児童に突然 “Do you like apples?” と尋ねて始める Small Talk では、「なぜ急に apples が好きかどうかの

中・高#4-1: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(前)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 今回は、「Favorite food」をトピックに、生徒同士のペアワークを行い、生徒自身の思考を促し、自分の考えを自分の言葉で表現し、さらに相手が話したことを他に伝えることを目指した授業での展開例を紹介します。 【展開

小・中#4-1: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(前)

これまでの回を読んでくださった小学校の先生から、「トピックによって、どのような対話の展開ができるのかは分かるが、これを授業で使うために覚えるのは大変・・・」という感想をいただきました。確かに「トピックに応じた展開例」は、丸暗記するには長すぎますし、そもそも実際の授業で、展開例と同じ反応が児童生徒から返ってくるとは限りません。 本記事でお伝えしてきたのは、「あるトピックについて、小学校高学年くらいから中学校はじめの既習語句や表現を使えば、こういうやり取りが可能」という一例です